令和 3年決算特員会10月18日 全部の補足質疑

女性支援学校・公共施設の生理用品

○高橋佳代子委員  私からは、女性支援について最後にお伺いしたいと思います。

コロナ禍で、特に女性の生活困窮が非常に高くなっているということが様々なマスコミも取り上げておられました。そして、経済的な理由で5人に1人の若い女性が生理用品を購入するのに苦労したというアンケート結果が任意団体によって示されたわけでございます。本年3月9日に公明党といたしまして、防災備蓄品を活用しての生理用品の、生理用品と食料品の配布を要望いたしまして、高野区長には即座に実施をするとの御英断をいただき、全国初の自治体による生理用品の配布が実施をされました。このことは、非常に私どもとしては高く評価をさせていただいているものでございます。

まず、この事業に対する総括というか、区の御所見をお伺いしたいと思います。

○小澤子ども若者課長  3月に実施いたしました防災備蓄品を活用した事業においては、生理用品につきましては、約960個配布いたしまして、多くの方に御利用いただいたところです。区としましては、それまで区の窓口で生理用品を購入することができないという直接的な御相談を受けることがなかったものでしたが、この事業を実施いたしまして、実際にそういう方がいらっしゃるということを認識したところでございます。

○高橋佳代子委員  何か窓口にも複数回来られる方もいらっしゃったり、当初、区が予定をされていたほぼ倍ぐらいの数の方が御利用されたというふうに伺っております。

一方で、海外では、学校ではもう無償配布されている、そういう国はもうどんどん増えてきている。そういうような状況でございます。私どももこの小・中学校での生理用品の無償提供を要望してまいりましたけれども、兒玉部長に毎日電話をし、やります、すぐやりますと毎日言われ続けて、1週間たったらやります、2週間たったらやります、1週間たっても、2週間たってもできないというような状況が続きまして、もう何かやりますということについては、私ども、あまり信じられないような、最終的には私の電話はちょっとあんまり出たくないなという感じになっていたというふうに思いますけれども、約束どおり実施をしていただいたというふうに思いますが、現在の状況と、また、学校や生徒などからの声があれば、お聞かせいただきたいと思います。

○樋口庶務課長  委員からいろいろと強い御要望がずっとあったということは承知しております。それにつきましては、決して何もしていなかったわけではなく、各学校に説明に上がり、特に養護教諭等には、一堂に会して、会議でいろいろ御説明をしながら、学校への理解を求めていたというところでございます。そう申しますのも、そもそも学校では、児童生徒の健康面、あるいは家庭の事情等を把握することを考慮しまして、これまでずっと保健室で直接配付するということをやってきたわけでございます。それを6月14日をもって全ての小・中学校において、学校教諭等の理解を得ながら、設置を完了したというところでございます。これについては、児童生徒も安心して学校生活が送れるようになったというような話も聞いておるところでございまして、今後も、この設置だけではなくて、子どもの相談、悩み等にもいろいろと話を受け入れられる体制を整備していかなければいけない、そういう認識を持っているところでございます。

○高橋佳代子委員  兒玉部長は答えなかったですね。

それで、今現在、実施されております。実際にも見せていただきました。さらに、私どもの要望として、本庁舎をはじめ、公共施設の個室トイレでもこういった無償提供をしていただきたいという要望をいたしましたけれども、現在の状況について確認をさせていただきます。

○小澤子ども若者課長  本庁舎での個室での配布についてですが、公民連携事業により無料ディスペンサーを8月末から設置をしているところです。区施設、庁舎、男女平等推進センター、区民センター、計3か所で14の個室に設置しているところでございます。

○高橋佳代子委員  ぜひ公共施設に広げていただきたいなというふうに思います。今、女性が多く使われるところをまず初めにというようなことだと思うんですけども、それと、ちょっとやっぱり携帯のアプリを落としてやらなきゃいけないんですけど、結構手間が、初めにアプリを落としてしまえばいいんですが、若い方には全然オーケーなんですけども、そういったこともありますので、本当にお困りの方に関しては、窓口での配付をぜひ引き続き実施をしていただきたいというふうに思っております。

【地域女性活躍推進交付金】

○高橋佳代子委員  そういった中で、地域女性活躍推進交付金の活用、これも公明党から要望させていただきました。内閣府のホームページを見ると、23区では唯一、豊島区だけが実はこの交付金を使うというような、やはり一番早かったと、いうようなことでございますが、この交付金を活用して、今後この生理用品、必要な方への配付についてはどのように展開をされていくのか、お伺いします。

○小澤子ども若者課長  地域女性活躍推進交付金を活用いたしまして、現在、相談窓口で配付をしているところでございます。場所といたしましては、男女平等推進センター、社会福祉協議会、本庁舎4階の子育て支援課の女性相談、アシスとしまの4か所です。また、区以外では、池袋ハローワークのマザーズコーナー、また、NPOなどが運営する若年女性の居場所や相談窓口が2か所ありますので、区以外では3か所、合計7か所で配付しているところでございます。これらの配付箇所を周知、力を入れて、入れまして、皆さんにお知らせしていきたいと考えております。

○高橋佳代子委員  ぜひ気軽にというか、次の相談につなげていくというのが非常に大事ではあるんですけど、あまりにもそちらを重視して、なかなか行きづらくなっちゃうということがないように、程々にというか、そこら辺はしっかり考慮されながら、ぜひ配付していただきたいと思います。

また、この交付金を活用して女性へのつながりサポート、これも豊島区の中で支援の拡充を図られたと思いますけれども、この点についてお伺いをしたいと思います。

○小澤子ども若者課長  交付金を活用いたしまして、若年女性つながりサポート事業を実施をしているところでございます。その中の目玉といたしまして、誰でも立ち寄れる場所、気軽に立ち寄れる場所で出張相談会を開催するという事業がございます。現在、9月末から実施しておるところですが、その前に、8月、9月にプレで開催をしました。そちらで周知等も図っておるところです。本格実施につきましては、9月26日、27日、また、10月には10月12日に開催しているところです。今後、毎月2回程度開催いたします。場所につきましては、サンシャインシティアルパ1階のグローカルカフェ、本当に若い女性たち、若い者が使う場所で開催しておりますので、そのことについても力を入れていきたいと思っております。

○高橋佳代子委員  ありがとうございます。もともと交付金が女性を支援するNPOが活用できるというか、そういった形になってますので、様々なNPOの支援を後押しするというような形で、しっかり続けていただきたいと思います。

最後に、豊島区初の女性副区長であられる高際副区長に、本当に女性の支援、また、女性にやさしいまちづくりをさらに進めていくための御決意を最後、伺いたいと思います。

○兒玉教育部長  今回の全小・中学校のトイレに生理用品を配布することができました。これは、社会問題化している生理の貧困について、男子学生も学べるよい機会となったと思っております。御提案いただきまして、本当にありがとうございました。

遅れた理由は、学校現場も当初、ただ置くだけでは、自分の健康は自分で守るというふうに養護教諭の先生方は指導しているんだということで、私どもの説明が不足していたものですから、そうではなくて、区はすずらんプロジェクトを実施して、女性が抱える課題ですとか、問題を支援する、そういうプロジェクトを実施している中での生理の貧困があって、生理用品を無償で学校に配備する、そういう説明をしたところ、ああ、それは性教育にもつながるし、人権教育にもつながる。まして、ジェンダー平等についても男子学生も学校も、学校の教育の中で取り組んでいくものだというふうに学校のほうが理解して、5月中に配備ができました。本当に少し遅れてしまいまして、申し訳ございません。

○高際副区長  ありがとうございます。今、話にも出たすずらんを1月末に立ち上げまして、8か月たちました。やっぱりこれまで、本当は見えていたのかもしれませんけど、なかなか見えてこなかった貧困だとか、生きづらさを抱えている若い女の子たちにどんなことができるのかということで、9部署の管理職で立ち上げましたけれども、夏から若手も手を挙げてくれまして、今は16部署、20人、私入れて21人で、今は毎週やってますかね。非常にいい動きができて、私もうれしく思っております。委員からもお話ありました生理用品の緊急配布については、NHKはじめ、様々な媒体で声なき声をくみ上げたというんでしょうかね、声なき声をキャッチしたというような形で取り上げていただいて、まさに誰一人取り残さない、SDGs未来都市、豊島区としての発信につなげられたんじゃないかと思っております。また、これも委員からお話ありました民間団体とも、この間、3回ぐらい意見交換して、一度の意見交換でも盛り上がりまして、2時間ぐらい、質問し合ったり、意見交換する。今はもう何かあったらすぐ御相談できるような関係ができたということも非常に財産になったかと思っております。若手の方々もすごく頑張ってくれて、まさに同世代、10代、20代の方に、女の子に届くような、どういう言い方だと届くのか、つながれるのかという観点でチラシを作ってくれたり、今はホームページを一生懸命作ってくれていて、そういううちの若手職員も、関連部署と横串で課題に当たっていくという意味で、いいチャレンジというか、今後キャリアを形成していく上でもいい経験になるといいなというふうに思っております。

これまで、もしかすると、本当に申し上げたように、抜け落ちていたかもしれない対象のところですね。コロナ禍の貧困というのは、10代、20代じゃなくて、30代、40代の女性ももちろん対象ですし、生きづらさというのは、若い男の子も共通する部分はあるというふうには認識している上で、まずは、若い女性にどういうことのアプローチが必要なのか、そういうところを目をしっかり持って、とにかく横串で、庁内横串で課題解決に当たっていくという姿勢を持って、かつ、私たちよりも大先輩の取組をしている民間団体との連携を大事にしながら、引き続き取り組んでまいりたいと思っております。御質問いただき、ありがとうございました。