19R1年決算特別委員会10月21日一般会計補足ふま議員

学校図書館司書標準・ひかり文庫・スマホ

○ふまミチ委員  よろしくお願いいたします。

私からは、読書活動について質問させていただきます。

豊島区教育ビジョン2019に学校図書館司書を活用した読書活動の推進が重点施策として掲載されております。我が会派も学校図書館の重要性を訴え、学校図書館司書の配置の拡充をずっと要望させていただいておりますが、今の現状と今後の対応など、御見解をお聞かせください。

○大須賀図書館課長  学校図書館司書につきましては、28年度に学校図書館、中央図書館及びほかの図書館から司書を派遣するという形で取り組んでまいりました。非常に充実して図書館との連携も進んでまいりましたが、しかし、やはり、学校図書館司書は、兼務よりも、そこに専属でいたほうがいいということで、30年度から指導課のほうに移管したというところでございます。

○ふまミチ委員  では指導課のほうからちょっとお聞かせ願ってよろしいですか。

○佐藤指導課長  今、図書館課長からお話がありましたように、30年度より指導課のほうで配置をさせていただいております。区内の小・中学校全校に専任で学校図書館司書という形で配置をさせていただいております。

○ふまミチ委員  それで、どういった形で、1週間に何回とかというの、ちょっとわかれば教えていただけます。

○佐藤指導課長  現在ですが、1週間に1回から2回程度ということで、1日勤務で配置をさせていただいております。

○ふまミチ委員  そうですよね、私どもが要望していたんですけれども、まだふえていないということでございます。本当に子どもたちが良書と出会う機会をつくる上で、学校図書館司書の役割が本当に重要だと思っております。また配置の拡充を再度要望させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。

それと、次に、本区の小・中学校の学校図書標準の達成ぐあいをお聞かせください。

○田邉学務課長  図書の達成状況でございます。小学校においては、ことしの5月現在で、小学校全体で100%超えております。また、中学校においても100%超えている状況でございます。学校別に見ると、達成していない学校は幾つかあるといった状況でございます。

○ふまミチ委員  わかりました。学校の人数がふえたところとか、どうしても、そういうところが、ちょっとまだ達成してないのかなというふうに思っております。

この標準をしっかりとこれからも達成をしていただくわけではございますけれども、この数の達成というだけではなくて、蔵書の充実ぐあいも、とても重要だと思っております。学校図書館、図書配置基準が制定をされておりますけれども、本区も学校図書館のこの基準にのっとり、事業を展開していると思います。傷んでしまった図書や記述されている内容、資料、表記等が古くなって利用価値がなくなってしまった図書を廃棄した上での、ほぼ達成というふうに考えてよろしいんでしょうか。

○田邉学務課長  委員おっしゃるとおり、数の上では達成ということではございますけれども、やはり古い本を入れかえていくということも、当然必要かと思っておりますので、今後もそういう本の入れかえもしっかりしていかなければいけないということでございます。

○ふまミチ委員  わかりました。本当にしっかりと廃棄基準にものっとってやっていただきたいと。そして、これから、またお子様の生徒数がふえた場合にも、しっかりとそれに合わせて、学校図書の基準をしっかりのっとってやっていただきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。

それと、読書を障害の有無や年齢、身体的状況にかかわらず、全ての区民の方がひとしく共有できるものでなければなりません。本年6月28日に読書バリアフリー法が制定されました、その背景と目的を教えていただけますか。

○大須賀図書館課長  読書バリアフリー法は、視覚障害者等の読書環境の整備、推進に関する法律ということで、御指摘のとおり、本年6月28日に公布されました。こちらにつきましては、文部科学省の調査によりますと、全国の公立、私立の図書館の蔵書が約4億2,000万部というふうになってございますが、そのうちの点字図書や録音図書は100万部程度にとどまっているという、この差をやはり埋めるということが主な目的というふうに考えてございます。

○ふまミチ委員  それで、本区におきましては、点字図書館のひかり文庫があるかと思います。ちょっと、このひかり文庫の現状とかをお聞かせ願えればと思います。

○大須賀図書館課長  30年度の実績でございますが、図書の貸出数が4万9,331タイトル、それから点訳、音訳、拡大諸書の製作数でございますが、こちらが196タイトル、そして対面朗読でございますが、132回、379時間、それから7種類の講習会を114回行ってございます。

○ふまミチ委員  それで、ボランティアもたくさんの方がいらっしゃると思います。ボランティアさんのちょっと内訳とかを教えていただけたらと思います。

○大須賀図書館課長  御指摘のとおり、ボランティアさんが非常に熱心に活動していただいてございます。点訳に関する点訳研究会の方が44名、それから朗読会と言われる音訳の方たちが52名、それから拡大写本といって、テキストデイジー等を作成していただいている方が10名、合わせて106名が現在登録してございます。

○ふまミチ委員  本当にたくさんの方が、長年にわたりボランティアさんが活躍していただいたと思います。本当にこのひかり文庫は、ボランティアさんがあって、このように長く続けられたかと思います。

そして、本区で、今回ひかり文庫が50周年というふうに伺っております。50周年でございますので、何か区としてはイベント的なもの、何かそういったものを考えておられるのでしょうか、ちょっとお聞かせ願えたらと思います。

○大須賀図書館課長  おかげさまで来年50周年を迎えることになりました。非常に区内でも歴史のある点字図書館でございます。ひかり文庫の活動としましては、やはり、このバリアフリー法に絡みまして、点訳さん、音訳さんがそれぞれ歩んできた道のりを振り返るもの、また、新しいテキストになるようなものを作成するなど、また、御指摘のような講演会等も来年度計画したいというふうに思っているところでございます。

○ふまミチ委員  わかりました。本当にボランティアや利用者の皆さんにとって、本当励みになる、そのようなイベント、そのような展示、さまざまなことをやっていただけたらと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

そして、最後なんですけれども、また子どもの読書にちょっと戻ってしまうんですけれども、きのうも講演に伺わせてもらって、子どもたちのネット依存が社会問題になっているというお話も伺いました。子どもの読書環境への影響も心配はされているという話もありまして、本区としまして、この問題について、どのようにお考えになっているかお聞かせください。

○大須賀図書館課長  この子どもの読書環境につきましては、国のほうでも子ども読書活動の推進に関する法律に基づきまして、子ども読書活動支援計画を立ててございます。国の基本的な計画の中でも非常に課題になっておりますのが、スマートフォン普及等による子どもの読書環境への影響の可能性というところでございます。これを受けまして、本年、図書館課のほうでは、子ども、児童・生徒に対する調査を行っております。その中で、このスマートフォンに関する読書の影響がどの程度あらわれるかということで、今年度の調査結果を踏まえまして、来年度、第四次子ども読書活動推進計画を進めていきたいというふうに思っております。

○佐藤指導課長  加えまして、学校においては、子どもたちにしっかりと読書時間の確保という視点から、朝の学習時間のところに朝読書を積極的に取り組ませて、子どもたちが読書の触れる機会をふやすような取り組みを進めているところでございます。

○兒玉教育部長  私も、きのう青少年育成委員会の講演を聞きまして、やはりSNSですとか、インターネットの影響で思考力が低下しちゃって、文章も短く書くようになったと。読解力が非常に低下しているというお話を受けました。やはり読書は創造性を高めて情緒を豊かにする非常に重要な活字文化だと思いますので、教育委員会も朝の10分の読書活動を含めて、図書標準も充実させて、読書活動をさらに充実させたいというふうに考えてございます。

○ふまミチ委員  本当に豊島区では、さまざま読書活動推進のために取り組んでいただいております、それは本当に感謝しております。さらなる、またこれから取り組みをお願いして終了させていただきます。ありがとうございました。