令和 5年予算委員会 3月 7日 議会~教育の補足

【ナイトライフ観光、駅ピアノ設置】

○辻薫委員  ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。

私からは、ナイトライフ観光推進事業について伺いたいと思います。

まず、事業概要についてお聞かせください。

○宮下文化観光課長  ナイトライフ観光推進事業の概要ですけれども、豊島区の地域の夜の魅力的なコンテンツを効果的に発信して、それによって回遊性を高めて、来街者により長い時間、豊島区にとどまっていただこうとするものでございます。その事業の手始めとして、まず、グローバルリングを拠点にTokyo Music Evening Yubeというクラシック音楽コンサートを毎週開催する、プラス、まち全体の中でクラシック音楽をたくさんあふれさせて、まち全体のイメージ向上を図るというものをやっております。

○辻薫委員  私もグローバルリングにおいて何回か参加させていただきましたけども、非常に皆さん楽しく聞いていただいているなと思っております。

それで、令和4年度の事業実績のうちの、特に街なかクラシックプロジェクトについて御報告いただきたいと思います。

○宮下文化観光課長  4年度の実績ですけれども、この街なかクラシックプロジェクトというのは、このナイトライフ観光の中でも、劇場だけでなく、公共スペースを活用したクラシックコンサートを区内全域で展開するというものなんですが、こちらの実績は、要町駅ピアノのところで、今度の3月13日もございますが、予定も含めて全4回。あと、グローバルリングのYubeの中で100万人のクラシックライブ、これが5回。それから、成人式のときにパークプラザでピアノと一緒に演奏したのが1回ということで、全部で10回の実績がございます。

○辻薫委員  ありがとうございます。

それで、今出ましたけど、要町の駅ピアノ設置ですけれども、2019年第4回定例会で私が提案させていただきまして、当初、「池袋駅の商業施設内に設置していく」ということで御答弁いただいておりましたけれども、コロナ禍と管理上の課題があって、なかなか実現に至らなかったというのが現実でございました。

そんな中、文化観光課の、本当に皆さんの御努力とともに、高野区長が東京メトロに対して直談判していただいたということで伺いました。地下鉄の駅では初めての常設ということで、なかなか困難があったのではないかなと思いますけど、その経緯につきまして伺いたいと思います。

○宮下文化観光課長  ありがとうございます。委員御指摘のとおり、あおのふるまい、ちょうど池袋西口のほうに設置しようと思っていたものは、おっしゃるとおり、管理上の課題がございまして、今は保留となっております。

それに対しまして、要町駅の駅ピアノは、平成27年1月に学校法人の菅原学園様から寄贈いただいたものでございまして、こちらの活用をちょっと考えて、うちのほうでどこかいい駅がないだろうかということでいろいろ探していたんですが、東京メトロさんと御縁がありまして、当初、千川駅と要町駅、どちらかでどうかということで提案をさせていただきました。東京メトロさんに提案をさせていただいたところ、スペース上の問題から要町駅のほうが広いので、そちらのほうがいいだろうというメトロさんの回答がありまして、それで千川駅ではなく要町駅ということになりました。

やはり、常設となりますとハードルが上がってきます。利用者数も結構多いですし、地下にあるということもありますし、避難誘導路とか、その辺りのこともきちんと考えなければいけないということで、ハードルは高かったんですが、東京メトロ様の非常に協力的な御支援がありました関係と、あと区長も自ら向こうの社長さんにお話をしていただいたということもありまして、このような形での実現にこぎ着けました。

○辻薫委員  もう本当に高野区長には11月のオープニングに来ていただいたんですけれども、本当にそういう意味では体張ってというか、やっていただいたなという感じがいたします。

それで、質問がよくあるんですけども、要町の駅の地下にどうやってこのピアノを入れたのかというのは、ちょっと私もちょっとその点をちょっと確認させていただきたいと思います。

○宮下文化観光課長  何か昔、地下鉄をどうやって地下に入れたんだという質問がありましたけれども、同じように、ピアノがどうやってあそこに運べるかということで、非常に私たちも懸念したんですが、やはりエレベーターには乗らないということで、階段を使って、たくさんの人数で運んで下ろしていただきました。その関係で、ちょっと経費はかさんでしまいましたけれども、人が下ろしました。

○辻薫委員  人がやったんですね。

それで、要町駅のこのピアノについては、日々の管理につきましては私もよく見ているんですけども、駅員さんが朝10時にそのピアノのカバーを開けて、そしてセッティングして、夜8時には、今度は片づけをしていただいていると、その途中もパトロールして見張っていただいているということ、全部駅員さんの仕事になってしまったわけですけども、本当にこの努力には感謝申し上げているところでございます。

それで、こういった日々の管理をやっていただいていますけども、維持管理費としてはいかがでしょうか。

○宮下文化観光課長  本当に委員おっしゃるとおり、東京メトロの駅員の方が毎日毎日清掃をしていただいたり、何かあれば気がついたことを報告していただいたり、協力していただいておりまして、本当に心から感謝を申し上げております。

維持管理経費ですけれども、手指消毒をする消毒液ですとか、あと掃除用品とか、あとは調律をする費用とかいうことで、大体月に数万円程度というようなぐらいで済んでおります。

○辻薫委員  もう本当に最少の経費で最大の効果というような、一つの例だと思いますけども。

さきの一般質問の際に、私は設置場所として西武線の椎名町駅を提案しておりました。東長崎駅も含めて、その後、この西武線の駅への設置を要望する声が出ておりますけども、この点はいかがでしょうか。

○宮下文化観光課長  西武線沿線の東長崎駅と椎名町駅につきましても、実は検討しておりました。ところが、マンガ・アニメのモニュメント等が既に設置されていることや、あとは、スペースそのものが、やはり東京メトロに比べて狭いということもございますので、その辺りちょっと心配はしていたんですが、やはり、駅のほうからちょっと難しいだろうと、ピアノの設置をすることによって聴衆がたくさん集まって、通行が妨げになるというのはやっぱり避けたいということで、ちょっとその辺はうまく話がまとまらなかったということでございます。

○辻薫委員  引き続き、ちょっと要町の例も含めまして、また挑戦していただきたいなとは思っておりますけれども。

一方、美術家の植田志保さんが、先ほど案内いただきましたけど、描画されましたアップライトピアノのあおのふるまい、この活用については今後はどうでしょうか。

○宮下文化観光課長  私どもはできれば常設をしたいというふうに考えているんですが、なかなか常設となりますと、管理上の問題とか消防法上の問題とか、なかなか難しくて、ハードルが高くなってしまうんですね。なので、できれば将来的には常設できるような形で、どちらかに設置させていただきたいと思っているんですが、今のところ、すぐには難しいため、イベント等での貸出しですとか、常設ではなくて短期間の設置等で対応していきたいと思っております。

○辻薫委員  まとめます。高野区長が目指されました「まち全体が舞台の誰もが主役になれる劇場都市」へ向けて、さらに街なかクラシックプロジェクトのこの展開に期待しているところでございますけど、最後、部長のほうから一言お願いいたします。

○小池文化商工部長  ありがとうございます。

高野区長がやはり目指しておりました国際アート・カルチャー都市ということで、これも音楽によるまちづくりということの一環かと思っております。まずは、その要町駅、東京メトロ様の御協力いただきまして、常設させていただいたというところです。そこで様々課題が出てきておりまして、それを日々対応しているような状況でございます。そういった対応策をいくつか積み重ねることによって、今ちょっと積残しになっております、あおのふるまい、アップライトのピアノのほうも、どこか常設できるような場所を鋭意検討して、積極的に進めてまいりたいと思っておるところでございます。 ありがとうございます。