令和 6年 3月12日 予特 議会費~教育費補足北岡議員

病児・病後児保育事業

○北岡あや子委員  午後もよろしくお願いいたします。

私からは、病児・病後児事業について、予算書273ページ、27、保育所併設型病児・病後児保育事業経費、28、診療所併設型病児保育事業経費。款別で質問がございましたので、角度を変えて伺います。

施設を御利用いただいている区民の方から、病児・病後児保育を利用し、大変に育児における面で助かっている、よい制度だというふうに伺っています。しかしながら、感謝の言葉とともに課題も伺いました。

現在、利用するときの手続き方法というのは、予約や空き状況の確認などは電話でのやり取りをしている状況でございます。子どもが病気のときは、ぐずってしまったり、いつもより目を配らなければならない状況であり、電話をし、空いていないと言われれば、また次の施設へ電話をするということを繰り返すわけでございます。手続きについて、スマホなどWeb上で確認できればありがたいという御相談をいただきました。

利便性向上のために、病児・病後児保育の手続のWeb化について質問いたします。

初めに、現在区内には病児・病後児保育施設は何カ所ありますでしょうか。

○長澤保育政策担当課長  現在、病児保育が2カ所、病後児保育が3カ所となっております。定員につきましては、病児・病後児保育を合わせまして一日当たり12名となっております。

○北岡あや子委員  こちらの施設を利用できるお子様の対象は、具体的にどのようになっておりますでしょうか。教えてください。

○長澤保育政策担当課長  御利用いただける対象でございますが、保育の必要性の認定等お持ちで、認可保育所や地域型保育事業所などを利用されている満1歳を過ぎたお子様となります。

○北岡あや子委員  現在の利用状況はどのようになっていますでしょうか。教えてください。

○長澤保育政策担当課長  令和5年度の病児・病後児保育の利用状況でございますが、今年1月時点で延べの利用された園児数が520名、それから利用率は22.1%となっております。

○北岡あや子委員  利用率の22%と聞くと低いのかなとは思うんですけれども、こういった病気になる、またなってからの利用する施設ということになるので、元気にこしたことはないので、利用率が高ければいいというものではないとは思うんですけれども、この御相談内容から推測しますと、病児・病後児保育を利用する場合、インフルエンザですとか季節物がはやる場合には利用が集中するのではないかと思うんですけれども、この辺の状況はいかがでしょうか。

○長澤保育政策担当課長  確かにやはり感染症等が流行しますと、そういったときには利用を希望される保護者の方が多いように感じております。

○北岡あや子委員  利用したいときに利用できるという施設であっていただきたいというふうに思う中で、通常の利用と流行している病気の時期では、利用数というのは平均を取るというのは本当に難しいことだと思うんですけれども、そういったことも考えた上で、一日、先ほど御答弁にありました12名、一日12名の枠ということについての区の御認識について伺います。

○長澤保育政策担当課長  病児・病後児保育につきましては、需要がどの程度あるかというのを見通すことはかなり難しい、感染症の発生の状況、流行の状況によっても大きく変わってくると思います。

また、病児・病後児保育につきましては、通常の保育所、あるいは診療所のスペースにプラスして病児のお子様をお預かりするような施設も併設するということで、なかなか施設整備が進まないという課題もあるところでございます。

○北岡あや子委員  実際そういうはやっているはやり病というかのときに、混み合って使えないというようなお声とかはあるんでしょうか。

○長澤保育政策担当課長  特にそういった御意見等は区のほうに寄せられている状況でありませんが、私自身もそういったインフルエンザとかに子どもが罹ったときに、やはりなかなか病児保育、病後児保育は予約しにくい状況にあったということから、同じようなことが言えるのではないかというふうに思います。

○北岡あや子委員  次に、手続きについて伺います。款別のときにお聞きして、ほかの委員の方からの御質問でありましたので、登録がまず事前に必要で、その際に登録番号が付与されるということは分かりました。

実際に利用する場合に必要になる手続きや、また書類について教えていただければと思います。

○長澤保育政策担当課長  まず、実際に利用される場合には、まずかかりつけ医さんを受診していただきまして、病児保育、病後児保育の利用が可能かどうかという診断をいただきます。また、それに基づきまして、医師連絡票というものを記入していただくことになります。これに加えまして、実際に医療機関にお持ちいただく書類としましては、事前に登録番号をお渡ししたものですとか、あとお子さんの内容を書いた児童票等をお持ちいただくことになります。

○北岡あや子委員  この医師連絡票というのは、以前500円という費用がかかっているというふうに伺ったことがあるんですが、今はどのような状況でしょうか。

○長澤保育政策担当課長  現在は、豊島区の医師会に加入されている医療機関ですと無料で記載をいただけることになっております。

○北岡あや子委員  今は無料だということで、分かりました。

この病児・病後児保育の空き状況ですとか予約方法のシステム導入について、他区の取組みについて、分かる範囲で教えていただければと思います。

○長澤保育政策担当課長  令和4年度の調査になりますけれども、23区のうち12区が、電話ですとか直接診療所の窓口に行っていただいて予約をするような状況でございます。また、9区におきましては、一部の施設で予約システムを導入しているという状況です。また、残りの2区につきましては、全ての施設においてシステムを導入しているという状況になっております。

○北岡あや子委員  このWeb上での予約や空き状況を確認できるように本区でしていく上での課題というのはどのようなものになりますでしょうか。教えてください。

○長澤保育政策担当課長  現在、今病児・病後児保育を実施していただいている施設においては、予約の際に電話をいただくことで、まず対象者であるかということを確認できるとともに、実際のお子さんの体調の様子を細かく把握して、実際に利用可能かどうかの確認ができるというような状況となっております。

こうした点をどこまでWeb上の予約で対応可能なのか、また各施設においてもシステム導入に当たってはお考え等もあると思いますので、実際に病後児・病児保育を実施される施設の御理解をいただくことが必要かなというふうに思っております。

○北岡あや子委員  病院ですとか施設に了解というか理解が得られた上で、またそういったシステムの導入をでは検討していくとなった場合の補助とか支援ですとか、その辺の体制はどのようになっておりますでしょうか。

○長澤保育政策担当課長  国におきましては、病児保育事業の予約ですとかキャンセル等のICT化のための補助を設けております。国2分の1で自治体が2分の1となっています。

今後システムを導入していくためには、まず区としてもやはりWeb上で予約できるということは、子育て家庭をされている皆さんにとっては大変助かる、子育て支援になるというふうには考えております。

システム導入に当たっては、今お話ししましたとおり、実施する施設側での御意見、課題もありますので、そういった施設の皆様の御理解と御協力をいただけるよう、区としても引き続き取り組んでいきたいと思っております。

○北岡あや子委員  まとめます。

システム導入の補助もある、また区としてシステム導入の必要性は感じているということですので、ぜひ取り組んでいただきたいというふうに思っております。

予約時に電話のほうがいいということは重々承知した上で、まずはできることということで、空き状況だけでもWebで確認できるようにできないかということを要望いたしまして、質問を終わります。