21R3.09.05  東京パラリンピック閉幕

パラリンピック 日本 過去2番目に多いメダル獲得

東京パラリンピックで日本は金メダル13個を含む合わせて51個のメダルを獲得し、大会を終えました。メダルの数は2004年のアテネ大会に次いで多く、強化戦略が一定の成果をあげたと言えますが、大会後のパラスポーツの普及と共生社会の実現につなげられるかが問われることになります。

東京パラリンピックは12日間の競技を終え、日本が獲得したメダルは、金メダルは13、銀メダルは15、銅メダルは23と、合わせて51に上りました。

金メダルなしに終わった前回のリオデジャネイロ大会の24から2倍以上に増やし、2004年のアテネ大会の52に次ぐ2番目の多さになりました。

なかでも、陸上の佐藤友祈選手や道下美里選手、競泳の木村敬一選手、車いすテニスの国枝慎吾選手など、エースとされた選手が期待どおり金メダルを獲得しました。

また、新競技のバドミントンでは、19歳の梶原大暉選手が世界1位の選手を破って金メダルを獲得するなど、日本勢が合わせて9つのメダルを獲得しました。

さらに、トライアスロンと車いすバスケットボール男子は初めてメダルを獲得し、ボッチャと車いすテニスは金メダルを含むこれまでで最も多くのメダルを獲得するなど、大きく躍進しました。

メダルが有望な種目を集中的に強化する「選択と集中」の戦略が実を結んだ形ですが、今後、支援の減少が懸念され、この結果をパラスポーツの普及と定着につなげることが求められます。

さらに、メダルだけでなく、みずからの障害と向き合い、工夫と努力を重ねて競技に打ち込む各国の選手たちの姿には多くの共感が集まりました。

新型コロナウイルスの感染拡大の中で、原則観客を入れない異例の大会となりましたが、障害に限らず年齢や性別、国籍など、あらゆる違いを超えて誰もが分け隔てなく暮らせる共生社会の実現につなげることができるのか問われています。

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