令和 6年 3月12日 予特 議会費~教育費補足北岡議員
ウイッグ・胸部補正-アピアランスケア
○北岡あや子委員 本日もよろしくお願いいたします。
私からは、がん対策について伺います。
脱毛や爪の変色など、がん治療の副作用や傷跡が残る手術に伴う外見の変化で悩む患者さんは少なくありません。そうした苦痛を和らげるアピアランスケアについて、公明党区議団は平成30年の議会質問でウイッグと胸部補整具の購入費一部助成を要望したところ、翌年よりウイッグと胸部補整具ともに上限各1万円の助成の取組みがスタートいたしました。取組みに感謝いたします。
初めに、助成実績を教えてください。
○時田地域保健課長 がん患者のウィッグ・胸部補整具等購入費用助成事業の実績でございますが、4年度、ウイッグが63件、胸部補整具が13件の計76件、令和5年度でございますが、12月末現在でウイッグが58件、胸部補整具は15件の計73件でございます。
○北岡あや子委員 ありがとうございます。
令和5年度より、東京都包括補助金でがん患者へのアピアランスケア支援事業が補助対象になり予算化されましたので、我が会派からウイッグと胸部補整具の購入費一部助成金の拡充を求めてまいりました。
今回の予算の政策一覧には「拡充」で掲載がされておりますが、詳細をお聞かせください。
○時田地域保健課長 委員御指摘のとおり、本事業につきましては、東京都の包括補助金を活用して助成上限額を拡充するものでございます。
令和6年の4月1日受付分から助成上限額を、ウイッグについては1万円から5万円に、胸部補整具につきましては1万円から2万円にそれぞれ増額いたします。
○北岡あや子委員 拡充、誠にありがとうございます。
医学も進歩し、外来通院でできる治療も増えております。社会生活を送りながらの治療が可能な時代となってきているわけですが、外見の変化については、患者さんにとって身体的、心理的、社会的な悩みになる方も多数おられると考えます。
厚労省が2023年度の予算で、アピアランス支援モデル事業の中でがん診療連携拠点病院、駒込病院に相談窓口の設置をいたしました。東京都、都道府県は、窓口の周知や医療機関との情報共有も行うこととなっております。東京都や病院での事業ではありますが、本区としてはアピアランスでのお悩みの方の御相談はどこでお受けしていらっしゃるのでしょうか。現状をお聞きします。
○時田地域保健課長 東京都では、がん診療連携拠点病院にがん相談支援センターを設置して、がん治療を受ける上での不安や悩み、療養生活、治療と仕事の両立などにつきまして、看護師やソーシャルワーカー等が電話や面談による相談で対応しております。
また、拠点病院の中には、より専門的なアドバイスをいただけるアピアランスケアに関する部署や看護外来があるところもありますことから、アピアランス等に関する相談につきましては、本区ではホームページやがんサポートガイド等でがん相談支援センターを御案内しているところでございます。
○北岡あや子委員 そのホームページの掲載の件なんですけれども、本区の「がん患者のウイッグ・胸部補整具等購入費用助成事業」のホームページに掲載されているリンク集というのがあるかと思うんです。ここに国立がん研究センター中央病院アピアランスケア支援センターは掲載がされているということで確認しておるのですが、ほかにもアピアランス支援を行っている病院はたくさんあるかと思うんですけれども、どのようなお考えの下、リンクを貼られているのかお聞かせください。
○時田地域保健課長 ホームページに掲載されているリンク集でございますが、アピアランスケア支援の啓発に係る主立ったサイトのリンクを貼っております。委員御指摘のとおり、ほかにもアピアランス支援を行っている病院はございますが、リンク先の東京都保健医療局のがんポータルサイトからは、がん診療連携拠点病院やがん相談支援センターの情報を確認できることから、このようなリンク集としております。
○北岡あや子委員 がん診療連携拠点病院である、先ほどお話ししました駒込病院のアピアランスケアセンターの相談内容が多岐にわたっておりまして、大変に充実をされていると伺っております。ぜひとも駒込病院のリンクもホームページのほうに掲載するというか、そういった検討もいただければと要望いたしますが、いかがでしょうか。
○時田地域保健課長 駒込病院につきましては、区のホームページの「がん情報コーナー」のページにおきまして、「駒込病院相談支援センター」のサイトをリンクに貼っております。
がん患者のウィッグ・胸部補整具等購入費用助成事業の今回の拡充に当たりまして、今後区のホームページの当該ページの内容を更新する予定でございます。こちらの更新をする際には、駒込病院のアピアランスケアセンターのリンクを貼りたいと考えております。
○北岡あや子委員 検索する方がより分かりやすく御利用できるような取組みを要望いたします。
港区では、区立がん在宅緩和ケア支援センター「ういケアみなと」で、アピアランスについて相談できるサロンも定期的に開催をしておるそうで、例えばネイルケアの体験や頭皮や爪に関する相談も気軽にできるということで、患者さんからとても好評だというふうに伺いました。
本区でも新保健所の設置に伴って当然設置していただけるものと認識はしておるのですけれども、いつも気軽に体験や相談ができる場所の設置を、新保健所の設置までの間にもそういったところを設置していただく、またそういった体制づくりの構築をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
○時田地域保健課長 がん患者やその家族に寄り添い、がん患者等が抱いている不安や悩みを軽減できるよう支援していくことは、非常に重要なことだと認識しております。
本区では、がんに関する相談や情報提供につきましては、相談支援センターの積極的な利用を推進しております。また、身近な相談窓口といたしまして在宅医療相談窓口を設置いたしまして、住み慣れた地域で安心して療養生活が送れるよう、がん患者や家族からの相談を受けております。
委員御指摘のアピアランスケア等の気軽に体験や利用ができる場所の設置につきましては、港区の取組みを参考にしながら研究したいと考えております。
女性向け保育付レディースデー検診
○北岡あや子委員 ぜひ取り組んでいただければと思います。
最後に、受診率向上の取組みといたしまして、以前にも何度も私ども区議団から、保育付レディースデー検診の実施を提案してきております。「無料の託児ルームを併設し、子育て中の方々も安心して一日で全ての5つのがん検診が受診できる体制づくりを実施する」との御答弁を既にいただいておるのですが、その後の検討状況をお聞かせください。
○時田地域保健課長 健診センター及び医師会とは協議を行っているところでございます。
レディースデーとして一日で全ての5がん検診が受診できるようにするためには、健診センターに子宮頸がん検診が受診できる検査室等を整備するための改修工事が必要であること、また婦人科医師を確保することが課題となっております。
現在、乳がん検診の触診とマンモグラフィ検査を同日で行う検診につきましては、土曜日の午後に定員20名で実施しておりますけれども、来年度からは乳がん同日検診に加えまして、胃と肺がんの検診も行う乳がんプラス検診として実施する予定でございます。
○北岡あや子委員 まとめます。
今後もがん対策が大いに拡充が進みますよう強く要望し、終わります。