24R6年決算特別委員会 10月18日公債費 ・歳入
起債残高の推移・公債費負担比率
○辻薫委員 よろしくお願いします。
公債費ということで、もちろん区債の元利償還金ということなんですけども、初日の総括質疑でも確認させていただきました。公債費が過大になると他の事業に充てる財源が不足をして税財政が硬直化するということで、将来の公債費負担を見定めて事業投資を決定する必要があるということで、そのためにこの中長期的な財政計画が必要であるという、この点も確認をさせていただいたんですけども、少し細かい点も含めて確認をさせていただきたいと思います。
まずは、ここ3年間の公債費の決算額の推移につきましてお聞かせいただきたいと思います。
○坂本財政課長 公債費の推移でございます。令和3年度34億、令和4年度31億、令和5年度26億と推移しておりまして、全体としては減少傾向にあるというところでございます。
○辻薫委員 今確認しました。全体的には減少傾向にあるということです。この借金の返済である公債費が減少傾向にあるということですけれども、新たな借金は極力抑制するという、この間も話ししましたけど、高野前区長の基本的な考え方、これに結果としてなってきてるのではないかなというふうに考えております。 あわせて、起債の残高の状況についてもお聞かせいただきたいと思います。
○坂本財政課長 起債残高の推移でございますが、令和3年度227億、令和4年度211億、令和5年度202億として、こちらも減少傾向にあるというところです。
令和5年度の新たな起債についても8.8億に抑制しているというようなところで、新たな借金は極力抑制するというような形でこれまで進めてきたところでございます。
○辻薫委員 今見たとおり、起債残高も減少傾向にあるというところでございます。
公債費の状況を把握する一つの指標として、公債費負担比率がありますが、この公債費比率の推移についてもお聞かせいただきたいと思います。
○坂本財政課長 公債費負担比率でございますが、公債費に充当した一般財源等に対する割合でございまして、財政構造の弾力性を示す指標の一つでございます。
こちらの公債費負担比率の推移でございますが、令和3年度3.7%、令和4年度3.2%、令和5年度2.6%と、こちらも減少傾向にございます。
○辻薫委員 減少傾向にあるということで、改めてここも確認したわけでございますけれども、本区の公債費負担比率や起債残高などは、じゃあ、23区においてどういうような位置になっているのか、23区の順位等も分かれば教えていただきたいと思います。
○坂本財政課長 公債費負担比率の23区における順位でございますが、令和3年度22位、令和4年度21位、令和5年度19位と、かなり長い間低迷しているというようなところでございます。
また、1人当たりの起債残高につきましても、令和3年度18位、令和4年度17位、令和5年度15位と、順位は上がっているものの、なかなか上位には行けないという状況でございます。
○辻薫委員 今見ていたとおり、減少傾向にあるということで、区としては、そういう状況でありながらも、23区の中ではまだまだ厳しい状況にあるというところでございます。
それで、総括質疑においては、貯金と借金のバランスについても、考え方確認させていただきましたけども、その際に、他区の貯金と借金のバランスというのが積極的に区債を活用し、貯金、借金ともに多い区もあれば、区債を活用しない分、貯金、借金ともに少ない区もあるということで、財政上のこの運営の仕方というか、考え方が違いが出ているんだろうなということで確認をさせて、またそれも考え方のポイントとなっていると思いますけれども、後年度の負担、公債費をどう捉えるかということもございました。
そこで、本区として、今後の区債の発行をどのようにしていくのか。大変にいろいろ厳しい状況のさなかであり、難しいかじ取りだというふうに思っておりますけど、区の考え方を伺いたいと思います。
○坂本財政課長 これまではなるべく起債の発行を抑制してきたところでございますが、学校を含めた区施設の改築、改修計画や再開発事業など、将来見込まれる投資需要が継続的に多額な経費がかかるというところと、工事費の高騰というようなところを踏まえると、ある程度起債に頼らざるを得なくなるというふうに考えております。一方で、金利が上昇局面を迎える中で、無計画に区債を発行してしまうと、かつての財政危機の二の舞となるおそれがあるというふうに考えております。
そういったところで、やはりしっかりと基金を蓄えるということが最も重要だと考えております。その上で、公債費負担比率や他区との比較など、本区の状況を見極めながら、区債の発行については計画的に考えていきたいと思っております。目まぐるしく変化する社会経済状況に柔軟に対応しながら、区施設の改築、改修や区民ニーズにきめ細やかに対応するために強固な財政基盤を構築してまいりたいと考えております。
○辻薫委員 特に学校の改築については、期間も限られているところもありますし、非常に重要だというふうに思っております。午前中の審議では、少し、千川中学校の不落になったという話もちょっとほかの委員からありましたけども、こういう状況。今もう実際に、私もこの間見ましたけども、大分改築が進んで、いよいよというところでございます。そういった意味では、何度も何度も改築の計画が遅れている状況にありながら、何とかこれはしっかりやっていただかないといけないというところで、特に学校の改築についてはそういうことだと思います。
今日、公債費という中で、今後の区財政のこのかじ取りにつきまして再度確認させていただきましたけども、これから予算をまた組んでいくところだと思いますけども、様々な見直しをしながら、しっかり組んでいただきたい、また、私たちもしっかり様々な提案をさせていただいて、指摘するところは指摘させていただいて、この辺のところはやっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 以上です。