令和元年決算委員会高橋議員10月11日議会・政経・総務費自由

業務継続計画・自治体応援、職員の備蓄

○高橋佳代子委員  私からは、地域防災計画推進経費、199ページで、成果報告を見ますと、豊島区業務継続計画の改定、見直しが載ってございます。区では、平成24年4月に豊島区業務継続計画を策定されておりますけども、今回の、この改定をされた経緯について、お伺いします。

○五十嵐危機管理担当課長  28年4月に熊本地震が発生いたしました。その教訓を生かしまして、大規模災害が発生し、行政機関も被災したことによりまして、利用できる資源に制約を受けた場合であっても、迅速な初期対応や持続可能な体制を整備するということで、計画を改定した次第でございます。

○高橋佳代子委員  この改定のポイント、これについてお伺いをしたいと思います。

○五十嵐危機管理担当課長  改定のポイントとしましては、3つの基本方針のもと、策定いたしました。1つ目が総力を挙げた災害対策体制の迅速な確立、2つ目が確実な非常時優先業務の実施、3つ目といたしましては通常業務の原則禁止でございます。

○高橋佳代子委員  国の作成ガイドで示されている6要素というのがございますけれども、改めて、どのような項目か、お伺いをしたいと思います。

○五十嵐危機管理担当課長  国の作成ガイドラインで示されている6要素でございますが、1番目が首長不在時の明確な代行順位及び職員の参集体制、2つ目といたしましては、庁舎が使用できなくなった場合の代替庁舎の特定、要素3つ目といたしましては、電気、水、食料等の確保、4つ目といたしましては、災害時にもつながりやすい多様な通信手段の確保、5個目が重要な行政データのバックアップ、最後、6要素目としましては、非常時優先業務の整理ということで6要素となっております。

○高橋佳代子委員  今回の改定で、この6要素は全て盛り込まれているというふうに認識をしてよろしいでしょうか。

○五十嵐危機管理担当課長  6要素は全て盛り込んで改定しております。

○高橋佳代子委員  あしたからも非常に大きな被害が出なければいいんですけども、本当に臨戦体制に入っているような状況の中で、来週の業務とか、電車等々、どうなっているのかなというようなことも想定をしなければならないんですけども、現在、どのような業務があって、具体的には何種類の業務があって、どのような業務が今具体的にはあるのか、お伺いをします。

○五十嵐危機管理担当課長  非常時優先業務の数といたしましては、240業務で整理をしております。具体的には、災害対策本部の開設や救援センターの開設、給水、道路の啓開、広報、住家被害認定調査や罹災証明書の発行等が上げられます。

○高橋佳代子委員  この今240とおっしゃった発災後に想定をされている240業務、これは、どのような順序で着手されるのか、お伺いします。

○五十嵐危機管理担当課長  非常時優先業務につきましては、発災後の時間経過に合わせて、着手すべき目標時間を整理しております。各部局及びフェーズ、発災後3時間から、例えば1週間とか、そういうふうな形でフェーズを5つ用意しているんですけども、そこで非常時優先業務の数及び必要人員というものを整理してございます。

○高橋佳代子委員  皆さん、お住まいのところも、結構ばらばらで、遠くの方もいらっしゃる中で、そういった人員体制、これは災害のときに鉄道等々、交通機関がとまっている可能性も多いんですけども、職員の参集、これは担保できているのでしょうか。

○五十嵐危機管理担当課長  計画の中ででございますが、各フェーズの必要人員を算出するとともに、職員の参集のシミュレーションというものも行いました。徒歩参集の場合、自転車参集の場合ということで、それぞれ参集したのと同時に、あと、発災の規模や時間、状況等によりまして、職員の参集できる数というのは違うと思うんですけれども、優先して取り組む業務が整理できていることによりまして、速やかに応急、復旧対策に着手できると考えております。

○高橋佳代子委員  よく職員のフェイスブックを見て、歩いて帰りますとかと言って、そういう訓練がされているのだなというようなことでお見受けいたしましたけども、もう本当に、遠い方はかなりの距離を移動しなければならない方々もいらっしゃるということで、感じているところでございますけども、一方で、何か災害が発災したときには、東京全体でも、いろんな被害は偏って出てくるということが想定をされています。そうなったときに、他自治体へのそういった応援、これについては、どのように、その中でされるのか、お伺いします。

○五十嵐危機管理担当課長  今年度でございますが、豊島区の災害時受援応援計画というものの策定を考えております。この業務継続計画で整理した非常時優先業務を確実に実行するために必要な応援の人数や職種、時期とか、期間とかを具体的に示しまして、他自治体からの応援を円滑に受け入れる体制というものを整備してまいります。

○高橋佳代子委員  また、例えば、一旦役所に集合されると、職員の方、そう簡単に自宅には戻れないというようなことになるかと思いますけども、そういった職員の皆様の飲料水や食料、これについての備蓄は、現在どのようになっているでしょうか。

○五十嵐危機管理担当課長  現在でございますが、3,000人分の3日分の飲料水、食料、簡易トイレ、毛布を備蓄しているという状況でございます。職員が約2,000人分、非常勤と臨時職員を合わせて1,800人程度ということで想定いたしましたが、その非常勤、臨時職員さんのほうは、勤務日数等を踏まえまして、約半分の1,000人ということで算出して、3,000人分の備蓄をしているという状況でございます。

○高橋佳代子委員  もういざ災害が起これば、本当に区民の皆様にとっては、役所の皆様がもう頼りでございまして、そういった復旧、復興も含めて、皆さんが、もうリーダーシップをとっていただくというようなことになるというふうに思っております。そういった中では、このPCBサイクルについては、発災後、迅速に回していかなければならないというようなことで、歩いてくる訓練も、もちろんされているということでありますけれども、通常でももう何回も何回も訓練を繰り返して、ぜひより有効性を高めていく、精度を高めていくということについて、しっかりと取り組んでいただきたいということを要望いたしますが、最後に一言お聞きして終わります。

○五十嵐危機管理担当課長  委員御指摘のとおり、やっぱり、こちらの区の体制が盤石でなければ、区民の皆様に安心して暮らしていただける豊島区政というのは難しいと考えております。有事の際、豊島区が不安に思っている区民の皆さん一人一人に手を差し伸べられるように、日ごろからの訓練というのを重ねまして、災害対策というのに、常に取り組んでいきたいと考えております。