令和 6年 3月 7日予特 ③区民・福祉・衛生費 北岡議員

①ペット災害対策

○北岡あや子委員  本日もよろしくお願いいたします。

衛生費、予算説明書252ページ、ペット災害対策事業について伺います。

令和6年度の新規事業としてペット災害対策事業が盛り込まれており、本定例会でも我が会派の島村議員が一般質問を行ったところではありますが、さらに掘り下げて伺っていきたいと思います。

ペットを飼っている方からお話を伺うと、ペットというか、家族として一緒に避難ができるのかどうか、また、どういう形で避難ができるのかと心配されるお声もお聞きします。我が家にも文鳥とコザクラインコがおりますが、もう家族としてかわいがっており、心配のお気持ちがよく理解できるところでございます。

最初に、ペットの災害対策についての地域防災計画における基本原則がどのようになっておりますでしょうか、教えてください。

○副島生活衛生課長  2つの原則がございます。一つは飼い主責任の原則ということでございまして、災害時においても動物の飼育や保護は原則として飼い主の自己責任によるというもので、避難した際も当面の餌や常備薬、ふん便処理等を自己責任で行っていただくという原則でございます。もう一つは、同行避難の原則でございます。ここでいう同行避難とはペットを連れて、救援センターに移動を伴う避難行動をすることができるということでございまして、必ずしも同室で飼養管理できるというものを意味するものではないというところでございます。

○北岡あや子委員  日々はもちろんなんですが、災害時においてもペットの飼育や保護は飼い主の自己責任の下で行うということは重々理解しているところでございます。

その際に、災害時への備えとしてという観点から、飼い主は日頃から何を準備し、備えておくことが必要なのでしょうか、区の御認識を伺います。

○副島生活衛生課長  大きく3つあるかなというふうに考えてございます。一つは、避難が必要となった際のペット用の非常用持ち出し袋の用意ということでございます。救援センターにはペットに関する備蓄はございませんので、1週間程度のフードですとか水、それから常備薬、トイレ用品、それから首輪やハーネス、それから日頃から使っているおもちゃなどを飼い主で用意して、袋にまとめておいていただきたいというところでございます。それから、2点目は、マイクロチップの装着ですとか首輪への身元の表示ということで、はぐれてしまったときのための対策ということでお願いしたいということ。それから、3つ目はケージのトレーニングということでございます。避難する際、救援センター内でもケージ内で過ごすというような形になりますので、ふだんからケージに入るのを嫌がらないようなトレーニングをしていただくというところが重要というふうに考えているところでございます。

○北岡あや子委員  ありがとうございます。

ペット同行避難が可能ということが地域防災計画にも明記されているということだったんですけれども、実際に避難が可能な動物の種類としてはどのようにお考えでしょうか。

○副島生活衛生課長  原則としまして、小型の哺乳類と小型の鳥類というところでございます。その小型というのはケージに入る大きさのものが目安というところでございます。原則以外の動物につきましては受入れが困難というところがありますので、避難が必要な場合に備えて、あらかじめ一時預かり先を探しておいていただくようにお願いをするというところでございます。

○北岡あや子委員  ペット災害対策、この事業名もそうです、また、そのパンフレットなどにもペットという明記があるかと思うんですが、飼い主としてはどんな種類もペットとして飼われているかと思います。そういう認識であれば、どんな飼い主にとってもどんな種類もペットに該当するわけだと思うんですが、実際の同行避難時にこのペットについての認識が違わないよう、周囲への取組が必要だと考えますが、そういったことがないようにお示しいただいた避難可能な動物の種類についてはどのように周知をしておりますでしょうか。

○副島生活衛生課長  現在、飼い主向けのペットの災害対策の手引というものの作成を進めてきてるというところでございます。その中で、まず最初のページのところに先ほど申し上げたペットの種類というところを入れさせていただくところで進めておるところでございます。この作成に当たっては防災危機管理課ですとか獣医師会、それから防災フェス等で共にペット防災のブースを出展しました団体などにも監修いただきながら、年度内に完成する予定でございますので、完成後、ホームページの掲載ですとか救援センターの開設訓練ですとかイベントの際などで配布をしていきたいというふうに考えてございます。

○北岡あや子委員  ありがとうございます。

そして、令和6年度の新規事業にペットとの同行避難訓練の実施の取組の掲載がございますが、この同行避難訓練で、救援センターでどのようにペットを受け入れるのか、その手順についてどうなるのか、具体的に教えていただければと思います。

○副島生活衛生課長  受入れの流れとしましては大きく3つあるかなというふうに考えてございます。一つは開設するというところでございまして、救援センター内の被害の状況に応じまして、動物の避難スペース、それから盲導犬等と同居できる動物の同居部屋などをまず選定をしていくというところでございます。それから、2点目は受け入れるという形で、避難者は登録簿にも記入をしていただくと。それを基に管理台帳を作成して、入退所を管理していくという流れでございます。最後、3点目は動物救護チームの立ち上げという形で、避難してきた飼い主同士で動物避難所の運営を自主的に行っていただく。具体的には動物避難所内の清掃ですとか見回り、苦情対応、それからペットの支援物資等の配付等を行っていただくというような流れでございます。

○北岡あや子委員  ありがとうございます。

今、耳でお聞きしただけでもたくさん取り組むというか、手順もあるなということで、そういった内容をまとめたマニュアルというのも必要になってくるかと思うんですが、そういったマニュアルでの作成ですとか周知はお考えでしょうか、お聞かせください。

○副島生活衛生課長  今申し上げた手順を動物避難所開設運営マニュアルというような形で、こちらも策定を進めておりまして、先ほど申し上げた方々の監修なんかもいただきながら、こちらも本年度中に一旦完成する予定ということでございますので、こちらもホームページ等で周知をしていきたいというふうに考えてございます。

○北岡あや子委員  ありがとうございます。

このパンフレットやマニュアル作成の監修ということで、先ほども獣医師会という認識でよろしいでしょうか。その獣医師会のお名前が出てきているかと思うんですが、獣医師会との連携が不可欠であるというのは私も考えるところでございます。この獣医師会とは災害時における動物救護に関する協定を結んでいるとお聞きしていますが、この協定の内容はどのような内容になるんでしょうか、教えてください。

○副島生活衛生課長  こちらの協定、平成21年に協定を結んでおりまして、区から協力要請があった際に獣医師会が動物救護活動を行うというふうになっておりますが、こちら、獣医療行為のほかに行う動物救護活動が具体的にどういったものを指すのかといったところが明確に書かれていないということでございました。この間、獣医師会と協議のほう重ねまして、協定の細目があります。その中で定めることについて、内容もおおむね今、固まってきてるというところでございます。具体的には動物救護活動の範囲として一時預かりですとか、それから救援センターでペットの健康管理に関する相談を受けるとか、そういったところを明記していきたいということ、それから協力を要請する際の連絡の手順とか、そういったところを細目に定めて、獣医師会とより実効性の高い協力体制を築いていきたいと考えてございます。

○北岡あや子委員  これまでお聞きした内容はペットを飼っている方には非常に重要でありますが、ペットを飼っていない方にもしっかりと理解していただくことが救援センターで安心した避難生活を送る上でとても重要であると考えます。その周知方法についてもどういった取組をお考えか、お示しください。

○副島生活衛生課長  来年度の新規事業の中でペット同行避難訓練を行うというところで考えてるところでございます。これ、救援センターの開設訓練に合わせて実際にペットを連れて、避難していただくということで、マニュアルのほうの実効性なんかも検証していきたいというふうに考えております。こういった中で、飼われていない方にもこういったことが起こるという、あるということを知っていただくということ、それから地域の団体の方なんかもイベント等も行っておりますので、そういった機会でもまた周知をしていくということ、それから防災フェスとか、そういった機会でも周知をしていきたいというふうに考えてございます。