令和 5年予算委員会 2-1 3月 6日 文化商工・教育費・子ども費

【移動教室と修学旅行】

○辻薫委員  教育費が続きまして、次に、移動教室と修学旅行について伺います。

先日の子ども文教委員会の資料で、私も令和4年度のこの実施状況、結果は確認しているところでございます。その中で、中学校2年生は、当初のこの成田から蓼科ということで変更されていましたけど、まず、この点につきまして伺いたいと思います。

○星野学務課長  年度の当初の段階では、昨年度に引き続き、中学校2年生の連合の移動教室については、成田、成田空港で空の学習をするということで計画をしておりましたけれども、これはゴールデンウイーク過ぎたあたりから、中学校の学校の校長会のほうからスキーをしたいという要望を、強い要望を重ねて受ける中でスキーに変更したというところでございます。

○辻薫委員  それで、この成田での移動教室もそうなんですけど、1年生が今度、横浜での移動教室というところで、この狙いというんですかね、内容というか、簡単に説明いただきたいと思います。

○星野学務課長  中学校1年生の横浜、それから、中学校2年生の成田と、これ昨年度、コロナというところで、どうやってこう宿泊行事をやるかというところで、中学校の校長会と共にやってきたところでありますけれども、具体的には、コロナ禍であっても学びを止めないということで、まず、中学校については、豊島区にない海を学びたいという視点で横浜での港について詳しく学習する。それから、中学校2年については、空の学習ということで成田空港、こちら、具体的には周遊チャーター機を借り上げて、フライト体験する、そのような内容になっておりました。

○辻薫委員  そういった様々な山、山じゃないな、海と空ですね、そういう体験ということで、私も成田空港に勤務していましたので、その空港での仕事だとか、いろいろ取組によっては様々、今後の将来に参考となるようなことも多いんではないかなというふうに思っておりますので、そういう機会はまたしっかりつくっていっていただきたいと思います。

それで、一方、この移動教室のこの費用負担につきましてはどのようになってますでしょうか。

○星野学務課長  一般的な移動教室といいますと、小学校も含めて、これ連合でやるというところですので、費用負担については、移動ですね、具体的には、例えばバスの借り上げ費等の移動費については、これは教育委員会のほうで全てを持つと。一方で、宿泊費ですね、こちらについては区と保護者の方が半分ずつやるような、そんなスキームで保護者負担を組み立てております。

○辻薫委員  ありがとうございます。

そうすると、今度、修学旅行についてなんですけれども、大半が奈良、京都なんですけれども、千登世橋中学校のみ、この長野、富山、石川ということになっていますけど、これはどういうふうになっているんでしょうか。

○星野学務課長  本区の修学旅行については、連合ではありませんので、基本的には、学校長が最終的な権限をお持ちになって、その義務教育の最後のこの修学旅行を充実したものになるようにやるものだとの認識をしております。本年度のところの千登世橋中学校ですね、これ、昨年、コロナ禍であったんですが、本区、飛行機で金沢に、能登のほうに行った、その辺の昨年のちょっとそういう経験も少しあって、例えば西巣鴨中学校だったり、千登世橋中学校はその辺りを意識して、石川などを少しちょっとこうかぶるようなそういう形になっていると思っております。ちょっと来年度以降には、またそれがどうなっていくのか、それはまた学校長のほうで判断していくのかなと思っております。

◎辻薫委員  ありがとうございます。

そうすると、この修学旅行の費用負担につきましてはいかがでしょうか。

○星野学務課長  就学援助、経済的にお困りの方に対しては、実費相当額を全て、これは移動教室も含めて負担をしているところでありまして、修学旅行については、これ、学校ごとになかなか行き場所が違ったりすることから、これ、23区でも1区か2区しかできていないんですが、実質的には全て保護者の負担となっているのが現状でございます。

○辻薫委員  そこで、あくまでも検討なんですけれども、先ほどの成田空港だとか横浜だとか、実地学習ということで、あくまでも学習であると。また、修学旅行についても重要なことで、特に就学援助を受けずにぎりぎりでこう自費でというか、やってらっしゃる御家庭も多いというふうに伺っておりますので、この移動教室についても、この修学旅行につきましても、ある程度ちょっとこう費用を区のほうで負担していくとかという、今後いろいろ、様々な状況があると思いますけれども、そこのことを検討していただきたいなというふうに思っていますけど、いかがでしょうか。

○星野学務課長  まさに物価高騰については、給食ではありませんけれども、注視しているところでありまして、本区でも来年度、就学援助の修学旅行費を少し物価高騰分上げていたり、さらに山中湖の移動教室、こちらについても少しそういった面では、来年度、やっているところであります。

今後は、委員、御指摘のそういう保護者の経済的負担という観点から、教育委員会としてどのような、補助になるのか、ちょっと減額することになるのかちょっとあれですけれども、何か手だてができないか、学校現場ともしっかりと情報を共有いたしまして、前向きに検討していきたいと考えております。

【学校・通学路の安全事業】

○辻薫委員  どうぞよろしくお願いいたします。あくまでも検討していただきたいなというふうに思っておりますので。

教育費がさらに続きまして、学校・通学路の安全事業について伺います。

まず、概要について伺いたいと思います。簡単で結構です。

○星野学務課長  学校の安全路、通学路事業でございますけれども、来年度、この中には、通学路の防犯カメラ、こういったものも本区では、各学校の通学路をこう10台ずつ設置しているわけでありますけど、そういったものが更新が必要というふうな、なってくるものがありますので、それを順次やっていく経費ですとか、さらには、毎年、これ、基本的には3年に一度なんですが、PTAの方々、学校長と、あと警察、道路管理者等々と安全点検をしておりますけれども、その中で、教育委員会としてできることは、シルバー人材センターのほうに委託をいたしまして、どうしてもちょっとハード面で対応が困難な場合に、人を立てて、安全誘導するような、そういったものもやっておりますので、それらの経費として、それらの事業を総合的にやっている、そのようなものでございます。

○辻薫委員  分かりました。

そこで、最近、この学校施設へ侵入するという事件、事案がございました。どのように対策が必要と考えているのか伺いたいと思います。

○星野学務課長  侵入された事件というものを受けまして、直ちに、先週ですね、先週の金曜日に校長園長会がございましたけれども、そこで改めて教育長のほうから、そういった危機、侵入時の危機管理対応についての、何ていうんですか、指導もしていただきましたし、教育委員会としても、金曜日に各学校長宛てに改めて、そういった各学校で策定する危機管理マニュアルの、そういったものの単に確認ではなくて、この全教職員がしっかりと各自の役割を認識をしてという部分で周知をさせていただいているところでありますので、そういった危機事象にもしっかりと対応していきたいと考えております。

○辻薫委員  児童生徒自身がセーフスクールということで、安全に取り組んでいるわけですので、しっかり教育委員会のほうとしても取り組んでいただきたいと思います。具体的に、要小学校もそうなんですけど、裏口なんかは比較的入りやすくなっています。全てのこの出入口をオートロックにするとか、そういったハード面での取組も必要だと思いますけれども、この点につきましてはいかがでしょうか。

○宇野学校施設課長  基本的に登下校を除いた通常時につきましては、出入口となる校門等施錠しまして、防犯カメラで監視を行っているという状況でございます。学校の門扉につきましては、基本的には自動施錠及びインターホンを設置しているところでございまして、それ以外でも、手動テンキー、プラスインターホンという形で、押して、主事さんが開けに来るですとか、もしくは主事さんがボタンで操作して開けるといったような施策が、対策が取られているところでございます。

○辻薫委員  ちょっと学校によって違うところもあるのかなと思いますので、よくその点も確認していただきたいと思います。

この最後ですけれども、小学校の入退室管理システム、これは何度も私要望させてきておりますけれども、現在は3年生、小学校3年生まで無料で使用できる状況で、高学年につきましては希望者、有料でということでございます。このいろいろと状況を考えますと、高学年にも無料で使えるようにしていく必要があるのかなというふうに、もう何度もこれは申し上げさせていただいておりますけれども、高学年につきましては、これもあくまでも希望者で、無料でというところで実施できるのではないかというふうに私は考えておりますけど、この点につきまして、最後、伺いたいと思います。

○星野学務課長  子どもの安全・安心というのにはもう、対策には終わりがないと思っております。公明党さんのほうから要望いただいて、令和2年度から、1年生から3年生にまず無料で入れさせていただきました。今後は、それ以上の高学年の方のニーズですね、しっかり把握させていただいて、そういった支援がどこまで必要か、しっかりと検討していきたいと考えております。

○辻薫委員  教育費はこれで終わります。