20R2.2.27 手塚治虫さん直筆のトキワ荘天井板が豊島区に


警視庁池袋署などの記者クラブで保管してきた漫画家・手塚治虫さん(1928~89年)の直筆画を、記者クラブが26日、東京都豊島区に寄贈した。かつて手塚さんが住んだ同区の木造アパート「トキワ荘」の天井板(縦90センチ、横30センチ)に描かれた絵で、同区は跡地近くで3月22日にオープンする「トキワ荘マンガミュージアム」での公開を検討している。

 トキワ荘は手塚さんをはじめ、赤塚不二夫さんやコンビの藤子不二雄さんら昭和を代表する漫画家らが若手時代に暮らしていたことで知られる。82年、トキワ荘が解体されていることに気付いた記者が手塚さんらに連絡した。記者らが天井板をはがし、手塚さんは「リボンの騎士」と自身の姿を描き込んで記者クラブに贈った。

 豊島区が新たにオープンする施設はトキワ荘を忠実に再現しているものの、収蔵品に当時のトキワ荘の物はない。警視庁本庁であった寄贈式で、高野之夫区長は「手塚先生の思いがこもった貴重な作品。施設に魂を吹き込んでいただいた」と謝辞を述べた。【毎日新聞記事】

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