24R6年決算特別委員会 10月18日 一般会計補足
若年女性つながりサポート事業-生理用品支援
○ふまミチ委員 おはようございます。ふまミチでございます。
今回の決算委員会は、公明党は辻議員が一人で連日奮闘されておりますので、島村委員長と磯副委員長にお許しをいただき発言をさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
私からは、若年女性つながりサポート事業についてお伺いをいたします。
決算参考書383ページ、成果報告書137番でございます。このすずらんスマイルプロジェクト事務局が令和5年度から子ども若者課から男女平等推進センターへ移管されております。移管された経緯をまずお聞かせください。
○清水男女平等推進センター所長 令和3年1月にコロナ禍の中、緊急的に立ち上げたため、子ども・若者支援を行うアシスとしまを所管する子ども若者課が急遽事務局の役割を担い進めてきました。昨年度、区長直轄のプロジェクトとして、プロジェクト自体の体制を強化して、より組織横断的な取組とするため、総務部である男女平等推進センターを事務局と正式に位置づけまして、職員の配置や予算措置を行ったというところでございます。
○ふまミチ委員 体制強化ということでございます。
続きまして、このすずらんスマイルプロジェクトの主な取組を簡潔にお聞かせください。
○清水男女平等推進センター所長 生きづらさを抱える若年女性を確かな支援につなぐことをミッションに、主に4つの取組を行っております。1つ目として、生理の貧困対策として、相談窓口や区立小・中学校での生理用品の配布、2つ目として、当事者へのアプローチとしまして、当事者に届く情報発信、3つ目として、支援の輪、支援者の輪を広げていく取組として民間支援団体の連携やすずらんネット会議の開催、街なかすずらんサポーターや企業等の連携、4つ目として、庁内横断的な取組の強化や人材育成としまして、研修や事例検討など職員や相談員、支援者のスキルアップに取り組んでおります。
○ふまミチ委員 今もお話がありましたように、一番最初にすずらんスマイルプロジェクトが行った事業というのが生理用品無償配布だったかなというふうに思っております。これは令和3年3月に我が会派の高橋議員がコロナ禍で自宅待機中に、若者が経済的理由で生理用品を購入するのに困難があるという公明党の国会質問を聞き、豊島区でも生理用品を必要な若年女性に配布できないかということで、当時の星野防災課長だったと思うんですけれど、防災備蓄品の生理用品の入替え時期を伺ったというふうに聞いております。そしてそのときにちょうど替えどきだったということが確認でき、その後、当時の高野区長に生理用品の無償配布の要望書を提出し、そして全国自治体初で生理用品無償配布が実現しました。他自治体も後に続いて、若い若年女性支援が全国的に広がったというふうに確信をしております。
私が最も感動したのは、この配布に関してでございます。要望してから約1週間ぐらいだったと思うんですけれども、当時の高際副区長をリーダーとした庁内横断的に組織されたすずらんスマイルプロジェクト、職員さんがすばらしいアイデアを出していただいたりとか、また、困難女性に寄り添う熱い思いがこの短期間での配布につながって生理用品が必要な方にいち早く届けられたというふうに思っております。
で、今、学校や公共施設の個室トイレでも無償配布をさせていただいておりますが、令和5年度の配布場所と生理用品配布機会も含めた配布実績をそれぞれお聞かせ願いますでしょうか。
○清水男女平等推進センター所長 私からは、区立小・中学校以外の配布について回答いたします。
アシスとしま、子育てインフォメーション、男女平等推進センターの3か所では常時配布しております。また、令和5年度は新生活応援としまして、春に区民事務所や図書館など、新たに17施設に拡大し配布を行いました。また、無料生理用品、ナプキンの提供サービスOiTr(オイテル)は、本庁舎、区民センター、中央図書館、男女平等推進センターの4施設16か所に設置しております。窓口とOiTr(オイテル)での配布実績ですが、令和5年度で2万5,915枚、令和3年の3月の配布開始からですと9万9,269枚の配布となってございます。
【学校での配布分・すずらんネット会議】
○柳下学務課長 私からは、学校での配布分についてお答えさせていただきます。
区立の全小・中学校30校におきまして、トイレや保健室で生理用品の無償配布をさせていただいております。学校配布分は教育委員会が購入をいたしまして、学校に渡しております。令和5年度につきましては、小中合わせて約2万9,400枚を学校に渡しているという状況でございます。
○ふまミチ委員 たくさんの生理用品が必要な方に届いているんだなというふうに思っております。
先ほども御答弁いただいておりますけども、設置場所の拡充もしていただいておりますが、まだまだ公共施設ってあるかと思います。区民ひろばやスポーツ施設等、さらなる拡充を望みますが、本区の御見解をお聞かせください。
○清水男女平等推進センター所長 今年度も新生活応援キャンペーンとして配布施設を21施設に拡充して実施してきております。必要な方が必要なときに受け取れますよう、配置場所ですとか配布場所については、今後も検討していきたいと考えてございます。
○ふまミチ委員 はい、ありがとうございます。ぜひともよろしくお願いしたいと思います。
また、プロジェクトの中に出張まちなか保健室、また、多様な居場所の開設も行っていただいております。令和5年度の利用数をお聞かせ願いますでしょうか。
○清水男女平等推進センター所長 私からは、出張まちなか保健室についてお答えいたします。
若草プロジェクトと連携しまして、男女平等推進センターの保育室を活用して実施しております。昨年度は試行的に3回開催し、延べ22名が利用されました。
○小椋子ども若者課長 私のほうからは、それ以外のものについて御説明をさせていただきます。
まず、こちらの成果報告書のほうに出ております出張相談会、ぴこカフェになります。こちらは記載のとおり24回、231人の参加となっております。続きまして、若者等がつくる若者の居場所応援事業、こちらはCCCの事業となっておりまして、こちら78回、1,572人の参加となっております。また、最後の若者のための参加型居場所事業、こちらは、だちゃカフェのほうになっておりまして、106回、146人の実績となっております。
○ふまミチ委員 ありがとうございます。利用者数も段々増加しているのかなというふうに思っております。
で、本当に少しずつですけれども、若年女性にも認知されてきたのかと思っておりますので、これもしっかりやっていただきたい。ただ、東京都の3C補助金が終了するというお話も伺っております。そういった補助金がなくてもこの居場所開設は引き続き設置していただけるように要望いたしますが、いかがでございましょうか。
○小椋子ども若者課長 そうですね、こちらのほうの補助金につきましては、3年間の補助金というようなことでスタートしたものとなっております。各事業者さんのほうにはこの3年間のうちに各団体さんのほうで力をつけてその自立した継続というようなところで区のほうからはお伝えをしております。一方で、この3Cの補助金について単年度の枠で申請できるというようなところも東京都のほうに確認をしたところですので、こういった枠の利用等も含めまして、また新たな若者支援というようなことも視野に入れながら事業のほうを展開していきたいと考えております。
○ふまミチ委員 すずらんネット会議もやっていただいております。で、本当に生きづらさを抱える若年女性の置かれた状況や課題を早期に発見して、適切な支援につなげる目的で設置されております。本当にこのすずらんネット会議というのがとても大事だな、有効だなと思っております。で、ぜひともこの民間団体さんとタッグを組んで、一人でも多くの方に支援が届けられるよう、会議の充実を要望しますが、いかがでございましょうか。
○清水男女平等推進センター所長 昨年度、すずらんネット会議を開催した中で、区との連携、民間団体同士の連携、会議の在り方について様々な御意見をいただきました。この御意見を反映した形で、今年度は区と民間団体と連携した新たな取組を進めているほか、実務者会議にて事例検討会などを行っております。今後もすずらんネット会議を通じて情報共有やネットワーク強化を図っていきたいと考えてございます。
○ふまミチ委員 最後にします。はい。
すずらんスマイルプロジェクトのメンバー、当初10名で発足されております。令和5年度は67名で活動されて男性職員も応援団として参加しているというふうに伺っております。で、全国の自治体から注目を集めているすずらんスマイルプロジェクトは、私どもとても期待をしているプロジェクトでございます。 最後に今後の決意を伺いし、質問を終了させていただきます。ありがとうございます。