令和 5年決算環境清掃・都市整備費自由質疑 高橋議員 (10月16日)

脱炭素社会・水素の公用車

○高橋佳代子委員  よろしくお願いいたします。

私も脱炭素社会に向けた取組についてお伺いをしたいと思います。

本区が排出する温室効果ガスの排出量は年々減少傾向にあるというものの、令和2年度143万6,000トンで、平成25年度比では20.2%の削減というふうに書いてあります。

令和2年度のデータなんですけど、業務部門でもCO2排出量減少傾向にあるものの、コロナ禍で家庭の中での排出量が増加をしたというようなことでありました。2050年にゼロカーボンを達成するというようなことでございますので、さらなる削減の取組が必要であると。

こういった家庭、個人で取り組めるような具体的な取組というか、区民への周知とか、そういうものについて、まずお答えいただきたいと思います。

○鈴木環境政策課長  今委員御指摘のとおり、家庭部門から排出されるという部分につきましての対策というのは非常に重要なものだというふうに認識しております。特に今年度、いかに区民の方、事業所の方もそうですが、区民の方に環境問題を自分事として捉えていただいて、それで日々のライフスタイルを変えていただくためにはどうしたらいいかというところで、発信をするというところを強化していこうということをスローガンに今年度、環境政策課、進めてきております。

その一つの取組といたしまして、6月に区民の方向けにゼロカーボンに向けての、こういうことをするとこういう効果があります、CO2がこれぐらい減ります、そこにお金の面でもこういう削減ができますというようなことを、今日、今からでもできるようなものをピックアップいたしまして、それをチラシに載せて配布をするというようなものを作ったんですが、そういった形で今すぐ少しずつでも、小さいことでも今から始められることというものを数多く区民の皆さんにも御紹介をしていきまして、それが積もり積もって未来の地球を守るということにつながるんだということの発信の部分を区としてもより進めていきたいと考えておりますし、それ以外の部分でも、マイボトルの普及のこともそうですし、様々な形で今すぐできることを皆さんに紹介して勧めていきたいというふうに考えております。

○高橋佳代子委員  課長がおっしゃったようにやはり積み重ねなので、本当に一番身近なできることというのからまず全区民で、それこそオールとしまで企業も含めて取り組んでいくことが大事になるというふうに思っております。

一方、豊島区役所のエネルギー源別温室効果ガス排出状況を拝見すると、都市ガス使用量と熱供給使用量、上水道使用量、あと皆さんが言ってる紙、この使用量が削減目標に届いていないというような現状でございますが、今後どのように対策を図っていかれるのかお聞かせください。

○鈴木環境政策課長  実際、熱ですとかそういったところの数字が上がってるということはございます。これは一つ理由といたしましては、基準年との比較にもなりますが、Harezaができたりですとか、そういったところでの影響というものが少なからずあるというふうに分析しておりますが、それ以外の紙の使用量というところも含めて、区役所の中でペーパーレス、これは政策経営部等も含めて進めてきておりますけれども、一人一人職員がゼロカーボン戦略の区の率先行動というものをアクションの大きな柱の一つにしているとおり、環境部門だけではなくて全部局の全職員が環境のことを自分事として捉えて、繰り返しになりますが、捉えて一つ一つ取り組んでいくことが大事だと思いますので、当たり前ですけども、例えば印刷を極力しないというこういう当たり前のことから、やはりこれも少しずつ一人一人が始めていく、それを積み重ねていくことが重要だというふうに考えておりますので、環境政策課としてもそこの旗振りというものはしっかりやってまいりたいというふうに考えております。

○高橋佳代子委員  そして、東京都が2030年までに都内の温室効果ガス50%削減するカーボンハーフということで、新築住宅などへの太陽光発電設備の設置や断熱、省エネ性能の確保など義務づける内容を盛り込んだ環境確保条例の改正を行って、これが2025年4月から施行されるということなんですが、対象事業者等も定まってはおりますけれど、豊島区内でどのような影響が出てくると思われてるのか、そこをお伺いしたいと思います。

○鈴木環境政策課長  その東京都の取組につきましては認識しておりまして、一つ具体例を挙げますと、これは環境政策課の部分ではございますが、先ほど来話にも出ておりましたエコ住宅の関係の助成金、ここのところの申請が増えてくるのではないかということについては今想定をしているところでございますので、こちらも政策経営部門、財政部門等とも話しながら、2025年の施行に向けて準備をしていきたいと。

区内につきましても、そういう意味では太陽光パネルを載せる住宅が増えてくるということもありますので、ゼロカーボンシティを宣言している本区でありますので、そこのところにつきましても、いろいろな情報を集めながら適切に取組を進めてまいりたいというふうに考えております。

○高橋佳代子委員  非常に密集している豊島区の中でどうやって太陽光の発電を確保していくのかと、結構な課題だなと実は私も思っておりますが、ただ、こういう条例が改正されましたので、しっかりそれに対応できるようにぜひ準備をお願いしたいと思います。

私たち区議団、かなり前に北九州市に伺ってきました。かなり前なんです、もう何年前かも覚えてないぐらい。それで、北九州市にはエコタウンがあって、次世代エネルギーパークなどもあって、そこで私ども、水素による、それで動いてるバスとかいろいろ、水素ステーションについて、以前視察してきたところでございます。

水素による燃料電池自動車、FCVと言われますけども、これを公用車に導入している自治体も徐々に増えてきているということで、東京都も試験的に導入したりとか様々されているかと思います。また、グリーン水素に、東京ガスが23区内に千住に水素ステーションを7月に設置をされたと伺っておりますが、そんなに簡単な話じゃないとは思うんですけど、いわゆる水素を燃料としたいわゆる公用車の導入も、やはり豊島区でも先々を考えて検討していく必要があると思いますけれども、それについてお考えをお聞かせください。

○鈴木環境政策課長  水素ステーションは非常に未来の可能性のあるエネルギーということで、いろんな形で検討があちこちでされております。実は非公式な話で、区役所の近くに水素ステーションをちょっと造りましょうという打診を何年か前にいただきました。ただ、これガソリンスタンドを燃料がためてますので、それを転換すれば比較的技術的には可能なんですが、今、時代が完全に電気自動車に走っているところなんですね。なので、そこはちょっと撤退をしたということもございます。結局電気自動車も水素自動車も同じなんですけども、走る燃料をどういうふうにして給油化、ためていくかということもありますので、そういったことを最終的にいろんなことを検討しながら進めていく形になっております。

水素についても東京都も進めてることでございますので、実はゼロカーボン戦略をつくる際にも案件には少し入れているんですけども、そういった市場等の動向等も含めて、環境に取り組む姿勢を率先垂範を区役所としても進めておりますので、いろんな形で研究はしてまいりたいと思っております。

○高橋佳代子委員  あの手この手とぜひ様々御検討いただいて、ゼロカーボンシティとしてしっかり目標が達成できるように、よろしくお願いいたします。