令和 4年決特 区民福祉衛生費-自由質疑10/7西山議員

DX推進、電子申請、コンビニ交付

○西山陽介委員  では、よろしくお願いいたします。

私のほうからは、電子申請について、またコンビニ交付にも触れながらお伺いをさせていただきたいと存じます。

令和3年度より予算における4本の重点テーマ、そのうちの一つ、デジタル化の推進が設定されております。今年度、豊島区DX推進計画も策定されました。その中に記載のある税証明書、住民票の写し、戸籍等の電子申請について質問をさせていただきます。

まず初めに、電子申請以外に各種証明書を取得する方法には何があるのかお示しください。

○秋山総合窓口課長  電子申請を入れる前の状態ということでございます。当然のごとく、窓口があります。そのほかには郵送請求、あとコンビニ交付がございます。郵送請求は、請求書、本人確認書類のコピー、手数料分の定額小為替、これをまず送ってもらって、当方で審査、証明書の出力をして返送するというものでございます。

御案内かと思いますが、コンビニ交付はマイナンバーカードを持っていて、公的個人認証のうち利用者証明用4桁の暗証番号を設定してる場合に利用ができるというものでございます。取得できる証明書は住民票の写し、印鑑登録証明書、税証明書となっております。

○西山陽介委員  私、意外とあるんだなと思ったんですけど、郵送請求も多く利用されてるのかなと思います。課題とか使いづらさ、そういった点についてはどのような認識でしょうか。

○秋山総合窓口課長  ちょっと、お客様にとっては使いづらさというのがありまして、先ほども申し上げましたが、手数料分の定額小為替、これは郵便局で購入しなければなりません。手数料もその場でかかってしまいます。申請書の書き方、お電話いただいたときに丁寧に説明をするんですが、やっぱり分かりづらいということもありまして、記入のミスというのも少なくないということです。また、本人確認書類のコピー、これは封入するとか、手続が煩雑という点でございます。また、職員にとっては、そういったものが送られてくるものですから、その送付されてきたものの確認、あと添付書類の確認、申請内容の確認等を、その証明書の出力の前に行う必要があるというものでございます。

○西山陽介委員  そういう意味で、今回そういった利便性を向上させようということで導入された各種証明書の電子申請、これどういうものなんでしょうか。

○秋山総合窓口課長  必要なものというのが、スマートフォン、これはマイナンバーカードの読み取り対応したものでございますが、スマホと、総合窓口課で扱うものについてはマイナンバーカード、これで本人確認を行います。あと手数料決済、これをクレジットカードで行っておりますので、3点、スマホ、マイナンバーカード、クレジットカードいうことでございます。

今回、グラファーのスマート申請というのを使っておりますけれども、利用者にスマホから申請をしていただきまして、審査を区で行い、確認が取れた場合に、郵送請求と同じように、郵便でお客様のほうにお送りするというものでございます。

○西山陽介委員  先ほどコンビニ交付のお話もありましたけども、片やコンビニ交付という証明書の取得ができる。今回電子申請という、そういった側面での証明書を取得することができる。どういったところが大きく違ってくるのか。その辺についてお示しください。

○秋山総合窓口課長  それぞれに利点があると考えております。コンビニのほうは、区役所の窓口と同様にコンビニに行っていただいて、即時に取得ができるというものでございます。取得できる証明書の種類は窓口ほど多くはなく、先ほど申し上げた住民票、税の証明、印鑑登録証明というものでございます。

電子申請のほうでは、さっき申し上げたとおり、郵送の請求に近いですけれども、郵送請求よりは短い期間でお送りができるというもので、本区に当てはめますと、戸籍が取れるということで、そこがコンビニとは違うというものでございます。証明書、繰り返しになりますが、役所から郵送されるので、即時性はないんですけれども、いつでもどこでも、先ほど申し上げた3点があれば申請ができるというものでございますので、時間にも縛られない、出かけるということができない方についても申請が容易にできるというものでございます。

○西山陽介委員  分かりました。定額小為替を買いに行くというのは、これは結構な手間だろうなというふうに思います。そういったものが不要になってくるということについては簡素化されてきて、区民の利便性に大きく寄与しているというふうに思います。

そのほかに何かこれを導入することの利点とか、そういったものはまだあるんでしょうかね。

○秋山総合窓口課長  先ほど申し上げたとおり、グラファーの申請のフォームがあり、フォームに沿って入力してもらいますので、必要事項の記載漏れというのがなくなるということはあります。そのこともありまして、記載漏れがありますと、郵送の場合はお電話で相手の方のほうに確認をするということがありましたが、それが減ってきているかなというふうに思っております。

あと繰り返しになりますけれども、区民の方にとってはいつでもどこでも申請ができるというふうに考えております。

○西山陽介委員  この電子申請、今年度、それも夏ぐらいだったと思いますけども、始まったばかりかと思います。どのぐらい利用されてるのか興味あるところでございますけども、その辺の実績というのはもう捉えられていらっしゃるんでしょうかね。

○秋山総合窓口課長  すみません、全てというものではないのですけれど、戸籍でちょっと集計したものがあります。先々月の8月17日から始まりましたので、丸々一月というので集計取られたのが、先月分、9月分です。これの戸籍の申請数、これが戸籍の全部事項、個人事項証明、つまり現在戸籍になるんですが、これが通数ベースでいきますと222通です。それ以外の郵送の全体の数、電子申請含めて、これまでの郵送の数を足したもの、分母となるものが1,032通、1,032通申請があったうちの電子申請が222通ですので、22%程度ということで、かなりの利用率があるかなというふうに思っております。

○渡邉税務課長  税のほうの証明の実績なんですけれども、同じように8月から始めまして、8月は49件ということで、大体全体の5%だったんですけれども、9月をちょっと集計いたしましたら、9月は130件、郵送のほうが65件ということで、逆転をするような状態で全体の10%がもうオンライン申請になったということで、非常に利用率が多くて、こちらのほうも驚くぐらい利用していただいているという状況でございます。

○西山陽介委員  もうまさしくDXの推進の見える化じゃないかなというふうに感じます。

この電子申請以外のサービスについて、昨年度取り組んだものがあればお教えください。

○秋山総合窓口課長  まず、今回証明書の申請のほかに、住民票の異動系ということで、転出届もやりました。まず、昨年度、東京共同電子申請というもので転出届の受付を6月末から開始をしております。これは東京都下の市区町村が共同で運営しているものでございますけれども、これで始めました。このサービスは、ほかの区でつくったプログラムを流用できるなど、構築が容易で経費がかからないということで、まず導入をしていました。ただし、これについてはスマホが対応しておりません。マイナンバーカードは使うんですけれども、ですから、御家庭でカードに読み取り機がないとできないというものでした。ちょっと使い勝手はあまりよくないということだったんですが、区側としましては、それを導入することによりまして、申請後の受付の体制、バックヤードについてその流れを確立ができたというものでございます。

御質問の意図と少し違うかもしれませんけども、今年度、先ほど申し上げたグラファーで、スマホで転出届ができるようになりました。8月は、17日を境に前半が東京共同で、後半がスマホなんですけれども、前半は6件で、後半は60件ということで、10倍ぐらいになってますので、利便性は上がったのかなというふうに思ってます。

○西山陽介委員  まとめていきたいと思いますけども、本区はまだコンビニ交付では戸籍が含まれていません。結構自治体、このコンビニ交付での戸籍証明が取れるようになってます。電子申請で取れるようなメリットと、それからコンビニ交付、コンビニさえ行けば、もう即時発行してもらえる。そういった両者の利便性を、区民の方が両方享受できるような体制も、ぜひ整えていただきたいと思います。

今後、窓口業務のデジタル化の予定を、最後お伺いして質問を終わります。

○奥島政策経営部長  今、総合窓口課の手続についていろいろ御答弁申し上げましたけれども、DX推進計画にございますように、区民の皆様が来なくてもいいような形で複数の選択肢を手続として用意していくということを進めていきたいと思っています。最近は、LGWAN-ASPといいまして、LGWAN環境の中で、インターネット環境で使えるソフトも今使ってますので、その中で多様なソフトがあるものを使いながら、区民の皆様のサービスを多様な選択肢を用意していきたいと思ってます。