令和 3年決算特員会10月18日 全部の補足質疑

無料学習支援

○ふまミチ委員  よろしくお願いいたします。私からは、無料学習支援についてお尋ねをいたします。本区でも独り親等の子ども学習支援が教室型、訪問型で行われております。無料学習支援活動をはじめとする子どもの支援活動を区内で行っている団体のネットワークのとこネットが2015年に開始されておりますけれども、まず初めに、このとこネットの概要とか役割等をお聞かせ願えますでしょうか。

○今村自立促進担当課長(心得)  とこネットでございますけれども、こちら生活困窮者の支援としまして、社会福祉協議会に委託をして実施をしているものとなってございます。今、区内で活動している無料学習支援団体の情報共有の場といった形で運営をしてございまして、開催は月に1回といったところで、団体の活動の報告ですとか地域の情報、また教室に来られるお子様の支援といったところでの意見交換などを行っているものでございます。

○ふまミチ委員  分かりました。情報共有の場ということで、それぞれの団体さんがそこで情報をお互いにやり取りされていると思います。

現在の参加団体数と、また、とこネットに登録すると、どのような支援があるのかお聞かせ願えますか。

○今村自立促進担当課長(心得)  現在の登録数、15団体の19教室となってございます。また、とこネットに登録すると、こちらの登録団体に対しましては、活動を支援するための助成金といったものを交付してございます。

○ふまミチ委員  分かりました。15団体あるということでございます。助成金も頂けるということで、会場費とかにも使われているのかなというふうには思っております。

このとこネットに登録されていない、ほかの団体もあるかと思うんですね。ちょっと聞いたところ、30団体ぐらいあるんじゃないかなというお話も聞いたことがあります。今後、こういったところもできたらとこネットに入っていただけると、またそこで子どもたちが選択肢も増えるかと思うんですが、そういったところのとこネット以外の団体さんとかとの、そのお声がけとか、そういった何か現状があれば教えていただけますか。

○今村自立促進担当課長(心得)  今、とこネットの活動なんですけれども、ホームページとかリーフレットとか、また、ちょっと今、コロナでできていないんですけれども、とこネットフォーラムといったもので周知をしているところとなってございます。もし今、まだ登録していない団体があるといったところでありましたら、こういったとこネットの目的に賛同していただけるようであれば、登録することが可能ですので、そういったところでこちらのほうに御連絡をいただければと考えてございます。

○ふまミチ委員  分かりました。またそういうところがあれば、また私どもからもお声をかけさせていただくようにしたいと思っております。

無償の学習支援を行っている団体というのはたくさんあります。小学生と中学生のサポートはとても充実しているように思います。とこネットの団体さんを見せていただくと、やっぱり小学校、中学校が多いなというのも感じております。大学受験に対してのサポート、学習支援のところはあんまりないなというふうに見受けられるんですけども、やはり大学受験はハードルが高く、それでサポートがし切れないというのが現状なのかなというふうに思ってます。

先日、大学受験に特化した学習支援団体の学習会を視察をさせていただきました。そこの団体は4月1日から開設したばかりのほやほやの団体でございますけれども、大学受験に加えて、大学に行った先を見据えた就業体験ワークショップというのを開催をされておりました。私ども、そこも拝見させていただいたわけでございます。週に1回の学習会、大学受験に対しての勉強会はされていて、ワークショップはまた2週間に1回とか、何かやっているように思われます。ここの団体さんは、週に1回、定休日のカフェや、また企業のオフィスを利用されて、無償でお借りをしてやっておられました。現在生徒さんは、累計で50名、毎回十五、六名はいらっしゃるというお話も伺いました。指導体制も大学生を中心に、あと学校の高校とか中学校の教員の資格を取った方たちが、指導体制は13名で行っているというふうにも伺っていました。

そこで伺ったときに、やはりなかなかお部屋というか、貸していただくところがなくて、企業さんとのマッチングということをすごく考えておられるところで、そういったことの支援、お願いできたらなというお話もありました。実際大学受験をするのであれば、週に1回じゃあ、やっぱり勉強会足りないなというのも私たち思っておりましたので、そういったところの支援ができるといいなというふうに思っております。

豊島区は、この企業とのマッチングということで、わたしらしくという、あの課もございまして、そこでもやっていただけるのかなと思っておりますし、また本区にはとしま子ども若者応援プロジェクトというのも設置をされております。ですので、このような学習支援団体に対して、それぞれいろんな課が関わっているかと思いますが、それぞれの課がどのような支援ができるのかを教えていただければと思いますが、よろしくお願いします。

○安達「わたしらしく、暮らせるまち。」推進室長  御質問ありがとうございます。「わたしらしく、暮らせるまち。」推進室では、企業であるとか団体同士の連携、マッチングというところの部分でお話をさせていただきます。

今までも、例えばFFパートナーシップ協定事業としまして、まちの活動団体、工作や物づくりを通して自分で考え、遊ぶ楽しさを伝えている団体が、百貨店の屋上で遊びシリーズの開催運営をしたりですとか、物づくりから防災啓発を行う団体さんに、商業施設内で防災紙芝居を開催していただくなど、そういった形で支援をする、受けるという関係性としてではなくて、双方にメリットがあるようにというところを心がけてマッチングを行っております。

また、今お話しいただいた、その無料学習支援団体さんとの、その場の支援、マッチングにつきましても、現在は、マッチングの窓口といった形では設けてはおりませんが、庁内の横のつながりの連携ですとか、または昨年度よりFFパートナーシップ協定事業者をはじめとしまして、民間同士の横のつながりづくりの支援というのを試行的に始めておりますので、そういった中でもこの今回の無料学習支援団体さんとのマッチング含め、取り組んでまいりたいというふうに考えております。

○小澤子ども若者課長  子ども若者課では、今年7月からとしま子ども若者応援プロジェクトを始動させたところでございます。その中で企業と子どもたちつなぐような活動もしておりまして、また企業によるモノ支援・コト支援をつなぐということをやっております。具体的には、モノ支援といたしまして、フォーシーズさんという会社から子ども食堂へのピザの無料提供、またベジリンクさんという会社さんから子ども家庭支援センターを使っているお子さんたちへのベビーフードの配布等もつないでいるところでございます。また、コト支援といたしまして、サンシャインシティさんから最近御提供があったんですけれども、子ども食堂や学習支援を活用している子どもたちを対象に、廃棄物の循環をテーマに、サンシャインシティの取組や裏側を紹介するサステーナブルツアーの提供などもございます。そのような活動を子ども若者課、子ども若者応援プロジェクトとしてつないでいるところでございます。

また、企業さんから、まだ具体的にはなってないんですけれども、施設の場所を貸して、そういう子ども食堂や学習支援に使ってもらいたい、というような御支援も、お申出もございますので、そういう企業さんと学習支援つなげていけたらと思っております。以上です。

○活田地域区民ひろば課長  地域区民ひろば課の無料学習支援の状況でございます。まず、区民ひろば課独自の事業として、区民ひろば清和あるいは高松、期間限定でございましたが、目白で学習支援、これ小学生を対象に行っておりました。地域のボランティア、学生ボランティア等を活用しておりました。

また、場所の御提供、活動支援の場の提供という意味では、現在、南池袋の区民集会室、これは地域区民ひろばに附帯する区民集会室でございます、こちらで子育て支援課の学習支援事業、このための貸出し、無料の貸出しを行っております。

また、同じ区民ひろば西巣鴨、長崎で、これ教育委員会の学習支援事業ですが、としま未来地域塾というところを無料で貸出しをして、そういった意味での支援を行ってるところでございます。

○ふまミチ委員  ありがとうございます。それぞれの課でいろいろやっていただけるということで、とにかくこの無料学習支援をしっかり持続、事業が継続できるように、また支援をよろしくお願いしたいと思います。

最後に、本当にこの様々な困難を抱えて支援を必要としてる子どもたちがおります。ですので、区としてしっかりとこの子どもたちの支援をお願いしたいと思いまして、今後この子どもたちに対してどのような推進をしていくのか、最後に御見解をお伺いし、終わりたいと思います。

○高際副区長  ありがとうございます。今、答弁させていただいた部署も様々ございますように、やはり子どもと家庭、特に子どもさんへの支援をやる部署というのは、本当に複数またがるものと思っております。これまでもそれぞれの部署でやってまいりましたけれども、一つは、先ほど答弁ありました、子ども若者応援プロジェクトが一つの柱になっていく部分があろうかなと思います。どういうところに支援していくかを、決めていく審査委員会にも複数の部署入っておりますし、そうしたところを一つのきっかけとしながら、とにかく各部署連携が何よりと思っておりますので、しっかり取り組んでまいりたいと思います。ありがとうございました。