24R6年決算特別委員会 10月18日 一般会計補足

産後ケア事業

○辻薫委員  どうぞよろしくお願いいたします。

私は、産後ケア事業について伺います。

産後ケアの宿泊型は、平成30年度から始まりまして、施設も徐々に増えてきております。

そこで、まずこの宿泊型の利用者数や施設数の推移について伺いたいと思います。

○坂本健康推進課長  産後ケア事業につきましては、出産後間もない時期に母子で一緒に助産院や産科病院などに入所していただいて、心身のケアを受けていただくような事業でございます。施設等の経緯でございますが、平成30年度の開始当初は5施設で、利用人数も70名の方の登録で300日程度というような状況でございました。徐々に増やしまして、現在、今年度は今月現在で10施設になってございます。昨年度、令和5年度は234名の方、806日分の御利用いただいております。6年度につきましては速報値になりますけれども、191名の方、623日分の御利用ということで、年々大変増加しているところでございます。

○辻薫委員  今5施設から10施設まで増えているということです。先日、私ども区議団に宿泊型の利用者からの感謝の声が寄せられました。その方は大塚病院で早産により出産され、新生児無呼吸発作を起こしたこともあり、生後3週間目の赤ちゃんがよく泣くときに産後ケアを利用されました。助産師さんに対応方法を相談したり、夜間に赤ちゃんを預かってもらって自分は休むことができ、リフレッシュできたというふうに大変喜んでいらっしゃいまして、もっと多くの人に利用してもらいたいというようなうれしい声もいただいたところでございます。

そこで、現在は宿泊型の利用は3泊4日となっておりますけども、このような早産など、子育てスタート時に特段の配慮が必要となる場合もあるかと思います。利用日数の拡充についてお考えを伺います。

○坂本健康推進課長  利用日数につきましては、原則3泊4日ということになっておりますけれども、多胎出産の方、双子ちゃん、三つ子ちゃんとか多胎の方ですとか、あるいは事情がおありになって産婦の方のケアが必要であるとか、こちらで妊娠期から丁寧に関わらせていただいているような方につきましては、7日までということで、6泊7日まで個別に延長しているような場合もございます。

○辻薫委員  はい、分かりました。

で、また、利用したい日に予約が取れず、仕方なく契約外の施設で自費負担をされた方のお声も伺いました。もっと利便性を高めてほしいという要望でもございます。利用できる施設数を拡充させて、そして契約外の施設でも一定の補助が受けられるなど、制度の拡充を図ることはできないのかどうか、御所見を伺いたいと思います。

○坂本健康推進課長  先ほど御答弁したように、施設数につきましては増やしていきたいという考えで当初より5施設から、今、通所も含めてですが10施設ということで拡充はしてございます。また、割と当初は豊島区から少し離れた施設も多かったんですけれども、近隣の施設でということで進めているところですので、これからもお話しいただきましたりしましたら、出産している病院であるとか助産院等の開業の状況とか、そういったことをつぶさに注視しながら増やしていきたいとは考えております。ただ、どこの施設でも御利用いただいて一律に給付を出すということにつきましては、御利用いただく方には便利かなという部分もある一方で、やはり安全に安心して御利用いただくとか、そちらの施設の様子も区としても必ず確認して連携が取れる体制で取り組んでいきたいというような部分もございますので、その辺りは慎重に検討したいというふうに考えております。

○辻薫委員  いろいろ課題があると思いますけども、そういう意味では検討していただきたいというふうに思っております。

通所型のこの産後ケアにつきましては、今年度から始まりまして、区議団の質問により利用回数が7月から1回から3回に充実していただきまして、感謝申し上げます。

で、私も早速SNSで、回数が増えましたよということで、お知らせをしたところで、早産により修正月齢で利用可能な方から本当の御礼のメッセージとともに、実際にこの対象施設に連絡したところ、その時点ではまだ対応ができないというようなことがあったと、そういう対応できない施設が多かったということで、そのことについては坂本課長に早速連絡をさせていただいたところでございますけれども、その後、利用者も増えてきていると思いますけれども、現在の状況について伺いたいと思います。

○坂本健康推進課長  通所型のデイタイプにつきましては、今年度から開始した形でございまして、当初は1施設だけで区内の助産院だけでございました。その後、7月から3施設、8月にもう1施設、それら10月にもまた増やしておりまして、少しずつ宿泊型をしていただいている施設に通所にも取り組んでいただくように増やしているところでございます。御質問の事例にもありました修正の方、少し早く生まれたりとか小さく生まれた方については、利用の月齢が例えば4か月までというふうに目安があったりしますけれども、その方のお子さんの発育に応じて実際のお誕生日は6か月目になっていても予定日から換算すると修正で4か月相当であれば利用できるとか、そういったことは個別の事案については柔軟に対応していきたいと思っておりますし、施設や保護者の方から御相談があった場合には、利用できる施設を御紹介しているところでございます。御質問いただいた時期にはちょうど可能な施設が空いていなかったというようなこともありましたけれども、徐々に施設も増やして少し大きめのお子さんとか月齢が進んでいても御協力いただきたいということで各施設にお願いして拡充しているところでございます。

○辻薫委員  質問してすぐ7月にということやっていただいたので、なかなかすぐにはできなかったと思います。理解しているところでございます。

で、利用者が増えていることを考えますと、今いろいろお話を伺いましたけども、通所型施設数も拡充していく必要があると思います。家から近いほうが利便性もよく、特に区の西側に施設が少ない、そういう意味では少ないというふうには思っております。今後の通所型施設の拡充についてもお考えを伺いたいと思います。

○坂本健康推進課長  区内の出産できる施設というところですと今ちょっと東側に中心になっている部分もございますけれども、西側につきましては、豊島区内ではないんですが、すぐに渡ったお隣の聖母病院さんであるとか、具体的に新宿区になりますけれども、すぐお近くの本当に隣接の病院とかに通所型もお願いしたりというような形で少しずつ取組はしているところでございます。これからも西部地域でも施設設置されるようなことがあれば、積極的に取り組んで考えていきたいと思っておりますが、その辺りはお話があれば進めたいというようなところでございます。

○辻薫委員  まとめさせていただきます。やはり豊島区で安心して子育てができるというそれは実質的にやはりサポートするのがこの事業だと思います。本当にいわゆる私もじじになっているんですけども、近くにいれば幾らでも助けてあげることができる、でも、そういう方ばかりじゃなくて、ただ本当に二人で一生懸命子育てしていらっしゃる方がいると思います。そういった意味で、この安心して子育てできる豊島区を目指していただいて、この産後ケアの充実に今後とも期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。