令和 5年決特 議会・政経・総務費 北岡議員(10月11日)

①救援センター備蓄・生理用品おむつ

○北岡あや子委員  改めまして、おはようございます。公明党の北岡あや子です。今回初めて質問いたします。不慣れな点があると思いますが、理事者の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

初めに、総務費、防災備蓄の見直しと活用について。

1923年、大正12年に発生した関東大震災から100年目の節目に当たる本年は、防災意識がさらに高まり、救援センターの開設訓練や地域の防災訓練が各所で開催をされております。避難場所とともに大事になるのが、防災備蓄品だと考えます。防災備蓄状況について質問します。

成果報告250ページ、帰宅困難者対策関係事業についてお聞きします。

令和4年度の備蓄物資の入替え1万人分とありますが、どこにある物資で内容は何でしょうか。救援センターの物資も含みますでしょうか。

○有村防災危機管理課長  まず、本事業は、帰宅困難者対策訓練の実施とか帰宅困難者に係る備蓄の事業でございますので、救援センターの備蓄物資は含みません。帰宅困難者向けの備蓄物資は、主に南池袋公園の駐輪場と日通の江古田倉庫の2か所に備蓄しています。

次に、1万人分の内訳ですけれども、これは日通の江古田倉庫の中に保存水1.5リットルの2倍掛ける1万人で3万リットル、アルファ化米が600食、ビスケット1万9,720食、クラッカーが9,730食、南池袋公園に液体ミルク1,512食分が備蓄してあったのを、それを今回入れ替え、それで購入したということです。

○北岡あや子委員  分かりました。ありがとうございます。

次に、生理用品の備蓄状況についてお聞きします。

○有村防災危機管理課長  生理用品の備蓄状況なんですけれども、まず、歳出の根拠のほうからお話しします。生理用品が必要な人ということで、被災者3.4万人に対して、この被災者3.4万人というのは、避難所で過ごす人たちが被害想定で3.4万人ですので、それに対して、12歳から51歳までの区の女性の人口の割合、これは令和2年度の国勢調査によるもので28.12%、それを掛けると9,561人。9,561人から1か月が30日で生理周期が7日と考えて、それを掛けて2,231人、備蓄目標は2,231人に対して1回の生理で30枚程度使用すると想定して6万6,930枚を備蓄しています。これを各35の救援センターのミニ備蓄倉庫に900枚、残りについては集中備蓄倉庫に備蓄しております。

○北岡あや子委員  かなり詳しく分析と計算をしていただいた備蓄の数だということが分かりました。

次に、本区は、令和2年度末にコロナ禍で困窮する方が増える中、経済的な理由で学生などが生理用品を買えずに日常生活に支障が出てきていると指摘をされている問題を受け、公明党は、当時の高際みゆき副区長とともに、自治体初の防災備蓄生理用品の無料配布を実現いたしました。現在までの配布状況をお聞きします。

○有村防災危機管理課長  令和2年度末から5年度までにすずらんスマイルプロジェクトで配布した生理用品は、全て羽根なしタイプで6万640万となっています。

○北岡あや子委員  救援センターで避難をするときに女性がなかなかトイレに行きづらい問題というのがありまして、その夜用の生理用品ですとか、あと、羽根つきのタイプが必要だという女性の観点から考えるのですが、現在の備蓄でその辺はどうなっていますでしょうか。

○有村防災危機管理課長  現在、防災危機管理課には、私を含め正規職員が12人、そのうち女性職員が4人でございます。その4人の女性の職員の意見を聞いて、令和3年度には新規購入で3万2,400枚買ったんですけれども、これは昼夜兼用で羽根つきで10年保障のもの、令和4年度に新しく買ったものは3万6,000なんですけども、普通の日、多い日昼用の羽根つき、これは5年推奨となっています。ですから、何ていうんですか、災害が起こってなかなかトイレが行けないときも、ちょっと多いときも大丈夫みたいな状態のものを購入しております。

○北岡あや子委員  様々な角度から検討していただきまして、また、女性の4名いらっしゃるということで、そういった視点も取り入れて、今後も備蓄考えていただければと思います。

次に、成人用及び乳児用おむつの備蓄について伺います。

○有村防災危機管理課長  成人用のおむつなんですけれども、成人用おむつは、全部で備蓄しているのが3万8,500、うち2万5,000については5年推奨、4年備蓄して5年目で再活用する計画です。残りについてはパッキングして、10年保障であるため、10年目で再活用することにしています。

備蓄目標の根拠なんですけれども、令和2年度のこれも国勢調査の結果によって、区の住民に占める80歳以上の人口割合は6.5%、それに避難生活者数3.4万人を乗じて、1人当たり大体1日5枚ぐらい使用すると考えて3日分として算出しました。

一方、乳児用のおむつは3万1,920枚で、うち2万4,000枚は5年推奨、4年備蓄して5年目で再活用、残りの1万2,000枚については、これもパッキングして10年保障のため、10年目で再活用しております。これも備蓄目標は、国勢調査の結果によって、0歳から3歳児までの人口割合が2.7%、それに避難者数を乗じて、1人当たり大体7枚ぐらい使用すると考え、3日分として算出しました。

この10年保障と5年推奨のおむつの期間の違いというのは、ミニ備蓄倉庫はあまり保管環境がよくないので、パッキング加工をしたものを10年保障のものを備蓄しています。5年保障のものは換気機能のある集中備蓄倉庫に備蓄しております。

○北岡あや子委員  保管の対策ですとか、再活用のサイクルもしっかり考えていただいているということが分かりました。

以前に、我が会派が、子どもも大人もそれぞれ大きさが異なるサイズのおむつの備蓄というのを要望いたしまして、大きいにこしたことはないということで、大きいサイズのものがあったということなんですけれども、その後の対応について、大きさ、それぞれのというところの対応を伺います。

○有村防災危機管理課長  御指摘をいただいて、その後、4人の女性の職員の方とも話し合いまして、性別だとか体格によって判断がなかなかちょっと難しいというところもありましたけれども、基本的には成人用のおむつに関しては、3万8,500のうち、MからLが半分、LからLLのちょっと大きめサイズがその半分、半分半分、ちょっと成人用についてはなかなか判断が難しいということで半々で備蓄しています。また、全てパンツタイプで備蓄しているので、今後はテープタイプの備蓄についても考えてまいりたいと思います。

一方、子ども用のおむつについてなんですけれども、これはSサイズについてはゼロ歳から3歳まで1歳ごとの人口比が大体同じ、これも国勢調査結果なんですけども、同じであることを踏まえて、さらにパンツトレーニングの始まる時期も考慮して、SサイズよりL、Mサイズは少し減らした状態で購入しています。また、交換方法によって、S、Mサイズはテープタイプ、Lとかビッグサイズはパンツタイプで備蓄しています。

○北岡あや子委員  それぞれのサイズをまたそろえていただき、また、形態としてテープタイプなども備蓄していただいているということで、御対応ありがとうございます。

次に、備蓄物資が35救援センターの36ミニ備蓄倉庫、池袋本町連携校は2つの倉庫があるということで、そして、9つの備蓄倉庫に備蓄しているということはお聞きしているんですけれども、倉庫自体はどこにありますでしょうか。

○有村防災危機管理課長  集中備蓄用の備蓄倉庫の件だと思うんですけれども、集中備蓄用の備蓄倉庫は西巣鴨、高田、上池袋、西池袋、北大塚、池本のだんだん公園、雑司が谷の公園、としまみどりの防災公園、駒込の9か所となっています。

○北岡あや子委員  集中備蓄用の備蓄倉庫が西部地域、長崎、南長崎、千川方面にないかと今思ったんですが、今後の西部地域の設置についてお考えを伺います。

○有村防災危機管理課長  確かに西部の、西側のほうがちょっと少ないなというのは感じてますので、それ相応の適切なところがあれば、倉庫があればいいなとは考えているんですけれども、ただ、倉庫といっても、ただ空いてる建物では駄目で、例えば湿度の管理がきちんとできているものだとか、あと、当然耐震化ができているもの、それとあと、結構重いもの、水とか入れるので、底抜けないような建物じゃないとなかなか倉庫には向かないと考えておりますので、そういうような条件が合うようなところがあれば、そういうところを備蓄倉庫にしていきたいと考えています。

○北岡あや子委員  防災備蓄がこれしかないということではなくて、これだけあるということを思うだけで避難時の不安は軽減されると考えます。今後も費用、利便性、また、見直し、活用についてブラッシュアップの継続をお願いしたいと思います。