令和 5年予算委員会 3月 7日 議会~教育の補足

【歯と口腔の健康-あぜりあ診療】

○辻薫委員  次に、歯と口腔の健康につきまして伺いたいと思います。

本区におきましては、平成25年4月に豊島区歯と口腔の健康づくり推進条例を制定し、翌26年3月には豊島区歯と口腔の健康づくり推進計画を策定していただきました。それ以来、区民一人一人の歯と口腔の健康づくりに御尽力いただきましたことをまず感謝申し上げたいと思います。そこでライフステージごとに数値目標を掲げて取り組んでいただいておりますけども、例えば子どものむし歯対策、40歳代の歯周病予防または歯の喪失予防、さらには障害者、要介護者の口腔ケアと様々取り組んでいただいております。まず、ざっくりとしたことですけれども、これまでの区の取組みにつきまして報告いただきたいと思います。

○坂本地域保健課長  歯と口腔の健康づくりでございますけれども、口腔ケアとむし歯予防は口腔の衛生状態の改善のみならず、全身の健康にも影響するものですから、乳幼児期から、そして歯周病検診など、成人、大人の間、そして高齢者に向けても全般的に重要な課題というふうに位置付けております。

区としましては、乳幼児の方向けの健診を保健所、健康相談所で実施しております。それから40歳以上の方の歯周病検診あるいは高齢者健診というのはまた令和3年度から開始して取り組んでいるところでございます。障害者の診療や在宅診療につきましては、歯科医師会、あぜりあ歯科診療所がございますので、そちらを中心に活動を取り組んでいるところでございます。

○辻薫委員  ありがとうございます。

そこで歯周病検診事業について伺いたいと思いますけども、これもちょっと概要を御説明いただきたいと思います。

○坂本地域保健課長  歯周病検診事業でございますけれども、こちらにつきましては、対象年齢の方に40歳以上の方を対象といたしまして、区民の方に実施しているところでございます。現在は、対象者の方は、歯周病検診につきましては令和3年度は2,265人の方に受診していただいたところでございます。この中で高齢者歯科健診も令和3年度からオーラルフレイル対策ということで実施しておりまして、こちらについては75歳以上の方、偶数年齢の方が対象でございますけれども、開始しております。令和3年度には1,000人の方にお受けいただいたところでございます。

○辻薫委員  私も、この高齢者健診につきましては、一般質問でも取り上げさせていただきまして、実施していただいたことに感謝申し上げたいと思います。

それで5年度から身体の状況で受診が難しい方を対象に、あぜりあ歯科診療所による高齢者訪問歯科健診を開始するということで、重点事項ということで掲げられておりますけども、これにつきまして御説明いただきたいと思います。

○坂本地域保健課長  令和3年度から実施しておりました高齢者歯科健診は、区内の歯科医院、医療機関に受診に行っていただく形だったんですけれども、どうしても高齢期になりますと、要介護認定を受けられたりとか、お体の具合が悪い方も増えてまいりますので、在宅で過ごしていらっしゃる方も多いのかなというふうに予想しております。そういった方で令和5年度の新規事業につきましては、高齢者歯科健診の対象年齢の方に対しまして、要介護状態など、お体の状況で歯科医院への受診が困難な方、お家から出るのも難しいというふうになった方を対象に、あぜりあ歯科診療所と協力して健診を実施するものでございます。

○辻薫委員  計画では、もう100人ほどということで伺っておりますけども、具体的にはこれを受けたい場合どのようにしたらよろしいでしょうか。

○坂本地域保健課長  こちらの100名程度というのは今、要介護認定を受けておられるような方と対象年齢の方などを考えて計算したところでございますけれども、お申し込みいただくには、高齢者健診の対象の方には一斉に御案内を送付いたします5月・6月ぐらいですか、例年、新年度になりまして御案内を送付するんですけれども、そちらの中に「受診での健診が困難な方には訪問歯科健診を開始します」ということでの御案内を今考えているところでございます。訪問型の歯科健診をお受けになりたい方にはあぜりあ診療所のほうにお問い合わせいただき御予約いただいてという形を考えてございます。

○辻薫委員  そうしますと、このあぜりあ歯科診療所に直接やり取りをした上でということになるわけですね。ありがとうございます。

それで、この高齢者健診を行うと。いろいろこう異常が見つかるとか、その後のケアについてはいかがでしょうか。

○坂本地域保健課長  在宅の高齢者の方はいろいろな状況が考えられます。全く手当てをされてなくて、ケアも受けていらっしゃらなくて、フォローが必要な方もあると思います。そういった場合には、まずはあぜりあ歯科の医師が参りますので、その判定の下、歯科医師会の地域の先生方と連携をして、継続的に治療とか診療が必要な場合には、そちらにおつなぎするということになります。あるいは逆にお体の具合は悪いんですけれども、介護状態ですけどお口のケアもなされていて、全く問題がない、このままでよいでしょうということもあると思いますので、そういうときにはまた経過観察で、また次のときに受けてくださいというようなフォローになろうかと思います。そういった今後の体制について今、委託先になります歯科医師会等の先生方と検討を進めているところでございます。

○辻薫委員  わかりました。私も、実際に健診に行った歯科は多分あぜりあ歯科の先生だと思いますけども。その後は地域のかかりつけ医の先生との連携だとかということでケアが進んでいくということで、大変重要な取組みだと理解しております。

その上で今、かかりつけの歯科医の必要性ということが出ましたけども、これを進めていく取組みとしてはどうでしょうか。

○坂本地域保健課長  かかりつけ歯科医を持っていただくというのは、これから高齢社会を迎えるに当たって、とっても大変重要な課題の一つかなというふうに考えております。そもそもこの歯周病検診、それから高齢者健診も含めまして、地域の先生方のところで健診を受けていただく。それをきっかけに、今まで歯科医にちょっと足が遠のいていたとか、最近、歯医者にも行ってなかったというような方が健診をきっかけに、そちらにかかっていただく、歯科の受診の必要性を感じていただく機会にしていただきたいと思いますので、そういった機会が、かかりつけ歯科医を持つきっかけづくりになるのではないかというふうに考えているところでございます。

○辻薫委員  非常にかかりつけ歯科医というのは大事だなと思っております。私も、そのかかりつけ医から改めて歯の磨き方を教わったときに、いかに間違っていたかと。年齢は言いませんけども、これまでずっと間違った歯の磨き方をしていたなということを実感しましたので、ぜひそのかかりつけ医を持つことの推進をしていただきたいと思います。いずれにしても歯の健康というのは、オーラルフレイルからフレイル対策としても重要な位置付けをされていますので、引き続き本区の積極的な取組みをしていただいておりますけれども、引き続きしっかりとした、また取組みをお願いしたいと思います。

先ほど1分オーバーしていましたので、1分前に終わります。