令和 4年予特委員会 3月 8日⑤文化商工・子ども・教育費

高校3年生までの医療費無償化、高南保育園の改築

○高橋佳代子委員  よろしくお願いいたします。

初めに、子ども医療費助成を高校生までに引き上げることについて御質問をしたいというふうに思います。

東京都は本年1月28日に中学3年生までとしている医療費助成を高校生までに引き上げるという発表をされました、方針をされました。令和4年度、5年度スタートですね。そして、4年度には7億円を計上して区市町村のシステム改修を助成するというふうになっております。都議会、公明党が東京都都議会議員選挙で掲げた重点政策、チャレンジ8の1つである高校3年生までの医療費無償化がいよいよ動き出したというふうに私どもは思ってございます。

先ほども対象人数、どのぐらいいるかということで、約4,700人というふうにお伺いをいたしました。また、3月3日には全ての区市町村が早期に実施されるように令和5年度から3年間、都が10分の10、区市町村を支援するとの発表がございました。

しかしながら、当初、東京都が所得制限をするというふうにおっしゃっていたことについてはそのままになっておりますし、通院1回について200円の自己負担が発生すると、そういうふうにもなってございます。現在もこの自己負担200円、実は市によってはまだ残っているというか負担をするところもありますし、豊島区のように実は制度的にはあるんだけれども、区というか、いろいろ負担をしていただいて全くないというようなところもあるんですけれど、ちょっとそこら辺の仕組みについてお伺いします。

○山本子育て支援課長  委員のおっしゃるとおり、子ども医療費につきましては、豊島区では中学生まで全て無料化、助成しております。東京都の仕組みとしましては都が2分の1、区が2分の1補助する仕組みとなっておりまして、200円の自己負担分となっております。東京都につきましては、市部につきましてはそのスキームでそのままされてるんですけれども、23区の場合は都区財調の中に計上されておりまして、必ずしもその2分の1分が補助金として入ってくるような形ではないので、区が支出しているというようなスキームになっております。

○高橋佳代子委員  非常に質問しにくいような答弁でございましたけれど、それで、この東京都が所得制限をどこで線引きするのか、これが本当に新年度1年かけて議論をされるとは思うんですけれども、これが非常にこの豊島区としても戦々恐々たる思いで見守るしかないんですけれども、例えばこれまでの児童手当、960万円、これを制限とすると大体どのぐらいの、この予想される4,700人から除外されるようなことになるのか、お伺いいたします。

○山本子育て支援課長  今回、10万円の支援金のときには、約3割の方が児童手当の特例給付の対象外というふうになりましたので、同じ程度いらっしゃるというふうに見込んでおります。

○高橋佳代子委員  正確にちょっとあるところからお伺いすると、3.4割ですかね、3割以上たしかいらっしゃるようなふうに伺っております。

そこで、ちょっと、島村議員の一般質問にもありましたけれども、ファミリー世帯の定住化を目指して、選ばれる自治体とやはり今後ならなければならないというふうに思っております。そういう意味では、公園の充実や子育て支援の充実も重要ですけれども、高校生までの医療費無償化についてはぜひこの所得制限を区として何らかの形で撤廃ができないものだろうかというふうに、ぜひ全員がひとしくその恩恵を受けられるように区としても御検討いただきたいというふうに思います。

この所得制限で様々な、実は施策から除外されている方々が区内にもいらっしゃって、一方で、考え方によるとその方々は非常に多めの区民税も払っていらっしゃるというようなこともありまして、私たちは仲間外れにされてるというようなお声も聞こえてまいります。そういう意味では、子育てしやすい豊島区として、全ての高校生がひとしく医療が受けられるよう、ぜひ御検討を、この場で答えくださいとは言いません、御検討をお願いしたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。

○高際副区長  今日時点では、先ほど来部長、課長が答弁をしていた、東京都からの説明を聞いてないんで聞いた上でしっかり検討しますというところまでがぎりぎりではあるんですけれども、私どもは本当にやっぱり子ども・子育て家庭、それから、子ども支援をしっかりしてきているつもりでございます。東京都としても委員からお話あったように、早く支援を届けさせたいということで、当初3年間ということですが10分の10ということで打ち出してきているということもございます。そこの所得制限が入ったらどうだというところが一番ポイントにはなってくると思いますけれども、所管としてはしっかり支援ができるように頑張って検討を進めてまいりたいと、そういう気持ちでおります。

【高南小学校別棟と高南保育園の改築】

○高橋佳代子委員  ぜひ御期待を申し上げたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

続きまして、高南小学校別棟と高南保育園の改築についてお伺いをいたしたいと思います。

先ほども質問で出ましたけれども、令和2年度3月に行われた予算委員会での私の質疑が物議を醸し出してるというふうに思っておりますので、私から質問させていただきたいと思います。

マンションのモデルルームを高南保育園の仮園舎に使用する案も確かにそのときございましたけれども、その後、高南小のクラスも実は足らなくなるというような地域の課題も出てまいりまして、このような方策になったというふうに認識をしているところであります。

先ほどちょっと不安の声とか、少しちょっと後ろ向きな感じの御意見もございましたけれども、一方、保育園の父母の会とかPTA、また地域の町会長や御近隣の方々からどのような御意見があるのかをお伺いいたしたいと思います。

○宇野学校施設課長  この間、計画につきましては地元の町会、またPTAの方々にも説明をしてきたところでございます。計画の中身につきましては、高南小のPTA会長からも必要な計画であるということで今回の計画については賛成していただいて、応援もしていただいているという状況でございます。

○鈴木保育課長  保育園のほうの父母の会の会長さんからも前向きな御意見をいただいておりまして、高南小学校と連携していい形の高南保育園仮園舎、また高南保育園本園舎のほうの改築のほうを進めてほしいというお声もいただいております。

○高橋佳代子委員  私のところにも、非常にいい案だというようなお声も伺っております。そういう意味では、本当に地域の子どもたちを皆さんで、地域ごと、地域ぐるみで一緒になってぜひ育てていきたいというような、本当に高田は昔から温かいところであります。マンションのモデルルームの土地も、名前出していいのかあれですけど、白十字さんの土地で、実はあそこの近くにあるのも、マンションも、定期借地権のマンションが1棟ございますけど、白十字さんは一切、創業の地だから売らないということは地元の人なら誰でも知っているというようなことで、非常にやっぱりそこら辺の話もあるかというふうに思いますけれども、運動場、これが狭くなるんじゃないか、そんなような御意見もあるんですけど、これについて確認をさせていただきたいと思います。

○宇野学校施設課長  高南小学校の校庭部分に別棟を建てるということで、運動場の面積が損なわれるのではないかという御懸念もいただいてはいるところではございますが、設計においてかなり努力をいたしまして、できる限り南側、校庭に支障のない場所に建物を配置することといたしました。その結果、運動場のスペースとしましては、教育指導要領等も考慮しまして、体育の授業に必要な鉄棒や砂場、あとトラックを含めたスペースとして考えておりまして、運動場の面積としましては現状とほぼ変わらないという面積を確保していると認識してございます。

○高橋佳代子委員  変わらないということで、また運動場の張り替えもやっていただけるということで、あそこはこう削れると滑るんですね、子どもたちが。ぜひしっかりやっていただきたいということをお願いします。

また、植栽計画についても先ほど少しお話出ましたけれども、どのようになるのか、桜もね、立派な桜もあったりして、非常に私にとっては大事な桜、卒業生の、私も子どもも全部高南小学校出てますけれど、大事な桜なんですけれども、今後の植栽計画についてお伺いします。

○宇野学校施設課長  委員がおっしゃってる大きな桜の木2本につきましては、樹木診断を実施いたしました。その結果、残念ながら移植は困難であるという診断が出ているところでございます。校内にはほかに移植可能な桜の木、幼木ではございますが、ございますので、そちらの移植は検討してまいりたいと考えてございます。

それ以外の樹木につきましては、外構計画に基づきまして伐採、新植する予定でございます。草花、低木、高木等取り混ぜまして、また、別棟屋上の一部も緑化を行うことで既存の植栽スペースとほぼ同程度の面積を確保しまして、本数につきましても現状を上回るよう努めてまいりたいと考えてございます。

○高橋佳代子委員  伐採するということなんですけれど、今よく桜の伐採した木を活用していろんな遊具に活用したり、様々その、要するに小学校にとっては大事な桜だったので、そこら辺について何か御検討いただけないかなと思うんですが、いかがですか。

○宇野学校施設課長  伐採した樹木の木材を加工しまして活用するということにつきましては、樹木の状態にもよりますが、可能でございます。現在改築を進めております池袋第一小学校では、シンボルツリーでヒマラヤスギがあったんですけれども、こちら残念ながら伐採という処置になってしまったんですが、それについては現在薫煙乾燥という形で保管をしておりまして、今後活用、教室のサインですとか例えばベンチですとか、そういったものに加工していこうということで検討を進めているところでございます。今回のケースにつきましても、学校の方、保護者の方々と相談しながら進めていけたらなというふうに考えてございます。

○高橋佳代子委員  その点の取組もぜひ、SDGsですからね、ただ捨てるというんじゃなくて、ぜひよろしくお願いしたいというふうに思います。

一番保護者が懸念しているのがやはり運動会の、何ていうんですか、体制というんですかね。実際に別棟が建つところの、何ていうの、運動場との間に、何ですよね、児童がずっと並ぶというような体制でこれまで運動会をやってきたということでありますけれども、計画も一時に比べると少しセットバックをするというようなことも伺いましたけれども、この運動会、同じように使えるようになるのか、ちょっとここら辺についてお考えを伺いたいと思います。

○宇野学校施設課長  失礼しました。委員御指摘のように、運動会につきましては、トラックの周り4辺にお子さんたちが授業用の椅子を置きまして児童観覧席を設置すると。その後ろに親御さんたちが観覧をしているというような形で執り行ってきたと聞いております。学校にも現在の計画の図面を見せ確認したところでございますが、竣工後も椅子を置いて児童の方々の観戦は可能であるスペースがあるという回答を得ております。

また、保護者の方におかれましては、今回別棟を建てるに当たりまして、2階、3階にバルコニーを設けるという仕様にしてございますので、そこを用いての観覧も視野に入れまして、これまでの観覧よりさらによくなるのではないかというふうに考えているところでございます。

○高橋佳代子委員  別棟というと、豊成小学校もたしか別棟あって、そのような、伺ったときに校長先生から御説明を受けたことがございます。ありがとうございます、センター長でしたね。非常に御高齢の方とか、そういう方にはいい場所になるのかなとも思っておりますが、了解をいたしました。

それで、一方で遊具、これについてどのようになるのか、聞いてますか、課長。遊具、遊具がね、なくなるんじゃないかとかというお声もあって、そんなことないですよと言いましたけれども、その点についてしっかり御発言いただきたいと思います。

○宇野学校施設課長  失礼しました。別棟を今回配置するに当たりまして、動線を確保する都合上、どうしても撤去するものも一部ございますが、人工芝にある遊具は可能な限り移設行いまして、またその移設に際しても新しいものを設置してまいりたいと考えてございます。

また、人工芝、その部分には敷かれておったんですけれども、それについては、先ほど委員が御指摘いただいたように、校庭改修を今回の工事と一緒に行いますので、熱交換の柔らかいゴムチップを採用しまして、現在よりも水はけがよく、また足元の安全性も確保された仕様としてまいりたいと考えてございます。

○高橋佳代子委員  ついでに言っちゃいますけれど、あそこの遊具のあるところの横に私の卒業制作があるんです、壁面に。それをね、いつの学校施設課長か分からないんですが、ど真ん中に排水管を通した、その作品の上から。もう教育委員会としていかがなものかと思うんだけれど、卒業生は毎回行くたびに心が痛いですよ。その、何のためにあの卒業制作作ったのかななんて思ってて。あれについてはもう何かやっていただけるんですかね。

○宇野学校施設課長  その節は当時の学校施設課長が大変失礼をいたしました。

私も現場拝見いたしまして、管が刺さっていると、卒業制作に管が刺さっている状況につきまして、大変心を痛めた次第でございます。

今回の工事に際しまして、給排水のルートのほうを確認させていただきまして、今回の工事と一緒に管の撤去と、穴が空いてしまった部分については埋めるというような作業をさせていただけたらなというふうな形で検討を進めているところでございます。

○高橋佳代子委員  そこまでね、別にお金使ってやることじゃないんですけれど、だったらあんなにやら、作らなきゃよかったのになんていう感じで思っていて、初めにあれですよね、本当はそれ御検討いただいた上でやるのが筋かなと。特に学校施設なのでね、近隣にまだ卒業生いっぱい住んでるわけですよ。その卒業生のお子さんも学校へ行ったりして、やっぱり目につくから行くたびに心が痛くなるという、何かそういうものもあるので、そこら辺もやれるんであればよろしくお願いしたいというふうに思います。

それで、一方で、いろんな御意見の中で、子どもスキップ、学校の施設がそんなに足らないんだったら、教室が足らないんだったら子どもスキップを外に出せないかなという御意見もあるようなんですけれども、たしか子どもスキップはスタートしたときに学校内型、隣接型等々、いろんな形があって、最終的には学校内型が一番子どもにとって安全で長く遊べて、保護者の方からも非常に評価が高い、そういうふうに私は認識しておりますけれども、その点について課長にお伺いしたいと思います。

○小野放課後対策課長  今回、別棟を建つことになりまして、現在1階と3階で運営をしておりまして本当に使いづらいスキップでございます。それが今回、一番得をしたのはスキップかなというふうに考えておりまして、ワンフロアで、しかも今度は少し広くなるような予定になっております。

今回、外に出たらというような御意見は本当に少数、私のところに来たのはもうお一人というふうに認識しておりまして、ほとんどの方はスキップは学校の中で運営していくもんだというふうに理解をしていただいているのではないかなというふうに思います。

現在、本当にスキップ、特に学童クラブはほとんど子どもたち、利用をしておりまして、区内全体で把握してるところですと、小学校の約30%が学童を利用しております。そのうち1年生においては5割を超える55%ぐらい、もう入学の半数以上は学童クラブを利用しているということでございますので、これからも学校内での運営、安心・安全、これ、それから学校との連携もしっかりとやって、子どもの放課後の居場所づくり、つくっていきたいというふうに思っております。

○高橋佳代子委員  当初、子どもスキップ導入することがとにかく最優先ということで、小学校側から出た案が3階だったんですね。ええって思ったんですけれど、もうとにかく導入するのが先だというようなことで、その計画で進んでいった。やはり使い勝手が悪いということで、途中で1階のランチルームを潰してしまって、そこもスキップにしたというのが今の高南小学校の形で、1階と3階に分かれてる非常に使い勝手が悪いスキップなので、また子どもも数が増えるというようなことが予想されるなら、やはり広いスペースも必要であろうというふうに思っております。

さらに、高南保育園ですね、高南保育園については、坂の上まで通っているお子さんが50人以上いらっしゃるようなお話もあって、そういう意味では高南保育園の建て替えについて受入れ枠はどのように増やせるのか、また、プラスアルファのサービスというか、プラスアルファの保育については御検討されているのか、ちょっとお伺いしたいというふうに思います。

○鈴木保育課長  定員につきましては、現在の保育園は弾力化を除けば92名の定員で、在籍しているのが大体98名ぐらいなんですが、今回、新しく園舎を建てるということで、本園舎のほうが新しくできましたら、大体今のところ120人程度に定員を増やす予定で考えています。この根拠は、実際のこの今までの需要数とのバランスで考えて、その人数にしておりますが、それ以外のプラスアルファのサービスにつきましては、設計等も令和4年度以降始まってきますので、その中で、新しくできる保育園でもありますので、どのようなサービスがその時代に合ったサービスというものがプラスでできるかということは、いろいろな意見を伺いながら考えてまいりたいというふうに思っております。

○高橋佳代子委員  そういう意味では、非常に子育て環境がよくなるなというような感想を持ちます。大きな、オリジン電気跡地のマンションの子どもたちについては、我が家の前の保育園が今建ててて4月に開園するというようなことで、そこをフォローするというようなことでも伺ってますので、この高南保育園の改築についてはまたしっかり、今後何ができるのかも含めて検討いただければというふうに思います。

そろそろ時間なんですが、私、ぜひ、やはりいろんなお声もありますけれども、もうこの方法しか、もうこの小学校の足りないクラスと、あと高南保育園の建て替え、これはもうこの計画しか私はやりようがないというふうに思っておりますので、ぜひ自信を持ってお進みいただきたいということを申し上げまして、終わります。

○高野区長  高南小学校の別棟増築の件で様々ないろいろな御意見があるというようなこと、私も再三お邪魔をいたしまして、現地もメジャーで測ったり、できるだけ校庭を広く取りたいというようなことで、無理に無理に計画から1.5メートルぐらい下げて、75メートルもありますから、そういうような方法とか、様々な形の中でよりよい、やはり保育園から小学校、今おっしゃったような形の環境整備をしなきゃいけないということで、本当に何回かお邪魔し、さらには高南小学校、先日は小林研一郎さんが高南小学校のジュニアバンドですか、指導を兼ねてじきじきのお出ましになって、お邪魔しました。大変皆さんも感激して、非常にこの小学校の音楽に対するレベルは高いという評価で、ぜひこのような若い方を育てていきたいということを小林研一郎さん、盛んにおっしゃっておりました。

そんなことも含めて、ただ、あそこに何回か行くうちに、校長先生、田中校長先生ですよね。それから、副校長が外山校長先生、副校長さんで、非常に熱心で、全然私は教育関係のほうには疎いほうでありますけれど、あのように熱心に、学校環境整備とともにもう付きっきりでいろんなことを、また今言った放課後対策とかいろんな形、また周辺のまちづくり等々にも非常に興味を持っておられてですね。ただ、あの増築、改築が単なる増改築じゃなくて、地域のやはり一つの大きな拠点になるような、地域環境も併せてこの機会に直していけたらという、そんな思いもいたしました。

本当に高田地区が魅力ある住宅地といいますかね、オリジン電気の後とか白十字社とか、非常に人口が増えますけれど、そういう中で本当に住みやすいこういう魅力あるまちなんだ、それはやっぱり基本は教育なんですね。この教育環境をしっかり整備してすばらしい児童生徒が育てば、私はその地域が本当にすばらしい地域になるという、これは私の信念でありますけれど、そんな思いを込めて今回の高南小学校の増築に関しては非常に私も強い何か思いを持っておりますので、必ずやこれは地域の、今るるおっしゃったような形の中の、学校を拠点がなるように、保育園も併せていい形に展開というように努力をしてまいりたいと思います。