2008/5/29 千代田区役所新庁舎を視察

No.544  2008/06/02(Mon) 14:08
5/29千代田区役所新庁舎を視察
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1F区民ホール
5/29、公明区議団で千代田区役所新庁舎に視察にいきました。これには、区施設部長、庁舎建設担当室長も同行して庁舎の視察見学、説明を受け、質疑を行いました。
平成19年2月供用開始したばかりのこの建物は、建設費約110億円、借地権代56億円で整備し、1F~10Fが千代田区役所、11Fから23Fまでは国の機関-合同庁舎が入っている複合ビルで開発の手法はPFI方式によるものです。千代田区は人口約4万5千人。財政的な日本で指折りの裕福な自治体として有名で、約1,000億円の基金=区の貯金があることでも一目瞭然です。
当初伺っていたのは、国の方から立替によるビル建設にあたり千代田区に声がかかった印象をもっていましたが、今日の説明によると、区長が決断し、強力に推進しいき、庁舎移転の事業説明を開始してから約10ヶ月で正式な事業決定を見たそうです。やはり、新庁舎建設という数十年に1度の1大事業を決定していく上で、行政トップの政治的な判断がなによりも必要なことを実感しました。
「より多くの区民に開かれた区役所として足を運んで戴きたい」という区側の思惑に相対して、「麻薬取り締まり局」「全国IT中枢部局」など極めてセキュリティーを要する国家機関との同居ということで、施設管理運営面での難しさは予想通りあるようです。更に、PFI方式ということもあり、ちょっとした改修にも手続きが複雑でああったりして、日本で始まったばかりのPFI方式のマイナス点も顕在化してきているようです。
旧庁舎から目と鼻の先という面や、財政的に恵まれている点、さらに周辺に国家機関が林立していて、当たり前のように国と関係してきたという千代田区ならではの地理的な優位性を差し引いても、少ない予算で、100年に亘る庁舎建設を短時間で成し遂げた事実は、感心しました。
庁舎内に障害者就労の場であるパン工房を設置して、できたてのパンを1Fのパンショップ「さくらベーカリー」で販売するなど、区民生活に密接に関わる障害者支援を区庁舎内で実現しました。
区議会議場のイス・机は、可動式になっていて、講演会、映写会、コンサートにも活用できる創りになっています。また、各議員の賛否が電光掲示板に直ちに表示されます。豊島区の中央図書館と来館者が毎日3千人~4千人と張り合っている、千代田区立図書館は10Fにあり、10時まで開館しています。豊島区との違いは、民間3社によって運営されているところで、館内の説明は民間“コンシェルジェ”さんが行います。従来の職員の説明とは、やはり一味違った、なんとも言えないいい雰囲気がありました。

我が豊島区も区民に愛される新庁舎めざして、今後とも更に研究を重ねていきたいと思います。

この視察には、此島幹事長、高橋副幹事長、木下・中島・島村・辻・西山各議員と豊島区の理事者2名が参加しました。

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図書館-夜10時で開館しています-コンシェルジェさんがご説明

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