令和 5年予算委員会 2月28日 議会・政経・総務費自由

投票率アップ・公平な選挙

○辻薫委員  どうぞよろしくお願いいたします。

令和5年度のこの予算案には、4月の区議・区長選の執行費用も掲載されております。そこで、投票率アップや公平な選挙のための取組について質問させていただきます。

前回、平成31年度の区議・区長選の投票率については全体で42.18%でございました。ちなみに、比較にはなりませんけども、昨年の参議院選挙では全体で56.73%ということで、やはり低い状態であることに変わりありません。

そこで今回、この投票率アップへの取組、特に若者の投票率アップへの取組につきましてお伺いしたいと思います。

○増子選挙管理委員会事務局長  まず、若年層世代への啓発ということでお答えいたします。

まず、5点ほどございまして、まず1つ目が、中学校、高校に対して主権者教育の講座、模擬選挙を実施しております。2つ目としましては、小・中学生、高校生までを対象にしたポスターコンクールの実施、3つ目、18歳から25歳の選挙人を対象にした若年層の投票立会人の募集を行っております。それと、4つ目ですが、18歳の新有権者に対しましてバースデーカードを送付しております。それと最後に5点目ですが、「はたちのつどい」におきまして選挙の啓発冊子を配付しております。そのような様々な若年層向けの啓発活動によりまして、投票率のアップにつなげたいというふうに考えてやっているところでございます。

○辻薫委員  ちょっと前後しましたけども、若年層だけではなくて全体的に、高齢者も多いんですけれども、全体的な投票率のアップの取組につきましてはいかがでしょうか。

○増子選挙管理委員会事務局長  全体としましては、大体中心はやはり若年層という形で、投票率の低い方々をターゲットにした取組をしているということでございますが、通常は、啓発ということであれば、様々選挙の前、直前に、選挙期間中に様々なグローバルリングの電光掲示板とか、区民センター、様々な場所を用いた選挙の啓発ですね、あと西武百貨店の懸垂幕とか、いろいろ考えてはやっておりますけども、そういったところでございます。

○辻薫委員  それでは、先ほどの若年層で、「はたちのつどい」では20歳対象にチラシも配られてということありますけども、やはり、そうすると、18歳、19歳へ向けた啓発というところではどうなりますでしょうか。

○増子選挙管理委員会事務局長  18歳、19歳ということでしたら、先ほど申し上げたとおり、若年層の投票立会人の募集、そして18歳の新有権者に向けたバースデーカードの送付と、「はたちのつどい」での啓発という形にはなります。

特に私どもとしましては、そこの年齢層をターゲットにするというのもそうなんですけども、やはり小さいときから、いかに主体的に政治に関わる、政治のことに興味を持って考えられるかという、そういう考え方を育てるということが大事かなというふうに思っておりますので、そこら辺にも注力していきたいというふうに考えています。

○辻薫委員  先ほど、小・中・高を含めた取組も伺いましたけども、主権者教育で、特に区立中学校で実施されてることも伺っておりますけども、今、教育委員会ではないのであれですけど、その点につきましては、選挙管理委員会としてはどのような取組になりますでしょうか。

○増子選挙管理委員会事務局長  先ほど申し上げたとおり、主権者教育講座、そして模擬投票ということで実施しているわけですけども、やはり最近はコロナの関係もございまして、なかなか実施する学校の数というの、伸びていないような状況ではございます。今年度も2校、高校ですね、私立の高校2校ということで、主権者教育、模擬投票を実施いたしました。

今までと違いまして、今年度、新しい取組として行ったものがございまして、豊島岡女子学園におきまして、実際の選挙に非常に近い形で投票と開票の体験をしていただいて、選挙に興味を持ってもらおうという形で実施をしております。その結果としまして、リアリティーがある選挙の形でやってもらえて非常に興味が持てたというような回答もいただいております。

そういった形で選挙の啓発をしていくということと、若年層への対応としましては、今、法律も改正されまして、18歳未満のお子さんにつきましては、親御さんと同伴で投票所に入れるということもありますので、投票所に一緒に小さい頃から来てる子どもたちの投票率というか、その選挙への関心というのは非常に高いというアンケート結果も出ておりますので、そういったところも選挙の際には十分周知していきたいというふうに考えております。

○辻薫委員  あらゆる機会を通して、関心を持っていただきたいと思っております。

もう一方、政治活動、選挙活動の公平性について伺いますけども、駅前で録音テープを流して長時間、街頭活動をしている政党があるということで聞いておりますけれども、この制限というのはないんでしょうか。まあ、政治活動ですけれども。

○増子選挙管理委員会事務局長  特に時間をどれだけにしなきゃいけない、要は長時間にわたらなければというような規定もございますけども、やはりその時間の制限がないというところもありますので、そういったところでは、その場所場所で譲り合っていただきながらやっていただくという形になろうかと思います。

○辻薫委員  今、大分新人候補が出るようで、そういう意味では、私たちも会ったときにはいろいろと譲り合うようなことも話はしてますけれども、その辺のところでは、政治活動についてはなかなか難しいとこもありますけれども、一方、選挙時、選挙期間中のこの街頭については、長時間とどまることのないような規定もあると伺っていますけども、この点につきましてはいかがでしょうか。

○増子選挙管理委員会事務局長  確かに公職選挙法の164条の6というところに、選挙運動のための街頭演説をする者は、長時間にわたり同一の場所にとどまってすることのないように努めなければならないという規定がございます。先ほどの政治活動についても同じことが言えるかと思いますけども、やはりこちらについて長時間というものの時間が、具体的にどういうものかというのは規定がないところでございまして、この辺はそれぞれの場所、地域において、一般的な常識に従って判断していただくしかないのかなというところでございますので、先ほどと同様、譲り合って、明るい選挙に努めていただきたいというふうに思います。

○辻薫委員  まとめます。有権者の皆様に、様々な考え方を公平に届けるということで各候補者は努めるべきだというふうに考えております。長時間占拠して、その場所を動かないようなことがないようにしてもらいたい、それがひいては各多くの候補者の声を聞くことが、私たちはこの投票率のアップにつながっていくというふうに考えておりますので、選挙管理委員会事務局のほうもぜひいろいろと御協力いただきたいと思います。 以上でございます。