令和元年決算委員会高橋議員10月11日議会・政経・総務費

台風ブラックアウト・防災無線・LINE活用・発達支援センター

○高橋佳代子委員  やっと順番が回ってまいりました。私からは、総合的に防災対策についてお伺いをしたいと思います。

先ほどもブラックアウトのお話がございました。北海道胆振東部地震、また、先日の台風15号ですか、千葉の停電で大変学ぶことが多いというふうに思いますけれども、先ほど電気バスのこと等も御質疑がございましたが、そのほか、例えば、もちろん自助、共助と先ほどのお話がございましたけれども、避難所への誘導とか、そういうことに関してとか、どのようにお考えか、ちょっとお伺いをします。

○星野防災危機管理課長  避難所への誘導、例えば夜、ブラックアウトしている場合、街路灯などもついてないことも想定されますが、やはり全て避難される方を行政で誘導するというのは、なかなか困難なことかなと思っております。先ほど、自助というところで、例えば家庭用のランタンだとか、懐中電灯だとか、そういうところをまず備蓄していくというのが、重要かと思います。夜、ブラックアウトして、真っ暗な中で避難するときには、そういったものも重要なんだよというのをまず認識していただいて、訓練などを通じて、そういったことをきちんとお伝えしていきたいなと思っております。

○高橋佳代子委員  きょう、担当がいないので、あれですけども、例えば、今、蓄光、白線とかで夜になると光るように、そういうペイントもあって、例えば避難所の周辺は、そういうもので白線を引くとか、何かほかに少し考えられるんじゃないかなというふうなこともありますので、ぜひ、これも御検討いただきたいというふうに思います。

またちょっと変わりますけども、東京都が土砂災害警戒区域、これを指定しております。本当に、この土曜日が大変な非常に大きい台風が来るというようなことで、今までは、結構、地震、地震というふうに言っていたんですけども、やはり、こういった台風が何個も来るような現在ですので、水害対策というんですか、土砂災害も含めて、このことのほうが、たびたびあるというようなことであります。豊島区も高田とか駒込、坂のあるところが大体指定をされているんですけども、この指定をされたところの現在の対応状況について、お伺いします。

○星野防災危機管理課長  土砂災害の警戒区域というのは、区内に21カ所ございます。そのうち10カ所、特別警戒区域というものがございまして、区有施設にかかわるものは、そのうちの3カ所ございます。区有施設であるのが、駒込東公園と駒込公園でございます。また、学習院大学の土砂が崩れた場合、影響を受けるのが千登世橋中学となってございます。駒込公園、駒込東公園につきましては、土木の担当のほうで調査をいたしまして、今どのような対応をするか協議をしているところでございます。また、学習院についても、ことし調査を行って、同じく対応を協議しているところでございます。また、今まで災害対策というと、どうしても地震というのがメーンでございましたけれども、今回、この間の台風15号の被害を目の当たりにいたしまして、今回の台風につきまして、先ほどもお話ありましたとおり、災害対策本部というものを台風で開きまして、万全の体制をとっていこうというところで、地震以外でも、そういう体制を今後とっていくという方針でございます。

○高橋佳代子委員  今、先ほどハザードマップを見ていましたら、やはり、高田は非常に、神田川周辺、色がたくさん出ているような状況であります。私が子どものころは雨が降るたびに神田川が氾濫をし、台風が来たときなどは、もう腰まで水につかるぐらい、高田三丁目なんかは、もう1階が全部埋まっているような、そんなような光景をずっと目にした記憶がございまして、それがありますから、この高田に住んでらっしゃる方は、この神田川の警報が鳴ると、それがよみがえるような。特におひとり暮らしの方々は、非常に怖いというようなお声もたくさん伺います。そういった中で、先ほど避難所の開設、今度の、この土曜日の台風については、たしか目白と巣鴨というようなお話がありましたけども、今お話があったように、高田の避難所は危険なんですね。危険と言っちゃ、、あれなんですけど、千登世橋もやはりおっしゃったように、実際には、まだ学習院の土砂区域の指定の中にあって、実際に避難をしても、まだ不安が残るような場所になっているというようなことなんですけども、この千登世橋中学校や高南小学校の実際に救援センターと指定されているところの安全確保について、今後はどのように対応されていくのか、お聞かせください。

○星野防災危機管理課長  千登世橋中学校につきましては、先ほど申し上げたとおり、学習院の土砂の影響を受ける可能性があるというところでございます。また、高南小学校につきましては、神田川の氾濫した場合のハザードマップ上、少し水の被害が出る可能性があるというところで、水害、大雨、洪水などの対策としては、いわゆる避難所救援センターとしては、適切ではないのかなというところで、このあたりの避難所、水害、土砂災害については、目白小学校を避難所として指定しているところでございます。千登世橋中学校につきましては、学習院が今後対応の工事をする方針でおりますので、それをもって、安全性が確保されるのかどうかというところは検証していきたいと思っております。また、高南小学校につきましても、神田川、確かに昭和50年ごろ、よく氾濫していたと聞いておりますけど、大分工事も進んで、当時のようなことは、今はないというところではありますけれども、若干ハザードマップ上では、余り被害ないのかなとは思いながらも、ハザードマップ上は、やはり適切ではないのかなという状況でございますので、指定はしていないというところです。なかなか水害対策というところも、東京都とうちの土木、我々もやっているところですが、なかなか水が出ないようにというのは、ハザードマップを、ここを直ちに安全なところにするというところは難しいではありますので、まだ水害のときに、ここに避難する、目白小学校に避難するというような普及も、まだなかなか進んでいないところ、今回、そうしたところもきちんと地域の方々に広報車を走らせたりだとか、いろいろな手段を使って、周知してまいりたいと思っております。

○高橋佳代子委員  地域の皆さんのやはり安心感が得られるように、しっかりその点、私も初めて、何で目白小学校と思いましたので、しっかりと進めていただきたいというふうに思います。

確かに、環7の地下に調整池ができましたから、いざ氾濫しそうになると、そこをあけて、行くんですけど、たしか一回やると、なかなか次ができないとかがあるんです。だから、連続して来ると、まだ氾濫する可能性は十分あって、しかも、最近でも鳴るんですね、鳴ることは鳴るんです、危険水域まで行くことは行くので、やはり、そこら辺もしっかりと考えていただきたいというふうに思います。

あと、また災害時の情報配信について、いろいろあるんですけれども、現在は災害時の情報配信について、どのようなものを区として、ツールを持っているか、まず、伺います。

○星野防災危機管理課長  災害時の情報発信は、例えばホームページ、ツイッター、フェイスブック、安全・安心メール、あと、いわゆる無線、外で流れている6時とかの定時の放送の流れる無線、それと、あと戸別の受信機、エリアメールなどがございます。

○高橋佳代子委員  安全・安心メールの登録者数は、今どのぐらいになっていますでしょうか。

○星野防災危機管理課長  約1万2,000件でございます。

○高橋佳代子委員  防災無線ですが、相変わらず聞こえないというような声が区民からあります。その解消についてはどのようにお考えか。

○星野防災危機管理課長  現在、防災無線のアナログからデジタル化に進めているところでございます。デジタル化にしたところで、急激に音声がよくなるわけではございませんけれども、今までより個別の調整というのがききやすいということになっていきますので、例えば音声、少し大きくしたり、小さくしたりだとか、そうした調整は、今後しやすくなっていきますので、個別の対応というのも御相談いただければ、できる限り対応していきたいと思っております。

○高橋佳代子委員  すごい雨が降っていて、暴風雨のときだと、余計音が切れて、聞こえないことがあるかというふうに思います。確かに、向きの問題もあるので、そっちへ向けると逆に今まで聞こえていたところが聞こえなくなったりして、大変難しい問題なんですけども、ただ、ちょっと、なかなか聞こえづらいというような地域があることも確かなので、そこら辺、対応していただけるということなんですが、現実的には、非常に難しいのかなというような思いもありますが、ちょっとしっかりと対応をお願いしたい。あの手この手でやることが大事なんですね、情報発信は、災害時はですね。その人がどこでその情報をとるかというのは全くわからないので、あらゆるツールが必要だというふうに思うんですけども、3月の予算特別委員会で、私はLINEの情報配信について、活用について取り上げさせていただきました。国内のアクティブユーザー7,000万人以上と、一番活用されているのがLINEでありまして、以前は、熊本市の取り組みを取り上げさせていただいたんですけども、熊本市は、ふだんのイベント情報とか福祉サービスなんかも自分の必要なものを全部チョイスができるような仕組みになっています。災害時には、情報配信のツールとして活用できるということで、福岡市では、LINEを活用して、避難所の検索など、災害時に必要な対応を確認できる避難行動支援機能の提供を11月から本格利用になるというようなことなんですけれども、この福岡市のLINEは従来の防災情報の配信に加えて、災害時に開設された最寄りの避難所を検索できる、しかも、避難先の情報を家族に知らせることもできるというようなことです。また、台風で被害を受けられた千葉県では、避難者向けの情報サービスにLINEを活用していらっしゃいます。生活再建などに関する問い合わせに24時間、回答できるよう、AIチャットボットを活用したLINE上で情報提供されているというようなことなんですけども、政府では、地震や大雨の災害発生時に無償対話アプリLINEを使って、避難場所などの情報を提供する仕組みをつくるというようなことでございまして、被災者から発信するメッセージを人工知能のAIが分析をして、必要な物資の確保なども効率化するというようなことでございまして、2021年にもサービスの開始を目指すというようなことが、先日新聞でも掲載をされておりましたけども、例を長々言いましたが、本区のLINEの活用についてのお考えを伺いたいと思います。

○今浦危機管理監  我々、防災関係者でもグループLINEを今やっています。これは費用ゼロということで、できるだけ、そういう費用のかからない、いろんな手段というのをこれから広げていきたいと思いますので、いろいろお知恵ありましたら、教えていただければ、どんどんやっていきたいと。ちなみに、千葉等で、君津もそうでしたけど、やはり避難情報は全く聞こえませんでしたというのが現実でして、これを何とかしないといけないと。そのためにはもう重複していろんな手段を使うしかないと思っていまして、そういう意味で、まず、予算的な負担が少ないものから、どんどん手段をふやしていければと思っています。

○高橋佳代子委員  ぜひ、御検討いただければというふうに思います。

千登世橋教育文化センターへ大規模改修・発達支援センターを

○高橋佳代子委員 次に、千登世橋教育文化センターの大規模改修について、お伺いをさせていただきたいと思います。

千登世橋教育センターの概要等は、近くなのでよくわかっているんですけども、この参考書に改修の検討事項経費が記載をされておりますけど、この内容について、伺います。

○木村施設計画担当課長  決算の内容でございますが、建物自体の老朽化の調査と、あと、あそこは建物の屋根、膜屋根というものでございますので、それの劣化の調査を行ったところでございます。調査結果については、外装や内装といったところは、使用可能だけれども、空調や給排水については改修が必要だとか、そういった結果が出ているところでございます。

○高橋佳代子委員  今後予定している大規模改修の工事費、これは、どのぐらいになりそうでしょうか。

○木村施設計画担当課長  あちらの建物は、延べ床面積が約1万平米ございます。平米単価40万円とした場合でも、約40億円がかかる見込みをしているところでございます。

○高橋佳代子委員  40億円というと、かなりの大規模改修になるというように思います。

それだけの金額をかけて、今真ん中があいているんですよね、真ん中があいているという言い方もおかしいんですけど、一方で、きょういませんけども、例えば、発達支援センターとか、いろいろ場所を探しているような事業もあるのに、吹き抜けになっているんですね。そういう事業も一方ではあって、ちょうど、これはチャンスといえばチャンスだと私は思っています。そういう意味では、ただのそういった改修でいいのか、例えばそういう事業も、ちょうど教育センターもありますから、そういうような子どもの発達の支援の事業をそこで一体的に整備をするとか、そういうことが検討されるんじゃないかと思うんですが、その点はいかがお考えでしょうか。

○木村施設計画担当課長  こちらの教育文化センターについては、ただ建物をきれいにするだけということではなくて、今、委員おっしゃったように、例えば相談機能の強化ができるのかどうかということで、これについては、教育部と子ども家庭部のほうで、現在、庁内で検討しているところでございます。

○高橋佳代子委員  私ども公明党といたしましては、この子どもたちの発達支援について、発達支援センターの要望を以前からさせていただいてまいりました。今発達障害を抱えるお子さんがたくさんいらっしゃるという中で、ぜひ、その相談機能、また支援の機能も充実をさせていただきたいと思っております。

以上でございます。