令和 5年予算委員会 2月28日 議会・政経・総務費

①SDGs未来都市推進・認証制度

○辻薫委員  おはようございます。どうぞよろしくお願いいたします。

最初に、SDGs未来都市推進費につきまして伺いたいと思います。

御存じのとおり、SDGsにつきましては、2015年の9月の国連総会で、193か国、これ、ロシアも含めて、全てが合意をしてスタートしたというふうになっております。そういった意味で、このロシアによるウクライナ侵攻というのは、非常に遺憾なことであり、このSDGsの観点からいっても、許されるべきではないというふうに最初に申し上げさせていただきたいと思います。

それでは、SDGsの未来都市推進費についてでございますけども、令和4年の決算特別委員会で私が、SDGs未来都市実現のためには民間企業との連携が不可欠であり、企業認証制度など、具体的な取組が必要になってくるとして、現状を確認したところでございます。区制施行90周年の企業実行委員会で意見交換をしていく中で検討していくという答弁をいただいたところでございます。そして、今定例会の一般質問では、高橋幹事長より、企業認証制度の導入を前向きに検討するよう要望させていただいたところ、企業実行委員会に参加している企業のSDGs推進に関する機運が非常に高まっているとして、この機を逃さず、区独自の認証制度の導入に向けて積極的に検討を進めていくという積極的な答弁内容、このように変わってきたところでございます。

そこで、この間の区の検討状況等を確認させていただきたいと思います。

○星野SDGs未来都市推進課長  決算特別委員会の後、様々検討を進めておりますけれども、企業のためのSDGsセミナーというのを開催をいたしました。企業がまちづくりにどのようにSDGsを通じて参画をするのかということをテーマに、計10回、70社ほどの企業に御参加いただきました。また、1月には、そのうちの50社ほどが企業のSDGs行動宣言というのを行っていただきまして、企業側からも認証制度の導入について検討いただきたいと、そのような提案もいただいております。

○辻薫委員  そういうところでは、区制施行90周年、この実行委員会の渡邊実行委員長から、SDGs行動宣言は、ゴールではなくて、今後も継続していくことが重要であり、そのスタートとなる豊島区ならではのSDGs企業認証制度を検討してもらいたい、との提案があったと。この点につきましては、一般質問でもう取り上げさせていただいておりましたけども、これは区としてどのように受け止めていらっしゃるのか、お聞かせください。

○星野SDGs未来都市推進課長  実行委員長さんのおっしゃるとおりで、こうした企業の機運をいかに持続していくのかというのがこれからの課題であると認識しております。企業認証制度においては、内閣府のガイドラインでは、まず、宣言、登録、認証という3つのモデルが示されておりまして、本区が行った企業の行動宣言というのは、この第1段階目の宣言を行ったということになっております。次年度は、次の段階の登録、認証に向けまして、具体的に検討を進めていきたいと考えております。

○辻薫委員  分かりました。

大分そういう機運が高まってきているというところだと思いますけれども、この令和3年度の予算で、認証制度のスキーム構築として委託料600万円を計上しておりましたけれども、様々な課題があるということで構築を見送った経緯があります。この点につきましても、私が決算特別委員会で取り上げさせていただいて、確認をしていたところでございますけども、今年度、令和4年度は、セミナーを実施することで機運醸成に取り組み、宣言を行ったと報告をいただきました。

それでは、来年度、令和5年度には改めてスキーム構築をするというようなことになりますでしょうか。

○星野SDGs未来都市推進課長  内閣府のガイドラインも、今月中に改訂版が出るとお伺いしております。その改訂の内容も踏まえながら、来年度、スキーム構築を検討したいと考えております。

○辻薫委員  さきの一般質問でも、齊藤副区長から積極的に検討を進めるという答弁をいただいたところでございます。しかしながら、令和3年度に予算化していた先ほどのスキーム構築委託経費が、新年度の令和5年度の当初予算には計上されていないということは確認をさせていただきました。

そうしますと、今後、こうした機運醸成が、高まっている中で、いざやろうといったときに、当然補正予算も計上するというようなことも考え方にあるかと思いますけども、この点につきましては、齊藤副区長、直接お聞きしますけども、どうでしょうか。

○齊藤区長職務代理者  今年度は、実際にいろんなところを調べて、区として認証制度の準備をする期間だというふうに思っておりまして、令和6年の4月から開始できるように考えていきたいと思っております。ただ、そういう中で、もし検討に必要な予算があれば、それはその内容を見ながら補正予算を考えたいと思っておりますけれども、今の検討状況を見ますと、もう来年度の途中からすぐにでもできるかといったところで、まだまだちょっと検討が不足しているという認識でございまして、来年度はしっかりそこを検討していただいた上で、6年度から、これはもう他の自治体の範になるような認証制度を構築する準備をする期間であるというふうに考えておりますので、今回は新規事業に予算を計上しておらないということでございます。

○辻薫委員  ちょっと微妙な答弁いただきましたけど、でも、検討していただけるということで、期中でもということでございました。

この企業認証制度を通じて、企業は企業価値を高め、区としては企業のSDGs活動を通じて地域課題を解決していくということで、ウィン・ウィンの関係になってくるわけですけども、そのような豊島区独自の認証制度の構築を目指して、日本のSDGsを牽引していただくことを期待しているところでございます。高野区長は、もうオールとしまという表現で、企業実行委員会のこの取組についても、様々な期待をされているところでございます。ぜひそうした形として、SDGsの取組を展開していただきたいというふうに思っております。

この未来都市推進費について、もう一点、確認させていただきたいと思います。

この点も決算特別委員会で確認したところでございますけども、SDGs未来都市としての今後の方向性を確認した際に、現在、第2期計画策定の準備をしているということでございました。その際、昨年1月に高野区長が記者会見で発表したダンベル型のウォーカブルなまちづくり構想を意識しながら、人が中心の選ばれるまち、住み続けたいまちづくりを目指す豊島区らしい計画を策定したいとの御答弁でございましたけども、その後の進捗状況につきまして、お聞かせいただきたいと思います。

○星野SDGs未来都市推進課長  実は先週、2月24日金曜日に、内閣府の自治体SDGs推進評価・調査検討会の蟹江憲史先生に、第2期の計画案を御覧いただくとともに、この池袋のまちを御視察いただきました。蟹江先生も、コロナ禍の中で、なかなか池袋のまちをじっくり見るのは久しぶりだということだったんですけれども、4つの公園を核にしたまちづくりによって、池袋のイメージを変えると。そして、100周年に向けて、ウォーカブルなまちづくりの構想も打ち出しているというのを御説明させていただきまして、こういう明確なコアコンピタンスを示しながら持続発展都市を目指すまちづくりというのは、ほかの未来都市にとっても非常に参考になるいい事例だというふうに高く評価をいただいております。現在、細かい記載内容等を各所管と調整を進めておりますけれども、整い次第、今年度中に内閣府に第2期の計画を提出をさせていただくという流れで進めております。

○辻薫委員  それ、もう本当に期待をして、第2期の計画もさらに展開をしていただきたいと思います。