<特別企画展>熊谷守一美術館36周年展を開催中 ~熊谷守一の油彩48点を展示~
令和3年6月3日
現在、豊島区立熊谷守一美術館にて、「熊谷守一美術館36周年展」が開催されています。
小さな生き物や身近な自然を独自の眼差しで描いた画家・熊谷守一(1880-1977)の作品約100点(油彩48点、墨絵・書など53点)を展示しています。6月27日(日)まで。
熊谷守一美術館は、熊谷守一が亡くなるまで45年間住み続けた豊島区千早の旧宅跡地に、次女の熊谷榧(かや)氏が創設した美術館。開館記念日を挟んで毎春開催している特別企画展も、今年で36回目を迎えます。
36周年展では所蔵作品のほか、「朝のはぢまり」「御嶽」「熊の皮」「ヤキバノカエリ」「百日草」など、岐阜県美術館所蔵の油彩14点をご覧いただけます。第1展示室は借用した作品を中心に、第2展示室は所蔵の油彩を中心に、通常は貸しギャラリーとなっている3階は書や墨絵、クロッキーを展示しています。
晩年は草花や鳥、風景など、何気ない身の回りのものを描くことが多かった熊谷守一。若い頃から最晩年までの作品を鑑賞しながら、97年に渡る画家の生涯を追うことができます。今回の展示ポスターになっている作品は、『朝のはぢまり』(1969年作/岐阜県美術館所蔵)、守一89歳の時の作品です。
同館の職員は、「当館で遠方の美術館が所蔵する作品をご覧いただけるのは、年に1度特別企画展の間だけです。ぜひお出かけください」と話します。事前の予約は不要です。
日時
令和3年6月27日(日曜日)まで
午前10時30分から午後5時30分まで(入館は閉館の30分前まで) 祝日問わず月曜日休館
場所
熊谷守一美術館(千早2-27-6) 東京メトロ有楽町線・副都心線要町駅・千川駅下車徒歩9分
西武池袋線椎名町駅下車徒歩13分
国際興業バス『要小学校』停留所下車徒歩5分
特別観覧料
一般:700円、高・大学生:300円、小・中学生:100円、
小学生未満:無料、障がい者手帳を提示の場合:100円(介助の方は1名無料)
熊谷守一美術館について
1985年に私設美術館として開館。2007年11月に、末永くこの場所で作品を見てもらいたいと、次女の熊谷榧氏より熊谷守一作品153点(うち油彩23点)の寄贈を豊島区が受け区立美術館となった。特別企画展でない期間の常設展示(通年)は1階と2階の展示室で、油絵・墨絵・書など約60点が展示されている。*特別企画展中は3階まで企画展示。施設は1階から3階まで階段のみ。