②災害時の衛生品・オーラルフレイル予防
○北岡あや子委員 ぜひ前向きな御検討をお願いしたいと思います。
次に、成果ナンバー88と112にまたがりますオーラルフレイル予防について、まず、112、災害時生活必需品(口腔衛生)備蓄事業について質問いたします。
令和4年度の取組状況を教えてください。
○坂本健康推進課長 災害時の衛生用品の備蓄でございますが、避難所でも感染症予防や健康管理のために備蓄しているものでございます。令和4年度は、歯ブラシを1万1,400本、口腔ケア用のウエットティッシュ1,520袋を備蓄用に購入したところでございます。
○北岡あや子委員 入替え後の再利用について、また、この3万4,200本というのが備蓄量の基本という認識でよろしいのでしょうか。教えてください。
○坂本健康推進課長 今、単年度で1万1,000本ということで、これ3か年で3万3,000本等になるように備蓄をしているものでございます。使用期限などもありますので、順次3年ごとに入替えをしているところでございます。
使用期限が来たものにつきましては、口腔ケアの啓発のための教育ですとか、あるいはイベントといったようなところで配布するような形で考えてございますけれども、今年度から廃棄が始まりますので、無駄のないように使っていきたいと考えております。
○北岡あや子委員 ありがとうございます。避難所生活において、内の異常を訴える方が数多いと伺いました。特に、口腔内の抵抗力低下は、高齢者の誤嚥性肺炎の原因にもなりかねないと考えます。災害時の高齢者の口腔衛生を保つため、入れ歯の方への対応として、入れ歯洗浄薬の導入を検討いただきたいと思いますが、お考えをお聞かせください。
○坂本健康推進課長 委員おっしゃるように、高齢者の方は特に避難所の中でも歯磨きに行くのが大変になったりとか、なかなか避難生活も長期間になると、そういったことから誤嚥性肺炎もリスクが高いと認識しております。
ですので、入れ歯洗浄剤ということで、そういった備蓄も検討にはなるかと思いますけれども、通常は錠剤のタイプでお水を使うものが多いかなと思いますが、避難所では当初、水不足なども考えられますので、まずは、ウエットティッシュを備蓄させていただいたり、そちらを使っていただきながら義歯のケアもしていただければと考えております。
令和2年度から始めまして、歯ブラシやウエットティッシュを備蓄しているところですので、その辺りの全体の備蓄の必要性も考えながら、今後の課題とさせていただきたいと考えております。
○北岡あや子委員 ありがとうございます。
次に、成果ナンバー88、いきいき100歳健康づくり事業で、オーラルフレイル予防の取組をされておりますが、成果について教えてください。
○今井高齢者福祉課長 いきいき100歳健康づくり事業の中でのオーラルフレイル予防の事業ですけれども、豊島区の高齢者歯科健診で口腔機能の低下のおそれがあるということで、医師の判断で要指導とされた方に対して、歯科衛生士が個別相談、また、集団セミナーを行っております。令和4年度は、個別支援は10名、集団セミナーには71名の方に参加していただいております。集団セミナーの中ではオーラルフレイルのチェックですとか、口腔体操、あとは口腔機能の維持に関する知識に関する講座などを行っております。また、滑舌の測定ですとか、口腔内の水分量の測定なども行っております。
セミナー受講後のアンケートを見ますと、やはり意識が高まっているということで、皆さん、理解が深まったというような回答をいただいておりますので、成果につながっているかと思います。
また、一方で、対象者の方に対して参加者が3割程度にとどまっているというところもございますので、今後は身近な区民ひろばなどでの参加しやすい仕組みを考えてまいりたいと考えております。
○北岡あや子委員 分かりました。
日本歯科医師会の、公式ユーチューブチャンネルでは、オーラルフレイル対策のための口腔体操というのを推奨しております。介護予防センターやフレイル対策センターなどで、としまる体操後に口腔体操も一緒に実施してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。今、答弁にもございましたが、3割程度の参加ということで、より周知につながるのではないかと思います。
また、日本歯科医師会のホームページでかわいいイラストで、オーラルフレイル予防5つの効果別体操というものも御紹介をされておりますが、本区のホームページでも利用できるのであれば掲載をして周知ということもできるかと思いますが、いかがでしょうか。お考えをお聞かせください。
○今井高齢者福祉課長 現在、集団セミナーで行っている口腔体操というのは、委員おっしゃる日本歯科医師会の公式ユーチューブチャンネルに掲載されているものと似てはおりますが、全く同じというものではございませんが、ほぼ同じような内容で実施をしております。
現在、介護予防センターなどで行っている、としまる体操は、介護予防サポーターの方がリーダーとなってやっておりますけれども、今年度、介護予防サポーターの方を対象にそういった口腔体操のリーダーを務められるような研修を予定しております。そういった中で、今後、そういった取組を進めることと並行して、介護予防センターですとか、フレイル対策センターでのとしまる体操と一緒に、口腔体操をしていくというところは進めてまいりたいと思います。
また、ホームページの動画の掲載については、許諾の関係など確認いたしまして、また、豊島区の歯科医師会の先生方の御意見なども頂戴しながら検討を進めてまいりたいと思います。
○北岡あや子委員 口内の口腔健康が全身の健康につながると言われておりますので、オーラルフレイル予防の推進を今後もお願いいたします。