20R2.11.01 大阪都構想反対多数

政令指定都市の大阪市を廃止して4つの特別区に再編する、いわゆる「大阪都構想」の賛否を問う住民投票が1日行われ、反対多数が確実の情勢となった。今回の住民投票の結果には法的拘束力がある。反対多数だったため、政令指定都市としての大阪市がそのまま存続する。午後11時過ぎに記者会見に臨んだ大阪市長で大阪維新の会の松井一郎代表は「結果はわれわれ2度目の敗北であります。今回は公明党に多大なるご支援をいただきましたが、すべて私の力不足。まさに大阪市民のみなさんの民意です。それをしっかり受け止め、大阪市の発展に全力を尽くしたいと思っております」と述べた。

松井代表「2度挑んで負けてますんで、政治家としての力不足」

[写真]無念の表情を浮かべ会見に臨む大阪市の松井一郎市長=1日午後11時すぎ、大阪市北区で

 松井代表は進退について「敗因は僕の力不足です。これだけ大きな闘いを2度挑んで負けてますんで、政治家としての力不足。10年間、大阪維新の会の先頭で旗を振ってきました。市長任期をもって政治家としての活動は終了します。次の世代に変わることで改革の魂をしっかりと引き継いでもらいたい。僕自身の政治家としては任期満了までしっかり務め上げ、次の世代にがんばってもらいたい」と述べた。

吉村代表代行「都構想は僕が挑戦することはありません」

[写真]報道陣の質問に答える吉村洋文代表代行=11日午後11時20分ごろ、大阪市北区で

 また、大阪維新の会代表代行の吉村洋文知事は「僕自身も力不足。市民の方々にご理解いただけなかった。反対派の方が、大阪市を残したい市民の思いの方が強かったのだと思う。大阪都構想は間違っていたのだろう大阪市民の判断を尊重したい。都構想は僕が挑戦することはありません」と述べた。

 報道陣からは「大阪都構想は間違っていたか」という質問があった。それに対し松井市長は「結果を謙虚に受け止めるということです。賛成の方々に申し訳ないので、結果は真摯に受け止めます」と述べていた。

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