令和 5年決特委員会区民費、福祉費、衛生費 10月13日

④各種がん検診・アピアランスケア・グローブ

○高橋佳代子委員 次に、がん対策についてお伺いします。私たち公明党区議団、区民の命を守る対策として、この国民病と言われるがん対策を一貫して取り組んでまいりました。がん検診について見ますと、大腸がん、子宮頸がん検診、乳がん、受診者数が見込みを下回ったことによる実績残があるんですけれども、このがん検診の受診の推移についてお伺いしたいと思います。

○時田地域保健課長  推移でございますが、まず、乳がん検診につきましては、令和2年度から受診率で申しますと29.6%、29.2%、29.8%と、29%台を保ってございます。続いて、子宮頸がんで申しますと、受診率は28.2%から27.5%、27.2%ということで、27%から28%で推移してございます。胃がんにつきましては、2年度、19.6%、3年度、20%、4年度、21.6%ということで、上昇傾向にございます。肺がんにつきましては、8.8%、15.1%、14.8%ということで、2年度落ち込みましたけども、回復傾向にございます。最後、大腸がん検診でございますが、14.5%、15.0%、14.3%ということで、15%前後で推移しているところでございます。

○高橋佳代子委員  私は下回ったものだけを伺ったんで、よく聞いといてください。よろしくお願いします。

職域でがん検診受けられるという方が多くいらっしゃるので、区の数値が本当は何%なのか、受診率が、これを割り出すのが非常に難しいということでありますが、2023年3月、国は、5大がん検診の受診率目標を50%から60%に引上げ、閣議決定をしたというようなことでありますけども、第4次計画ですね。国は高齢化とともにがんの罹患が増加の一途であったのを、国民ががんを克服することを目指すというように、さらに強化をしていくということで表明をされております。

そうなりますと、本区の第3次がん対策推進計画、受診率50%で計画を策定されているというようなことで、今後、この60%と国が変えてきたので、今後、この改定がされる予定なのか、ちょっとその点について伺います。

○時田地域保健課長  がんの推進計画でございますが、現在、第3次計画において、令和7年度までの計画期間となってございます。確かに委員おっしゃるとおり、国では目標受診率を高めているということもありまして、今年度、ちょうど中間の検証に当たっている時期がございますので、それを踏まえて検討したいと考えてございます。

【アピアランスケア・乳がんの自己検診グローブ】

○高橋佳代子委員  よろしくお願いします。

また、がんになっても自分らしく生きられるというような環境整備のために、アピアランスケアについても取り組んでいただいています。公明党が提案して、ウイッグとか胸部補整ですね。上限1万円ということで実施をしていただいておりますけれども、これ実施されている区の中で金額が一番低いという状況でございます。都の包括補助金、たしか東京都が半分出すというふうになっていたかと思いますので、ぜひ助成金の引上げ、これについても予算の中でぜひ御検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○時田地域保健課長  委員御指摘のとおり、7月現在で23区中15区が実施しておりまして、豊島区はウイッグと胸部補整具につきましては、各1万円を上限としておりまして、一番低い助成率、助成額となってございます。

おっしゃるとおり、東京都の包括補助が始まったことも踏まえまして、こちらにつきましては、助成額の増額について検討してまいります。

○高橋佳代子委員  また、ほかの区で実施されているところ見ますと、眉毛ケア用品とか、あとウイッグでも、やっているかな、帽子にウイッグがくっついているものとか、いろいろなのを認めている区があるんですが、ぜひそこら辺も含めて御検討いただきたいと思います。

あともう一つ、平成21年、公明党から提案させていただいた乳がんの自己検診グローブ、これ21年の6月15日から配布がスタートして、保健所の前に列ができて、3日間で1,000枚を配り切ったという、そういう過去、事例があるんですけども、大変好評で、当時、「余命1か月の花嫁」という映画があって、若い人たちにぜひ乳がんの、自分で発見できる唯一のがんなので、自己検診のための習慣化のために意識啓発に使っていこうということであったんですが、現在、どのようになっているのか、お伺いします。

○時田地域保健課長  以前は、コロナ感染拡大前は、サンシャイン噴水広場でのがん検診受診勧奨イベントにおいて配布してございました。しかしながら、コロナでこのようなイベントが中止になっておりまして、昨年度の状況でございますが、健康チャレンジ事業のインボディ測定会に参加した方に配布するような形と、あとは保健所の1階にございます展示スペースがございまして、そちらにも置いてあるような状況でございます。

○高橋佳代子委員  すずらんスマイルプロジェクトとか、今、いろいろな若者に対していろいろな発信をね、居場所とかいろいろやっているので、例えばそういう部と横断してというか、連携しながら、ぜひやり方というか、そういう、こういうがんの意識啓発というのもぜひ始めていただきたいなと思っております。

食の欧米化でどんどん、乳がん検診も当初、国は45歳だったのを40歳に引き上げていますし、さらにそれから低い年齢でも乳がんの方も実際に出ているということでございますので、ぜひその点も御検討いただきたいと思っております。

がん対策については、ぜひ豊島区、今まで全国に先駆けて、がん対策推進条例も都内初で策定してきましたし、また、がんに関する教育ですかね、学校で、小・中学校でということも条例の中に盛り込んだのは全国で初めてであります。そういう意味では、国よりもさらに早く先駆的に取り組んできたこのがん対策ですので、ここでこう、検診受診率も、最近は右肩上がらないでずっと留まっているようなところもあって、ぜひもう一度、気を引き締めてというか、さらに再度しっかり力を入れて、区民の命を守るこの政策を様々御検討いただいて取り組んでいただきたいと思っておりますが、お考えはいかがでしょうか。

○時田地域保健課長  先ほどもすずらんのお話ありましたけれども、その辺りも含めて検討してまいります。

ちょうど、今月、10月については、乳がんの啓発月間でもございます。本区としてもこの10月に当たっては、特段何か取組等も行っておりませんので、それも踏まえまして、がん全体につきまして、受診率が上がるような取組も含めまして、検討してまいります。

○高橋佳代子委員  時間があるので聞きますが、私が一般質問で要望させていただいたがん検診のレディースデーの設置について、一応、検討していただくということで御答弁をいただいて、来年度実施できるように何か検討していただくようなことで答弁いただいております。ぜひ子宮頸がんも含め、検診が健診センターで行えるように、ぜひ御検討を進めていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

○時田地域保健課長  はい、レディースデーということでは確かに女性専用のがん検診が含まれてないということではごもっともでございます。しかしながら、子宮頸がんにつきましては、検診センターで現在内診台ですとか、検診室がないため、行えないような状況になってございますけれども、健診センターと協議を行いながら、早期の実現に向けて検討してまいります。