令和 6年 3月12日 予特 議会費~教育費補足 根岸議員

部活動について

○根岸光洋委員  私のほうからは、部活動について伺いたいと思います。

最初に、学校での部活動の位置付け、教育的意義、こういったものはどうなのか。指導課長、後ろのほうだから元気にお願いします。

○丸山指導課長  部活動は、教育課程内ではございません。教育課程外になりますが、子どもたちの成長にとって、自分のよさ、熱中できるものを見つける、友達との関係づくり、教員や指導者とのコミュニケーションづくりということで、意義のある活動になっております。

○根岸光洋委員  それで、よく教員の皆さんが顧問として担当する部活動なんですけど、なかなか顧問の成り手がなかったり、あてがわられたりとか、そういうことも聞きますけど、これ、部活動の顧問として、必ずなくてはならないのか、その顧問の考え方というのをちょっと教えていただけますか。

○丸山指導課長  子どもたちが活動する上での安全配慮ということが一つです。もう一つは、技能的なサポート、指導するということが求められます。

○根岸光洋委員  今の技能的な指導というのはなかなか難しい。経験のない先生もいらっしゃると思うんですが、そこで、部活動指導員というのが数年前、東京都の予算がついて2名配置がされていますけど、現在の配置校と活動の内容はいかがでしょうか、お聞かせください。

○丸山指導課長  2名を中学校に、巣鴨北中学校、それから千川中学校につけております。巣鴨北中学校は、バレーボールの顧問をしながら、バレーボール以外の、ほかの部活動についても、部活動事務等を行っていただいております。千川中学校は、バスケットボールの顧問をしながら、同じように、ほかの部の事務もしていただいています。

○根岸光洋委員  教員の働き方改革の一つでもあるとは思うんですが、あともう、これの増員もぜひまた求めてもらいたいんです。全体的には予算がかかるということで、この程度で来ているんだとは思うんです。将来的には全校に配置できるように努めてもらいたいと思います。

もう一方で、外部指導員の登録について伺いたいんですけど、顧問の先生が替わると、やり方が変わったり、また経験がなかったりして、なかなか練習もままならないということも伺っております。そういうところで、やっぱりこの外部指導員の効果というか、外部指導員がいるかいないかで大きな課題があると思うんですね。この外部指導員の登録については、どういった手続きを踏むのか、簡単にお聞かせいただけますか。

○丸山指導課長  技能の、教えることについてはとても役立っていますので、まず、区内の場合は、校長先生にこういうことができますということを言っていただくと、校長先生と面接をし、学校でニーズ、それから優先順位を鑑みた上で、採用の可否を決めております。

○根岸光洋委員  私がちょっと聞いたところでは、去年の春に顧問の先生が異動してしまって、それから部活の顧問の先生がなかなかうまくいかないと。で、外部指導員を紹介してもらいたいということで一度紹介したケースがあるんですが、その後、聞きましたら、まだ決まってないと。なぜですかと聞いたら、その学校との手続き、区のほうへの登録の手続きが進んでないというようなことを聞いたんですね。今お聞きすると、そんなに難しくない話ですよね。私もかつては都立高校と中学校の外部指導員をやったことあるんですけど、多分経歴書いて、あと口座番号書いてね、ちょいと出すだけだったので、何でそんな難しく、できないのか。この外部指導員というのは、全体的には足りているんですかね。その辺はいかがですか。

○丸山指導課長  今年度、46名の登録をし、配置しております。昨年度33名だったので13名増員しております。どこの部活動でどんな先生が要るかということ、教員の異動にも関わってきますので、それを鑑みながらの配置となります。

○根岸光洋委員  ぜひ、そういう希望しているところにはスムーズにいくようにしてもらいたいと思いますし、また、これ、大学生を、学校、結構いっぱい豊島区ありますから、大学の部活の方とか、または体育協会に加盟している各団体、バスケット、バレー、バドミントン、水泳‥‥、相当ありますよね。そういったところからも情報提供しながら人選していただければなと思っております。

一方、かつても紹介したことあると思うんですが、金メダリストの北島康介さん、荒川区出身です。文京区の学校に行っていたと聞いたので、そのときに、部活の顧問がいないと大会に出られない、中体連の規定があるんですね。で、区の大会は出られても、上の大会、全国大会に出られない。このときに、実はバレーボールの顧問をしていた先生が、この方は豊島区の教員でもう異動されてきた方なんです、テレビでも何回か出ていました。この方が、まず北島さんをバレー部に入れて、ちょっとバレー部来いと、バレーやんなくていいからと。その中から、さらに水泳部の顧問も私が引き受けようということで、北島康介さんについて関東大会、全国大会に出られたということで、北島さんが、この先生がいたので、自分の今のこの金メダルの道があったということもおっしゃっていました。こういう熱い顧問の先生の思いもあった。

また、豊島区の学校の野球の先生でしたけど、私が聞いたんですね、若い先生でしたね。土日も部活、夏休みもほとんど部活、ずっと部活なんですよね。先生、そんなに部活やって、時々休んだほうがいいんじゃないですかって、教育改革、働き方改革で言ったんですね。その先生は、いや、私、休みませんと。休むと生徒がデートしたんじゃないかとか、いろんな臆測をかけて笑いものになりますと、だから私は絶対休みませんって、本当の理由かどうか分かりませんけど、部活にすごい情熱をかけている先生がいらっしゃいました。今、異動してしまったので、多分幸せになっているかと思うんですが、そういう部活に心を込めて、情熱を込めた方たちが将来のアスリートになるまでの人をつくっていくんだなということも思います。

また、千登世橋中学では、皆さんも御存じのとおり、ロボット部、ロボットコンテストに出て、全国優勝したという快挙がございました。ここは、令和3年度に顧問の先生が異動をしてしまって、4年度は何と、ずっと11年連続続いてきた、また15年続けてきた都大会にも出られない、そういう厳しい状況の中、顧問の先生がいない中、保護者、また校長先生をはじめとした残った教職員の方、また、生徒自身が努力をして、見事に、昨年ですけど、今年度、全国優勝という、こういった学校もあるということで御紹介をいたしましたけど、やっぱり顧問の先生というか、そこに関わる部活動指導員、外部指導員の力量によって子どもたちの力というのが飛躍的になるものではないかなと、こういうふうに私は持論として思っております。

この間、実は豊島区のバドミントン協会が自主事業とした中学生のシングルス大会というのがございました。私も3級審判員持っているんで審判やってきたんですけど、そのときに、これは中体連の大会ではないので引率は別に誰でもいい、どなたでもいいんですけど、部活として学校の顧問が張り切って30名近い子どもを連れて参加してる学校もあれば、部活動の先生が、顧問が保護者の方に行ってくださいと言っているところもありました。そこは2人しか参加していませんでした。また、一人も参加してない中学校もございました。名前はあえて言いませんけど、これだけ差があるということは、やっぱり子どもたちにとって、生徒にとって、部活動に、地域に移行していく、そういったことをする前に、まずこの体制をどう整えていくのか、子どもにどう向き合っていくのか。先ほど部活動の位置付けが教育外、課程外ということをお聞きしましたけど、そうあったとしても、子どもたちにとっては将来の自分の人生を変えるぐらいの、また友情が培われたり、努力や忍耐や耐力が、また様々な経験ができる絶好の部活動であると私は思いますので、ぜひしっかりと体制を整えていただきたいなと思っているところでございます。

それで、この中体連の引率規定なんですね、これすごい古いときから、校長、教員、で、最近は部活動指導員。この外部指導員はならないんですよね。なおかつ外部指導員が最近は、どうしてもいなかったらしようがないから外部指導員ということで、この中体連の規定も見直してもらわなきゃいけないと思うんですが、中体連に物を言える人がいるかどうか分かりませんけど、その点いかがでしょうか。

○丸山指導課長  先生おっしゃるとおりで、校長、教員、部活動指導員がやむを得ないときに外部指導員に対して、近隣であれば行けるとかという規定が最近できたんですけれども、これから外部への移行ということも考えますと、いろいろなニーズだったり学校の状況がありますので、私たちも言えるところに言っていきたいなとは思っております。

○根岸光洋委員  実は豊島区の校長先生が中体連の東京都の会長をやったりも実はしているので、その方に言えばいいのかなと思いつつも、やはり、こういう規定とかを緩和して地域の実情に合わせていかないと、いくら地域に頑張ってやってくださいと、協力してくださいといってもできないんですよね。地域、外部指導員は監督にもなれないんですね。監督の権限がない。ということはどういうことかというと、監督会議に出席できない。または審判の判定に対しての疑義に申し出もできない。様々な制約がございます。また、複数校を率いる監督にもなれないということで、制約がかなりございます。なので、この辺は教育課程外ということで、そんなに力が入っていないのかもしれませんが、ぜひそういった規定も見直しながら、子どもたちにとってすばらしい環境をつくっていただきたいなというふうに思っております。

そういう意味では、先ほど申し上げましたけど、地元の大学、または体育協会に加盟の様々なスポーツ団体、今日はスポーツ団体だけの話をしていますけども、様々な団体、文化団体を含めて、そういった外部指導員、また部活動指導員、また部活に対して情熱を持って支えてくださる方々を、連携をしていっていただきたいなと思っております。

今後の部活動の地域移行に向けて、様々お話をさせていただきましたが、学校間で差が生じないように、そういった体制づくりをぜひよろしくお願い申し上げて、終わります。

○金子教育長  御指摘の中体連の方と一緒に、今、検討会を、ようやくですけど、しております。ので、今のお話も伝えつつ、やはり国のほうからも、その辺の規定の転換については要請がされているようでございますので、この後も期待してまいりたいと思いますし、何より多くの方々の参加によって、子どもたちの部活が充実する方向で本区は考えたいと、これはもう基本的にそういうふうに置いておりますので、様々な方々に御協力いただきながら今後も進めてまいりたいですし、何より学校の先生の情熱のある方も参加していただきたいと思っております。ありがとうございます。