令和5年予算委員会 3月2日 辻議員 福祉衛生費 自由質疑

区民交通傷害保険・途中、WEB加入

○辻薫委員  引き続きよろしくお願いいたします。決算特別委員会で西山委員長が取り上げた内容でもございますので、確認の意味を込めまして質問いたします。区民交通傷害保険についてでございます。

令和元年に本区の自転車の安全利用に関する条例、令和2年には東京都の自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例が改正されまして、いずれにおいても自転車利用者の賠償責任保険への加入が義務づけられましたけども、自転車賠償責任保険への加入状況に変化があったかどうか、御確認いただきたいと思います。

○尾崎区民活動推進課長  交通傷害保険についてでございます。条例改正後に募集を行いました令和2年度につきましては、自転車賠償責任プランのついたコースに加入された方が前年度比で26%増加して、加入者全体の70%になっております。昨年も7割以上の方が自転車賠償責任プランをつけておりまして、今年度は約8割の方が加入されているという状況でございます。

○辻薫委員  それでは、区民交通傷害保険の全般の加入の傾向はいかがでしょうか。

○尾崎区民活動推進課長  令和2年度につきましては、条例改正に伴いまして加入者が大幅に増加しましたが、以降は全体の加入者数としては微減の傾向となっております。内訳としましては、自転車賠償責任プラン付コースの加入者は増加か横ばいのような状況で、一方、交通傷害保険のみの加入者は減少しているという状況でございます。

○辻薫委員  そういう傾向にあるということで、今年、令和5年度の募集も申込期間が2月の1日から3月31日という2か月間に限られているわけですけども、中途加入のこの導入について、以前より西山委員長が要望してきたところでございますけども、この検討状況についてはいかがでしょうか。

○尾崎区民活動推進課長  保険会社からは新たにウェブによる加入方法の導入について提案はされておりまして、ウェブでの加入の場合には中途加入は可能となります。現在、豊島区も含めまして、各区でウェブ加入の導入に関しては検討を行っているところでございまして、本区につきましては、令和6年度以降の導入の可能性について検討を行っているというところでございます。

○辻薫委員  そうすると、そのウェブによる加入方法というのは、では、具体的にどのようなことなんでしょうか。

○尾崎区民活動推進課長  加入希望者は、パソコンやスマホなどから加入専用のサイトにアクセスをしていただきまして、加入申込みから保険料の支払いまで行うというもので、保険料の支払いはクレジットカードですとか、電子マネーで支払うというものでございます。

○辻薫委員  ぜひ実現へ向けて取り組んでいただきたいと思いますけども、一方で、その例えば途中で10月ぐらいに加入したとしても、期間はその年度のみということになるんでしょうか。

○尾崎区民活動推進課長  はい、そのとおりでございます。

○辻薫委員  そういう意味では日常的な加入申込みの声をかけながら、そういうことも確認していかなければいけないと思っているところでございます。また、この加入方法につきましては、よく私も郵便局だとか金融機関でちょっと用紙が違うものを見たりするんですけども、この各申込みの状況についてお分かりになりましたらお聞かせいただきたいと思います。

○尾崎区民活動推進課長  例えば町会をはじめとしました団体加入による申込みですとか郵便局や金融機関の申込みというような形になります。金融機関への申込みに関しては増える傾向、町会加入については減る傾向となっていまして、もともと町会などの団体加入のほうが多かったんですが、令和2年度から逆転して金融機関などの個人の申込みのほうが増えているという状況でございます。

○辻薫委員  ちょっとそういう意味では、そういう傾向について区のほうとしたら、これから促進、さらにしていく段階にあって、どのように捉えていらっしゃいましょうか。

○尾崎区民活動推進課長  冒頭、委員のほうからもおっしゃられたとおり、自転車の保険が義務づけられたということですので、これから利用者も増やしていかなければいけない。そのためには、申込みについて便利な方策を探っていくということが大切だとは思っております。

○辻薫委員  それと実際にこの賠償責任で事故があったというケースが区内でもあったと思いますけども、何かその事例的にありましたら、入っていてよかったという声も聞いておりますけども、そのような事例がありましたら御紹介いただきたいと思います。

○尾崎区民活動推進課長  特に事例ということではないんですけれども、令和3年度に100万以上の高額支払いのケースとかは、あるいは死亡事案というのは豊島区にはないという状況でございます。昨年度は15区が利用していたんですが、15区の中では100万円以上の案件は傷害のみのプランで3件、自転車の賠償責任プランでは3件、死亡事案では自転車の賠償責任プランで1件があったというようなことは、保険会社から聞いております。

○辻薫委員  もちろん保険の加入と同時に、交通安全対策、自転車の安全利用というところの取組は非常に重要になってくると思いますけども、ヘルメットをまた大人も着用していくというような流れもございますし、そういった意味では保険加入もそうですけれども、全体的な取組が必要かとは思いますけども、特にそういった全体的な取組について所管課では限られていると思いますけれども、何かありましたらお知らせいただきたいと思います。

○尾崎区民活動推進課長  安全・安心なまちづくりということでは、自転車事故は減らしていかなければいけないものと考えております。私見の部分もございますが、区だけでなく、警察ですとか学校ですとか、それぞれの機関が単独でとか、あるいは連携しながら安全対策に取り組んでいくということが必要ではないかと考えております。

○辻薫委員  さっきのウェブの加入について戻りますけども、そういうことが可能であれば、区役所とか金融機関へ足を運ばなくてもよくなってくるということになると思いますけども、この加入者にとっての利便性の向上につながると思いますけど、この点についてちょっと改めての確認ですけど。

○尾崎区民活動推進課長  ウェブ加入は、委員おっしゃるとおり、加入者の利便性の向上にもなりますし、あるいはDXの推進にもつながるということになりますので、導入に向けては前向きに検討したいとは考えております。しかしながらというところがございます。加入専用サイトは保険会社のサイトとなっておりまして、保険料の支払いとか送金も決済代行会社を経由して行うということで、導入に際して情報セキュリティーですとか個人情報保護というのが安全かどうかというのを確認する必要がございます。そういう点も踏まえましてよく精査をして、メリット、デメリットも十分に検討して、十分安全だということが確認されたら、ぜひウェブ加入についても進めていきたいと考えております。

○西山陽介委員長  おまとめくださいませ。

○辻薫委員  新しくウェブでの加入ということが入ってくるということで多々まだまだ課題があるというところですので、その辺の課題を精査しながら、本当にこういう意味では利用できるような制度というか、保険にしていただきたいと思います。

以上でございます。