19R1年決算特別委員会10月21日一般会計補足高橋議員

発達支援・相談室不足

○高橋佳代子委員  よろしくお願いいたします。私からは発達支援についてお伺いをいたします。

私ども区議団は、一昨年5月、西部子ども家庭支援センターを視察させていただき、発達支援事業についてヒアリングを行ってまいりました。現在、特別な支援が必要な子が非常に増加をしている、そういった傾向にあって、特に言語や作業の個別指導が常時不足をしている状況であるということが、その現場視察で明らかになりました。その後、議会で取り上げまして、現在は、そこの人数等も増員をしていただいているというような状況であると伺っておりますが、現在の状況についてお聞かせいただきたいと思います。

○時田子育て支援課長  委員御指摘のとおり、これまでも発達相談の件数がふえたことによりまして、これまで専門相談員ですとか、心理職員、子ども家庭支援ワーカーを増員してきているところでございますが、物理的に相談スペースが不足していることから、十分に対応できてない状況となってございます。

○高橋佳代子委員  当時もたしか希望者の半数ぐらいしか対応できてないような状況でありまして、しかしながら、この個別療法という、療育というか、そういったプログラムを持っている民間施設も、もう圧倒的に少ない。ということは、個別的に何の支援も受けられない子どもたちが区内に多く存在をするというような状況にありました。

西部子ども家庭支援センターは、先ほども課長がおっしゃったように、保育園を、もともと改修をしてつくったものでありまして、そのほかにも一時保育とか、またお母さんたちが親子遊び広場で使われたり、また相談機能もいろいろありまして、もういっぱいいっぱいな状況であるかというふうに思いますけれども、この施設に対しても、もう限界に来ていると、そのように私どもは感じましたけれども、ちょっと御所感を伺いたいと思います。

○時田子育て支援課長  委員御指摘のとおり、相談室が不足して、物理的に施設内では増設は厳しいような状況でございます。昨年度末に簡易的な可動式のパーティションを設けたりしているんですけれども、やはり使い勝手がよくないということで、今年度につきましても、例えば、園庭にプレハブを建設して増設を検討しようとしているところですけれども、なかなか用途地域的に、校長会の実施ですとか、建築審査会の同意が必要になるということもありまして、保留の状態になっております。

また、区有施設も通年的にできないかということで、今も検討しております。と同時に、ほかに施設の移転ができる場所がないかも含めて、昨年御指摘いただきましたとおり、機能拡充もあわせて現在検討を行ってございます。

○高橋佳代子委員  園庭はやめたほうがいいんじゃないかなと、個人的に思います。保育園のもともと園庭ですから、親子遊びで使われたりとか、夏はたしかプールとかもやっていらっしゃるような、そこにまたプレハブを建ててしまうとなると、十分な遊びの広場の機能がどうなのかなというふうに思います。

また、区立幼稚園も特別な支援が必要な子どもたちがたくさんいらっしゃる。これも特別支援教育は幼稚園から含めての特別支援教育なんだということで、議会で取り上げて、現在、教育センターで、集団でグループ活動していただいていますけれども、これも現在の状況について伺います。

○齊藤教育センター所長  現在、うきうきグループ活動という名前で、幼稚園に通っている支援が必要なお子さんの行動観察も含めて、園の教員、それから保護者のほうにフィードバックをすぐに行って、具体的な手だてを伝えております。

○高橋佳代子委員  教育センターでやることによって、次の小学校への就学の段階によって、さまざまそういった情報を共有するということがやりやすくなるというふうに考えるんですが、その点は現在どのようになっていますか。

○齊藤教育センター所長  委員御指摘のとおりでございまして、子どもたちの特性に応じて、具体的な手だてを小学校入学後も打てるということは、非常に子どもたちにとっても効果のあることだというふうに考えております。

○高橋佳代子委員  私ども公明党は、現在大変増加傾向にあります特別な支援が必要なお子さんたちへの早期発見、早期療育、これは本当に子どもたちの未来を左右してしまうほど、非常に重要なことであるというふうに認識をしております。本当にその子にとって十分な療育が行われれば、また集団の中でもしっかりやっていける子どもたちもいる。しかしながら、小さいときの療育が不十分である、適切に行われなかったというようなことになりますと、その後小学校や中学校へ行っても集団の中で大変生活に困難を来してしまうと、そういうような状況をたくさん私も見てまいりました。そういう意味では、豊島区の子どもたちのために、この機能を強くする、これが非常に極めて大事なことであるというふうに私は思っております。

やはり、こういう意味では、子ども家庭部でやっている事業、また、その後は小学校、小学校、教育委員会の所管でございますけれども、ここをいかにスムーズにしていくかということも重要であるというふうに考えております。

私どもは、そういう意味でも、子どものこういった発達支援をするセンター、これをぜひ区内に設置をしていただきたいというふうに要望させていただいておりますけれども、現在の検討状況をそれぞれお聞きしたいと思いますが、まず、子ども家庭部からお伺いします。

○田中子ども家庭部長  委員御指摘のとおり、西部の子ども家庭支援センターは、もうキャパシティーとしてはいっぱいいっぱいで、これ以上ですと、本体の業務にまで支障が及ぶんではないかというようなことも危惧しているところでございます。

また、一方で、切れ目のない支援といいますか、発達支援を必要としているお子さんの切れ目のない支援を充実させていくという目的もございます。

また、特に今年度教育部のほうと協議を具体的にいたしまして、施設の改修の再編も絡めまして、切れ目のない支援ができる組織と体制について協議をしているところでございまして、将来的には、所管としましては、18歳までのお子さんの総合的な支援を担う組織をつくっていきたいというふうに考えているところでございます。

○三田教育長  私のほうから、教育のほう、お話させていただきたいと思いますが、まず、現在スタートカリキュラム、アプローチカリキュラムということで、幼稚園、保育園、私立、公立を一括した、そうしたプログラムを進めながら協力、協働の環境をつくろうということで、これで少し一歩前進しているのかなというふうに思っておりますが、今後、教育センターの改修等のあり方、それから、私どもも認定こども園ということで、プランニングを今後検討していきたいということで、そうした中で、こうした幼児期に極めて特別支援教育に対する力を入れていかなきゃいけない課題、これらについても総合的、抜本的に考えていかなきゃいけないということで、今、子ども家庭部長のほうからも話ありましたが、そうしたことについて、具体的な話し合いを今後進めてまいりたいと思います。

○高橋佳代子委員  それで、そういうふうに向かって、ソフトの部分は動き出していただいております。いかに、さまざまな自治体でもこういった発達支援センターを持っていらっしゃるところもあって、いわゆる豊島区で言う子ども家庭部と教育委員会が一緒になって子どもたちの発達支援をしていくようなセンターができているんですけれども、具体的な場所なんです、問題は。今、教育長からも教育センターの改修も含めてというようなことであるんですけれども、これは具体的に区内で構築をするとなると、どのような場所が考えられるのか、ちょっと施設のほうで伺いたいと思います。

○金子政策経営部長  御指摘ありがとうございます。今、一つの考え方として、教育センターの改修の中でというのがございました。私も現場を見ましたけれども、大分教育センターも当初の設立当時と、機能といいますか、そこの辺も変わってきていますから、設備だけではなくて空間的にもどういうふうにできるのかなというのがあるかと思っております。ですから、まずは、第一選択肢には、僕は入ると思っています。

もちろん、それだけではなくて、各学校跡地の改築等の関係ですとか、広くそういう意味では今、使える土地を総合的に見て検討していくと、そういう場もございますので、広くそういうところは考えていきたいと思っております。

○高橋佳代子委員  時間になりましたので、まとめますが、例えば、教育センターのところに移してしまうと、逆に、また物すごい端っこに移すような形になりますので、西側のほうもしっかりそういった意味では、子育て、いわゆる発達支援の機能を残すような形も含めて、総合的に御検討いただきたいことをお願いしまして、終わります。