令和 5年決算 ⑤文化商工子ども教育費 高橋議員(10月17日)

③高南小学校別棟整備

○高橋佳代子委員  続きまして、高南小学校別棟整備事業経費、決算参考書471ページに書かれていることについてお伺いしたいと思います。

その前に、ちょっと子どもスキップのことについても触れさせていただきます。令和4年の第4回定例会での私の質問に対し、金子教育長は、普通教室確保のため改修工事をしている学校もあり、また、今後、建て替え中に仮校舎で運営するような学校も出てまいりますが、スキップの専用スペースとして、コアとセカンドを計画的に確保することは学校運営の大前提でありますと。今後も様々な想定外の状況もあろうかと思いますが、この大原則はしっかりと守っていきたいと考えておりますというふうに御答弁をいただきました。

しかしながら、高南小学校につきましては、つい先週までセカンドの独立したスペースはゼロと、いわゆるコアしかない状況で運営が進められてまいりました。理科室がセカンドということでもございましたけれども、授業があれば、当然、子どもたちは外に出されてしまうという状況でございます。児童が増加する中でございますけれども、この教育長の答弁を考えると、なぜ、このような運営になってしまったのか、まず御見解を伺いたいと思います。

○秋山放課後対策課長  委員おっしゃるように、スキップ高南では、令和4年の11月まで3階にセカンドございました、専用スペース。そこを学校の教室にするということで、学校のほうにお返ししました。今の別棟が先日オープンしました。この間、10か月、専用のセカンドとしてはなかったということでございます。

委員のほうからも理科室の件ありました。これまでもサードスペースとして貸していただいておりましたけれども、当然、教育長の答弁もありましたように、セカンド専用スペース確保に向けて学校と協議をしたということでございますけれども、そこは専用スペース獲得というか、確保についてはかなわなかったということです。理科室をこれまでよりも、サードスペースのときよりも、学校とちょっと協議をいたしまして、例えば午後に実験などをなるべくやらないようにということで、午後開けていただくということで、実質的にはセカンドとして、コアから近いという利便性もあるんですけれども、実質的には理科室をセカンドとして使わせていただいていたということでございます。

○高橋佳代子委員  でも、専用スペースではないですよね。子どもたちが廊下で正座して遊んでいるのを見かけましたけれども、決していい環境で放課後を過ごしているのではないんじゃないかなと、私も何度か見に行きまして思っております。

これについて、ぜひ教育長にも御答弁いただきたいと思います。

○金子教育長  御指摘いただいたとおりにも御答弁申し上げました。当時も、想定を上回る児童数の増ということで、教室が足りない、どうするんだということで検討が始まっていた段階でした。しかしながら、大原則として、先ほど御指摘いただいたように御答弁いたしましたし、今でもそれは変わりません。あくまで困った事態だということで、そのときもちょっと言葉、正確には忘れましたが、これはもうそのままでいいということではないと。今後も含めて、緊急な対応をするということもたしか申し上げたかと思います。かなりウルトラCを考えてくれということで検討にも入ったんですけれども、なかなか理科室の専用ではないので、御指摘のとおりです。子どもたちには本当に申し訳ないことをしたと思っています。

今後も、クラス増に対する対応そのものについて、ちょっと見方が想像を上回ったということでいえば、その点についてもちょっとかなり考えていかなきゃいけないと同時に、こういうことがあってはいけませんけれども、起きた場合に、本当にどうするのかということについて、今回の対応が決してベストだというふうに私は思っておりませんので、しっかりと対応について考えていきたい。取りあえず今、10月16日からは入ることができてほっとしているところですけれども、今後についても人数というのは変わってきますので、しっかりとした対応を図るように反省をしながら対策を練ってまいりたいと考えております。

○高橋佳代子委員  令和6年から令和8年にかけて、今後、普通教室の確保が必要である学校は1校以外、たしか全小学校が対象になっているかというふうに思います。そうすると、同じような問題がどこの学校でも起き得るということになりますので、ぜひ、今回の件、もう異例の事態だと私は思っております。こういうことが決してほかの学校ではあってはならないというふうに思いますので、あえて取り上げさせていただいておりますので、ぜひ今後の対策もよろしくお願いいたします。

そして、現在、高南小学校、高南保育園も仮園舎で入ってきまして、先週から高南小学校の中で高南保育園もいる状況が始まっておりますけれども、そこで、私、事前にこういう様々な提案させていただいたので、教育委員会と子ども家庭部にお願いして見せていただきました、施設をですね。そして、その中で何点か気になったところがありますのでお伺いをしたいというふうに思っておりますが、今後、高南小学校の児童数、たしかもう2教室、来年度から必要になるというような予想があるというふうに思っておりますが、それについて結局、子どもスキップをどうするかですごいもめたわけですけれども、新たな別棟にスキップが移動したわけですが、スキップの靴箱の数、これ、何か現在は足りますというようなことを、その後、伺ったんですが、今後、だから2教室分増えるわけですね。もちろんそういった数も全部含めての設置だったのか、ちょっとその点お伺いしたいというふうに思います。

○秋山放課後対策課長  スキップ側のげた箱は156個ありまして、これは2年前に生徒数を見込んで作ったということで、現在、職員の靴も含めてですと若干足りないという状況ですので、設置した靴箱の上にはスペースもありますので、今は旧のスキップからげた箱の一部を持ってきて、そこに置いてという運用をしています。今後増えるということであれば、増設的なものをするかということでありますが、2年後にスキップが今の予定では1階に行くと。そのときに工事もあるということですので、そういったタイミングで手を加えることはできるかなというふうに思っています。

○高橋佳代子委員  私が拝見したときも足りなかったら、昔の、今使っているのを持ってきますって所長がおっしゃっていましたけど、本来はそんなことしなくても済むようにちゃんと数を決めるというのが筋だなというふうに思っております。さらに保育園側、これも240個の靴箱が設置されているんですよ。園児が多分100人ぐらいかな、100人弱ぐらいですかね、に対して、大人の手でも届かないぐらいの高さの、段に上らないと届かないぐらいの高さの靴箱が設置をされておりまして、保育園の靴箱としては異例の高さだなと、私もこんなの見たことないなと思ったわけですが、なぜあのような御判断になったのかお伺いします。

○渡邉保育課長  玄関のスペースというのはちょっと狭い限られた中で、園児数、先ほど委員がおっしゃった100名とさらに保護者の方ですとか職員の人数分を確保するために、さらに廊下の部分を広く取りたいというところで、横に広げるのではなくて縦のほうに広げる形でげた箱のほうを設置いたしました。保護者会等で保護者の訪問が多数見込まれる場合には、最上段については職員の靴を入れたりして、保護者の方が利用しやすいげた箱を使用するなどの想定でこのような仕様にしたものでございます。

○高橋佳代子委員  保護者の靴箱って、そんなに設置されていますか、ほかの園で。園庭があれば確かに園庭側にみんな並べてというのもやりましたけど、通常使うものではないというふうに認識をしておりますけれども、それでもこれ、全部整備される必要があったのか、ちょっとお伺いしたいと思います。

○渡邉保育課長  確かに保護者会で全員の保護者の方が集まる機会というのはあまり多くはございませんが、ただ、横のほうにしてしまうと廊下の、入って右側のところの廊下のスペースのところにげた箱を置くというのもちょっとほこりがたまりやすいですとか、げた箱の上の衛生上、何か置くというのもよろしくないというところも含めての高いほうに設定したというものでございます。

○高橋佳代子委員  保育園が転園すればというか、竣工すれば戻られるので工事が入るんでしょうけれども、ちょっとだから、持って入るとか、ほかの方法もあったような気がするんで、ちょっとこの点はいかがかなというふうに思っております。

また、3階、校庭側の窓が全て折り畳んで開かれるようになっておりまして、ぱっと見、すごくすてきなんですけれども、安全性の面からすると換気をしたくても1枚全部開けなきゃいけない。しかも全面が窓なので非常に危険も伴うというようなことでございますが、この安全対策については、今後どのようにお考えか伺います。

○東屋施設整備課長  現在、換気につきましては機械換気をそもそもつけてございますので、換気が必要な場合は本来それを使っていただく。そして、その上から下まで掃き出しの扉については、安全を確保については、強度の高いものをつけてございます。そういったことも想定しながら、ただ、ソフトの面でも気をつけていただきたいとは思ってございますけれども、ハードの対策としては強度の強いものをつけてございますので、安全は確保できているんじゃないかというふうに考えてございます。

○秋山放課後対策課長  昨日、初日を見てきました。少しロックというか、それが少し高い位置にありますが、児童が届くかもしれませんということあるので、そこ、開かないように、今はちょっと簡易な、何ていうんでしょう、チェーンではないんですが、こういうのをかけて開かないようにしています。利用の方法としましては、ガラスのところにテーブルを置きまして、読書ですとか学習ができるようなスペースにしております。

あと、これは区長にも見ていただきましたが、そのとき、例えば通常の利用ってできないんですけれども、例えば七夕の飾り物とか、そういう特別な何かのときに使うというのはどうだろうという意見もいただいたので、そこはこれからやりながら、どういった使い方ができるかというのは検討してまいります。

○高橋佳代子委員  とにかく事故が起こらないようよろしくお願いいたします。

屋上も人工芝と芝生があって、特に保育園の子どもたちにとっては公園までの移動が結構大変なので、校庭も一部遊べるということのお話でしたけれども、この屋上が非常にいいなというふうに私は思ったんですけれども、ただ1つ、物すごい段差がある、下りるまでにね。ここはどうしたのというように私も指摘をしましたけれども、また1週間、開園1週間ぐらい前でしたけれども、保育園が使えるかどうかも決まっていませんと、何か用途について、どっちが使うとか、ただ、午前中だったら保育園が当然使えるんじゃないかというふうに考えたりもするんですが、そこら辺についてはどのようになったかお伺いできますか。

○渡邉保育課長  4階については保育園のほうが使用をさせていただきます。

先ほどの段差のところなんですけれども、私もこの間、2回行っておりますので、急ぎ、今、段差のほうを直すような形で修繕のほうをやっておるところでございます。

○副島子ども家庭部長  先ほどの屋上の件ですが、非常にいい環境で自然の芝とそれから人工芝があって、幼児が遊ぶにはもうぴったりというところでございます。あそこに黒い日よけシートを貼って幼児が遊べるように作っていきたいというふうに考えております。

また段差につきましても、保育課の職員のほうが、今、あそこの段を解消するような段を作るというふうに言っておりまして、それは臨機応変に対応できるように作りつけのものを置くというふうな計画をしているというふうに言っておりました。なので、急ぎ、そこは作りまして、子どもたちがいずれにしても楽しく使えるように工夫をしながら、できましたけれども、不都合なことがあれば解消するように努めて、子どもが楽しく過ごせるような場所にしていきたいと考えております。

○高橋佳代子委員  やはりしっかりしたものじゃないと、結構、逆に危ないので、本来は初めからちゃんとしっかりそこもつけていただくことがベストだったんじゃないかなというふうに思いますが、そう、このようにいろんなことが、細かいことが本当に現場の声を形にしたんですかというように、私、すみません、正直ちょっと疑問に思う点が多々あったんです、今回。そのような状況の中で、誰が一体責任を持ってこれを設計されて、この施設を誰がリーダーシップを持ってやられてきたのか。どういうふうにして、この子ども家庭部と教育委員会分かれる声を集約して、あの形にしたのか、それをお伺いしたいというふうに思います。

○東屋施設整備課長  御指摘ありがとうございます。設計の取りまとめは全て私の責任で行ってございます。所管課の皆さんと少なくとも週に1回、場合によっては週に2回、当初は基本設計進めていく中ではそういったことで会議を進めてはございます。ただ、最後の実施設計に至っては、やはり連絡の、相互の連絡がおろそかだったということがあったというふうに考えてございます。その辺については、今後、十分に反省していきたいというふうに考えてございます。

ただ、先ほど申し上げたとおり、今後、公共施設を造っていくには施設整備課長として責任を持って当たっていきたいというふうに考えてございます。

○高橋佳代子委員  やはりそこが全てかなというふうに思っております。だから、非常に難しくて、学校の中の施設なので、多分、学校施設課の建物なんでしょうと。ただ、保育園の仮園舎でもあるので、その部分は保育課を中心として子ども家庭部が多分要望される。じゃあ、一体それを誰がまとめて吸い上げて、もちろん東屋課長がやられたというふうなお話なんですけれども、そこをやはりしっかりやっていかないと、今後、複合施設なんか山ほど出てくると思います。なので、そこら辺をしっかりやはりリーダーシップを取って、全ての要望を形にするだけの連携の強さが必要だし、また、それ、そこの何ですか、組織というか会議体をどれだけしっかりやるかということだと思います。ましてや大事な税金を使った施設でございますし、この高南小学校の別棟は仮施設じゃないんです。ずっと残る施設なんです。それを思うと、やはり今後、このようなことがないようにというようなことで、ちょっと苦言を申し上げましたけれども、今後しっかり取り組んでいただきたいということを要望して終わります。