令和 6年予特 3月 5日 ②議会・政経・総務費北岡議員

防災協定見直し

○北岡あや子委員  おはようございます。公明党の北岡あや子です。どうぞよろしくお願いいたします。

初めに、元旦に起きました能登半島地震でお亡くなりになられた方へ御冥福をお祈りするとともに、被災された方々へお見舞い申し上げます。

では、総務費について伺います。

先週金曜日、3月1日午前5時43分頃、千葉県東方沖でマグニチュード5.2、最大震度4の地震がありました。豊島区は震度2、揺れているなという体感でしたが、関東大震災から100年が過ぎ、首都直下地震がいつ起きてもおかしくないと常に意識をしていることから、このまま揺れが続くのではないかと心配された方もいらっしゃったかと思います。元旦から能登半島地震もあり、防災意識はさらに高まるばかりだと考えます。

そこで、先ほど防災協定について質問ございましたが、より内容を詳しく質問させていただきます。先日、建設業協会の方とお話しする機会があり、平成6年に結んだ防災協定について、見直すことなく現在まで来ている、公共施設や学校環境も変化していく中で見直しが必要ではないのかと御相談いただきました。

最初に、本区の防災協定数はどのくらいあるのでしょうか、教えてください。

○有村防災危機管理課長  協定の数は全部で令和6年2月現在で129本となっています。

○北岡あや子委員  その防災協定は企業や民間団体と結んでいるというふうに伺っているんですが、具体的なその協定の内容はどういう内容になるか、教えていただければと思います。

○有村防災危機管理課長  具体的な協定の内容ですと、企業とかであれば災害時の飲料水を含む支援物資の供給だとか、宿泊施設の提供、災害時の避難施設に関する情報の提供だとか、モバイルバッテリーの供給、あと、災害時の特別総合相談、これ団体ですけれども、あと応急生活物資の輸送、あと手話通訳などがございます。

○北岡あや子委員  分かりました。本当にいざ災害が起きたときに必要なことだというふうに思います。

区として防災協定を結び直す必要性についてはどのようにお考えでしょうか。御見解を伺います。

○有村防災危機管理課長  先ほど委員からも指摘があったとおり、昔の協定の段階を考えますと、そのときの地域防災計画などに沿って結んでいると思います。その後、当然、施設なども変わってきていますし、そういう新しくなった状態で見直す必要があると考えております。

○北岡あや子委員  分かりました。

この防災協定の見直しのスケジュールは6年度、次年度の7月頃というふうに先ほど伺いましたが、具体的にこの見直していく手順というのはどのように進めていくのでしょうか。教えていただければと思います。

○有村防災危機管理課長  見直しの手順なのですけれども、今考えているのは、129本もありますので、地域防災計画を見直した後、まず防災危機管理課内で修正の要否を確認した後に、それぞれの協定を使う、災害対策各部に担当課に振り分けていこうかと考えています。担当課において修正後の区の地域防災計画に沿って、より実効的な協定になるように見直ししていただき、協定先と話をして、打合せなどをしていただいて、修正案を作成していただきます。最終的にその修正案を防災危機管理課内で確認して、地域防災計画と整合性が取れているかどうかを判断した後、協定を結び直すという手順を考えています。

○北岡あや子委員  見直しの手順ということで、とても丁寧に進められているということが分かりました。

お聞きしたところ、防災会議という開催で、いろんなことが質疑されて決定されるということもお聞きしているんですが、この会議体のメンバーはどのような構成で開催するのでしょうか。

○有村防災危機管理課長  地域防災計画は、最終的には豊島区の防災会議で決定することになりますけれども、その防災会議のメンバーというのが58名いまして、東京都だとか、警察、消防、消防団、あと自衛隊、区議会議員の方々、それと学識経験者、あと指定公共機関として郵便局だとかJR、あと鉄道などが入った組織体となっています。

○北岡あや子委員  今お話しいただきましたように、次年度見直していくこと、またその必要性、手順、スケジュール等が確認できたと思います。企業や民間団体の皆様と十分に協議をしていただき、見直していく中で、実践に基づいた計画となるよう取り組んでいただきたいと要望し、次の質問に入ります。

エレベーターの防災備蓄ポケット

○北岡あや子委員 次に、続いて、エレベーターの防災備蓄ポケット設置について伺います。

先日の一般質問でも区有施設全体で101台のエレベーター数の中、現在、区役所のエレベーター9か所に備蓄ポケットが設置されていると伺いました。一度に全ての施設への設置ではなく、まずは人がたくさん集まる利用者が多い施設などを選別し、そこから導入してはいかがかと考えますが、区の御見解を伺います。

○有村防災危機管理課長  現在、令和5年度、本年度の当初予算で本庁舎の9台と、見えるところが8台で、1台は職員用のということで、そこにだけ設置できる予算を認めていただいたのですけれども、今後もできるならば人が集まる、区民が集まるような施設ですね、例えばIKE・Bizとしま産業振興プラザ、ここは2台ついているのですけれども、エレベーターが2台あるのですけども、としま区民センター、ここは5台で、東池袋分庁舎1台、それで保健所が1台と今あるのですけども、そういうような区民の集まるような施設に関しては、そこのエレベーターにはつけていきたいなと考えております。

○北岡あや子委員  ありがとうございます。ぜひ前向きな取組をお願いしたいと思います。

女性防災リーダー育成

○北岡あや子委員  続いて、質問に移ります。予算書191ページ、地域防災組織育成運営関係費、未来戦略推進プラン計画事業編では、241ページ、地域防災組織育成運営事業の女性防災リーダーの育成について質問いたします。

先日、2月10日土曜日、IKE・Bizとしま産業振興プラザにて女性の視点からの防災講座が開催されました。私も参加をさせていただき、多くの方が参加をされておりました。この女性の防災リーダー育成の目的については先ほどの御質問で伺いましたので、今回の講座開設の状況や内容について、改めてお聞かせください。また、前年度までにどれくらい開催されてきたのでしょうか、教えていただければと思います。

○有村防災危機管理課長  まず、本年度の開催した女性の視点からの防災講座なんですけども、これは2月10日に開催しまして、東京消防庁の女性デイタイム救急隊員の講話、あと能登半島地震の被災地に物資を届けた防災危機管理課の女性職員からの報告、あと避難所において様々な立場の意見が反映できるような運営体制をテーマとする参加者全員での意見交換会を今回は行いました。

令和4年度のまず実績なのですけれども、これについては2回実施しています。過去の実績なんですけれども、全体で、令和元年度から始めていまして、令和4年度までで5回で、5年度1回なので、6回実施しています。

○北岡あや子委員  今まで6回開催をされてきたということで、この講座が終了した後に参加された方々から、前回も参加しているという意欲的な方もいらっしゃいまして、女性の防災リーダーの育成として参加をしていたと。救援センターでの動きについての課題、具体的な動き方や、また課題、また災害時の実体験などがあればよりよかったとの御意見も伺いました。また、御自身の地域の救援センターがどこなのか分からないといった、まずそれが知りたいというような御意見も伺いました。

今回の講座の御案内には、女性の視点からの防災講座とあり、幅広い話が聞けるという印象もありますが、一方で、そのほかの説明では、本区では女性防災リーダー制度(仮)の創設を計画しております。本講座は皆様に防災リーダーとして活動いただく前の導入の講座とする予定です。女性防災リーダーとは、災害時における救援センター開設時に女性の視点から救援センターの環境面の設備と運営に関わっていただくスタッフです。また、女性防災リーダーには当課で行っている救援センター開設運営訓練や地域の防災講座等の場において、地域住民の指導等、区の防災普及活動にも協力していただきますとの説明もあります。

この講座内容について明確な立てつけがあれば、より多くの方に参加してよかったというお声につながったのではないかというふうに考えます。講座開設をするに当たり、この対象者をどのように決めていらっしゃるのでしょうか、教えていただければと思います。

○有村防災危機管理課長  この講座自体の目的が、最終的に救援センターの運営調整会議の環境整備委員に女性になっていただき、この講座を受けた人になっていただきたいという思いがありますので、基本的には今まで受けていただいた方を中心に参加状は送っては御案内を送っているんですけれども、当然今回初めて参加する方でも全然これは問題なく、ホームページ等でも参加のというか、まだこの講座の情報は発信しているところです。

○北岡あや子委員  ということであれば、その開催する目的の中で、女性防災リーダーの育成についての今後の取組の見通しについて、区の御見解を伺います。

○有村防災危機管理課長  女性の防災リーダーの活用の方法ということですけれども、それは本事業の目的でもある救援センターでの生活において、衛生面、精神面での不安を少しでも和らげるためには女性の目線を取り入れた運営が重要だと考えています。

そこで、救援センターに皆さん、女性の防災リーダーの方々を配置させていただくとともに、救援センター開設運営訓練の運営調整会議への参加を担当してもらおうと考えています。

○北岡あや子委員  今後、講座の回数を重ねていくに当たり、この女性の防災リーダーの育成につながる講座の目的を明確にし、またさらに有意義な開催に取り組まれることを期待し、この質問は終わります。

救援センター開設運営訓練

○北岡あや子委員  続いて、救援センター開設運営訓練について質問いたします。

ここ数年、救援センターにおける訓練は2年に一度のペースになっております。訓練は数多くすればいいというわけではないんですけれども、地域の方から年1回の訓練の開催を要望するお声をお聞きしております。2年に1回のペースですと、被災したときに訓練どおりに動けるのかとか、どこに何があったのか覚えているかといった心配のお声も伺っております。訓練の実施は年に1回行うことは、またその救援センターのマニュアルの更新にも役立つのではないかと考えますが、この開催回数について、区の御所見を伺えればと思います。

○有村防災危機管理課長  確かに今、1年に1回というのは我々も考えるところではあるんですけれども、なかなか日程的にも、例えばお正月、夏休みの時期、4月など、救援センター開設運営訓練ができない時期を除くと、実質できるのは6か月間です。その6か月間の中で救援センター開設運営訓練をしていくとなると、また資機材を運ぶためのトラックも1台しかございませんので、そういうことを考えると、やはり2年に1回になってしまいます。

ただ、2年に1回なんですけれども、そのほかにも、町会単位でやる地域防災訓練というのもございますので、その訓練に参加していただくことで、訓練助成金も2万円、1回で出ます。ぜひその訓練のほうも利用していただければと考えております。

○北岡あや子委員  分かりました。そのようなしっかりと被災時、被災したときに、きちんと皆様が安心して動けるための訓練だとは思いますので、その点を十分考慮していただきまして、これからも取り組んでいただければと思います。防災についての質問は終わります。