9時過ぎ三重県議会棟に到着。県議会公明党の中川代表、今井議員さんとご挨拶し、議会事務局の青木次長さんから、議会改革のご説明をして頂きました。平成7年に北川知事が誕生して、NPMー新しい公共の改革が進むなか、二元代表性の議会側も知事部局に負けない、体制づくりに様々取り組んで来ました。平成15年には、議会改革に関する決議を全会一致で議決し、それをもとに、議会基本条例を18年年12月に議決しました。既に、通年議会、本会議の一問一答方式や予算決算の全議員参加等積極的に導入し、市民から、分かりやすくなったと好評です。議員提出政策条例も15本成立して施行されています。
そもそも三重県議会は、自治体の長と議員がそれぞれ、直接選挙で選ばれる「二元代表制」を明記して、議会と知事部局の関係を規定して、平成8年から議会改革に取り組んできました。平成15年には本会議場を対面方式にして一問一答を導入。平成19年は予算決算常任委員会設置、平成20年には定例会を年二回制を開始して、みえ出前県議会、みえ現場de県議会などの広報にも努めています。そして、平成25年には定例会を1回-通年議会を開始し、専決処分数を減らし、議会のチェク機能の充実に努めています。
中川県代表、今井県議さんと
四日市市議会では、同じく公明市議会中川さん、山口さん、荒木みゆきさんにご説明をいただきました。三重県議会と同様二元代表性のもとで、通年議会や正副議長選出の意見表明、予算決算の全議員参加を経て、平成23年議会基本条例を制定しました。
四日市市議会の特長として、議員政策研究会を17年に立ち上げ、議会改革や議員定数等政策の課題を自由に活発に議論する場を設置し、前議長が研究会を運営します。1期生の荒木さん、山口さんから、議会報告会、議会タウンミーティングの緊張感のお話しがありました。
四日市議会公明党の皆さんと
【名張市、三重県議会、四日市議会視察を通して】
今回の視察では、それぞれの議会が、二元代表制で首長側の行政改革に、議会側も従来からの意識を変えて、会はの枠を越えて、議会全体として、より開かれた改革の意識を共有している土壌が出来上がっているところが我が豊島区議会との大きな違いが明らかになりました。残念ながら豊島区の議会改革は、三重県に比べ大きくおくれをとつています。
平成22年には、我々が議会改革検討会を提案しましたが、正副幹事長会でザツ野党が反対して、検討会も出来ずじまい。
23年選挙後の今期、自民党、公明党、民主等が「改革検討会設置」を強く主張し、やっと検討会が立ち上がり、各会派から検討すべき項目を出しあい、議論を重ねています。簡単な項目にさえ、会派に戻っての[お持ち帰り]が多く、なかなか進まない現状です。
例えば、一般質問を従来の一括質問、一括答弁でなく、一問一答方式=区長と対面方式にすると、傍聴している区民に分かりやすいので、我々が、導入を提案したところ、なかなか結論が出ない。 その理由は、「本来、議場の雛壇で発言するのが、一般質問」「いままでのやり方で特に問題がない」から、導入はする必要はない。というもので、区民に対する、積極的な説明責任とはかけ離れた、『我が党はこう思う』という言い分です。我々は、そのような現状の中、粘り強く、開かれた議会づくりに取り組んで行きます。