令和 5年決算 ⑤文化商工子ども教育費 北岡議員(10月17日)

①移動教室、修学旅行

○北岡あや子委員  本日もよろしくお願いいたします。成果番号157、教育費のうち、移動教室、修学旅行について伺います。

豊島区ではコロナ禍にあっても、移動教室や修学旅行などの宿泊的行事の教育的意義を重んじ、目的地を変更するなど工夫をし、継続し、実施をしてきているとお聞きしました。今後は、コロナ禍で教育活動の制約を受けてきた子どもたちのためにも、宿泊的行事や日帰りの校外学習の充実が求められると考えます。

初めに、移動教室、修学旅行などの宿泊的行事についてお伺いします。現在の物価高騰での行事に制約が出ていることというのはないのでしょうか、教えてください。

○星野学務課長  移動教室、修学旅行ともにコロナの前と現在で毎年計画を見直しているところでございますので、厳密な比較というのは難しいところでございますが、その時々の状況に応じて、学校と協議の上、内容を決めてきており、これまでのところ、物価高騰の影響で計画を変更したりとか、制約があったりということはございません。

○北岡あや子委員  分かりました。区ではどのような支援を送っているのか、改めてお伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

○星野学務課長  連合行事として実施している移動教室につきましては、借り上げバス代は全額区が負担をしてございます。ホテルなどの宿泊代については、区が半額補助しているところでございます。

なお、経済的に困難な御家庭については、移動教室、修学旅行ともに就学援助制度において、実費相当の補助をしているというところでございます。

○北岡あや子委員  物価高騰の影響は長期にわたっていると思いますが、今後もこれ以上、保護者負担が増えないよう、区の支援を要望いたしますが、いかがお考えでしょうか、お願いします。

○星野学務課長  バス代、それから、宿泊代などのこの値上がり、物価高騰下ですので、大変注視しているところでございます。学校も経費については十分吟味いただいておりますけれども、このような状況では節減には限界があるというところも伺っているところです。教育活動の質が落ちることがないよう、今後も物価高騰の状況を注視しつつ、必要に応じて物価高騰に見合った支援の充実も検討していきたいと考えております。

○北岡あや子委員  ありがとうございます。

次に、修学旅行について、昨年度は3年ぶりに修学旅行が復活したと伺いましたが、行き先など、現在の状況を教えていただければと思います。

○星野学務課長  本区の修学旅行につきましては、連合行事ではございませんので、基本的には各校の校長が最終的な権限をお持ちになって、義務教育最後の修学旅行を充実したものとなるように実施しているところでございます。

今年度の各校の行き先でございますが、6校が京都、奈良、そして、1校が広島、京都、それから、1校が石川、滋賀、京都というような状況となっております。

○北岡あや子委員  連合行事として実証されている移動教室については、区の補助が行われていると思いますが、修学旅行でこの補助が難しい理由というのはあるのでしょうか、教えてください。

○星野学務課長  まず、連合行事として実施している、この移動教室でございますけれど、こちら、毎年委員会立ち上げてやっておりますけれども、これ、目的が全校同じですので、各校に対して公平な観点から補助を実施すると、制度設計が容易な点はあるかと思います。

一方で、修学旅行でございますが、現在、各校ばらばらにやっております。その目的や行き先、多少実施に要する経費というのもばらばらな状況ございますので、一律に補助制度を構築するというのは一つ課題になっているのかなと認識をしております。

○北岡あや子委員  経済的にお困りの方に対しては、就学援助制度があるということは理解しておりますが、義務教育最後の修学旅行の充実を図るためということで、今後、区独自の補助の実施を検討することを望みますが、御見解を伺います。

○星野学務課長  現在、区立の中学校の校長会とは、コロナ禍の前の宿泊的行事に単に戻していくのではなくて、事業の位置づけなどを十分協議する中で、改めて本区の宿泊的行事の在り方を検討しているところでございます。

今後、この修学旅行をどう充実させていきたいのか、そのためのコストをどのように考えていくのか、費用対効果も含め、その方向性についてしっかりと校長会と議論していきたいと考えております。

○北岡あや子委員  最後に、日帰りの校外学習についてお聞きします。

学校現場から、コロナ禍で本区が実施した成田空港の見学やチャーターフライトがキャリア教育の観点からも大変好評だったということを伺いました。こちらの詳細について、お聞かせいただければと思います。

○星野学務課長  コロナ禍の令和3年度の中学校2年生の移動教室は、空の学習といたしまして、成田空港の見学、それから、空港職員からの講話、それから、機長が同行する貸切りの周遊フライト、実施したところでございます。報道等にも取り扱われ、好評だったと伺っております。

現在の中学校2年生の移動教室、こちらは校長会の要望も受けてスキー教室を実施しているところでございますけれども、現在でもキャリア教育の一環として、各校で独自にバスを借り上げて日帰りで実施している、それほど意義があるというふうに捉えている学校もあるということでございます。

○北岡あや子委員  分かりました。日帰りの校外学習については、このほかにも防災など、テーマを決めての都内巡りですとか鎌倉の遠足、また、山の学習として高尾山への登山など、各校が目的を持って実施しているということも伺っております。

今後、こうした日帰りの校外学習などへの支援の検討を要望し、質問を終わります。