令和 3年予算委員会区民・福祉・衛生費( 3月 5日)

ワクチン接種

○西山陽介委員  おはようございます。今日も一日よろしくお願いいたします。

私のほうからは、コロナワクチン接種等についてお伺いをさせていただきたいと存じます。

ワクチンの円滑な接種を目指すということで、ワクチンがやはり有効で、そして安全なものであるということが広く区民の皆様に具体的に、またその情報や裏づけをもって説明していく、このことが一つの安心の材料になると、このように考えているところでございます。

また、区民の皆様お一人お一人にとっていつ、どのように受けられるのか。そういった分かりやすい説明も今後必要になってくるというふうに思っております。また、自分にとっていつぐらいに受けられるのか、そういったおおよその見通しなども必要になってくるものと思います。そして3か月間で2回の接種というふうに現在言われておりますけども、誰がまだお受けになっていないのか、そして途中で他の自治体などに移動したり、そういったフォローも必要なことというふうに思っているところでございます。

体制も区のほうとして御準備が今余念ない、そういった御苦労もおありだと思いますが、私ども公明党としては本当に全面的にバックアップできるよう激励を送り続けてまいりたい、このように考えているところでございます。

初めに、週ごとの陽性者推移の新しい直近の情報をいただきました。直近では、前週に比べて変わらず週54人ということが区のホームページで発表されております。

まず初めに、豊島区内のこの新型コロナウイルスの感染状況、どういう状況が見られているのか、その辺についてお聞かせください。

○村上健康推進課長  委員御指摘のとおり、先週2月28日までの陽性者数は54という数字が出ておりますけれども、その前の週が更新値で55ということで、若干下がり止まりという状況かと思っております。今後はリバウンド等が警戒されますので、緊急事態宣言の動向等も見ながら対応してまいりたいと思います。

○西山陽介委員  年末年始の一番高い陽性者数の頃から比べると大分下がってきたという感はありますけども、高野区長をはじめ全庁的に保健所の体制を支えていこうと。そういった人員体制もされてきたというふうに思います。

現在の状況について、保健所の関わる職員の皆様の御負担、この負担度については、現在はどのような状況でしょうか。

○植原池袋保健所長  現在の新型コロナウイルスに係る保健所の対応についてでございますが、今現在、保健所の内部の職員及び本庁舎の応援職員、あと東京都の応援職員、あと派遣会社等の応援で現在37名の体制で臨んでいるところでございます。

新型コロナウイルスの対応については、平日はもちろん土日も含めて対応しておるところでございまして、ただ今は1月の時期に比べるとかなり患者数も減ってきたというところで、やや落ち着いて対応ができている状況でございます。

○西山陽介委員  御苦労が多いと思いますけども、引き続き感染者の皆様のフォローや、またその体制について御努力をよろしくお願い申し上げたいと思います。

それでは、接種などの体制等について順次お伺いをさせていただきたいと思います。

2月10日の議員協議会では、新型コロナウイルスワクチン接種についてということで、その今後の体制などについて説明を受けてきたところでございます。基本的な考え方というところでは、診療所などにおける個別接種、これをまず基本とする。それから常設の集団接種会場、そして区民ひろばを活用した巡回接種の3層で展開するということで、区長からは豊島区方式ということでこれまでも様々な場面でお伺いをさせていただいたところでございます。

現時点のこの体制の準備についてはどのような状況でしょうか。

○直江新型コロナウイルスワクチン接種担当課長  現在の準備状況ということでございますが、個別接種、集団接種、巡回接種を並行して準備を進めているところでございます。集団接種につきましては、7つの会場がございます。7つの会場それぞれにつきまして、施設等で若干の改修等が必要なこともございますので、そういうところの洗い出しが終わってまして、今後順次改修すべきところは改修する等進めてございます。また、委託業者についても、おおむね人の確保がめどが立っているところでございます。

また、巡回接種、区民ひろばですけれども、26か所中どうしてもちょうど改修工事が当たったり、あるいはバリアフリーの関係でできないところもございますので19か所につきまして、現場と調整をしているところでございます。

あとは一番大事と言っています個別接種ですが、4月当初から200か所で、ぜひスタートしてもらうべく、医療機関等との調整を進めているところでございます。

○西山陽介委員  区の医師会の先生方には、大変な御協力を賜りながらこの豊島区としての接種が進んでいくものというふうに思っております。改めて感謝申し上げたいと思います。

まず、最初に高齢者から接種が開始されるというふうに伺っておりますけども、この個別接種の場合はそのかかりつけ医に基本としてお受けいただくということになろうかと思いますけども、やはり区民の皆様それぞれかかりつけ医を持っているとするならば、じゃ私のいつも行っている診療所、病院では果たしてこの新型コロナウイルス接種をやってくれるんだろうか。そういったような不安というか、心配が現在もう既にあると思います。対比するには、通常の季節性のインフルエンザのワクチンが接種されているところ、そういったところが分かっていれば、この新型コロナウイルスワクチンも接種してもらえるんだろうかと。そのような期待というか想像をするわけですけども、その辺のことについてはどのような状況でしょうか。

○直江新型コロナウイルスワクチン接種担当課長  もうまさしく皆さん、かかりつけ医で受けたいだろうというふうに思います。実際にかかりつけでやっていただいているクリニック、皆さんがやっていただけるのが私どもは理想だなというふうに思ってございます。少なくともインフルエンザの接種をやっていただいているところは、現在200か所ございますので、そこには全てやっていただきたいなというふうには思ってございますが、今その医療機関側もなかなか未知のワクチンということで不安もあってなかなか手挙げに迷っていらっしゃるところもありますので、そういうところを現在調整しているところでして、実際に区民の皆さんに今後、接種券等配布していきますが、その時点ではどこがやるのかはっきりと分かるように示してまいりたいと考えてございます。

○西山陽介委員  高齢者の中には、様々なお体の状態の方がいらっしゃると思います。自分でお一人で接種会場に行ける場合はよろしいと思いますけども、中には足が悪いとか、また要介護の状態で寝たきりですとか様々な事由で移動が困難だという、そういった高齢者の方もいらっしゃると思います。そういう状態の方々へのこの支援や配慮、そういったことについては、お考えはいかがでしょうか。

○直江新型コロナウイルスワクチン接種担当課長  そこは大きな課題だと思ってございます。本当にクリニック等に来ていただくというのは基本になろうかと思いますが、なかなか自宅から出ることができないようなケースもございます。ふだんクリニックの先生に往診していただいているような方もいらっしゃいますので、そういうところは実際にそういうふうに先生に巡回してもらうことができないかどうかなんていう検討もしてございます。ただ、ワクチンの移動、運搬が難しかったりとか時間の制限がある等でなかなか課題もございます。そこにつきまして、今医師会とも調整しているんですが、このワクチンそのものも刻一刻とこれまでは駄目だったと言われているものがこういう条件なら使えるなんていう情報も増えてきてますので、検討を並行しながら何らかの道は模索してまいりたいと考えてございます。

○西山陽介委員  日々刻々と変わる情報ということでございますけども、ぜひそういった方々への支援、配慮をよろしくお願いしたいと思います。

また、特別養護老人ホームなど高齢者施設などに入所されている方、そういった方々は施設で接種が受けられるのかどうか。

それから、ワクチンが施設にやってくるということだとすれば、高齢者ではないけども施設の職員の方にも同時に接種がされてもよろしいんじゃないか。そういった考え方もありますけども、その点についてはいかがでしょうか。

○直江新型コロナウイルスワクチン接種担当課長  先ほどの答弁の中でもワクチンの運搬が難しい等もございますので、そういうふうに施設で多くの方が集まっているところでは、ぜひそこで打ったほうがより効率がいいといいますか、確実でございます。ですので、特別養護老人ホーム等の大きな施設ではもうぜひその場で打ってまいりたいと考えてございます。

また、そういう施設の職員、スタッフにつきましても、基本的にそういう入所施設につきましてはそこで一緒に打っていただくのが基本かなと思ってございますし、またそういう特別養護老人ホームに併設のデイサービスですとかもございます。その辺につきまして、現在調整しているところでございます。

○西山陽介委員  ぜひよろしくお願いしたいと思います。

それで副反応への関心というか、心配をされる方々も相応にいらっしゃるかというふうに思います。現在のワクチン、国から公表されているものがどの程度の副反応がある可能性があるのか。そして、有効性はどうなのか。そして、変異株についてもテレビや新聞などに随分出てきています。そういったことへの区民への心配を和らげるような、そういった説明などについてもお願いしたいと思いますけど、これらについてはどのようなお考えでしょうか。

○村上健康推進課長  委員御質問のまず副作用からですけれども、今回使用が開始されていますファイザー社のコロナワクチンにおきましては、まず日本感染症学会のほうが2月26日に副反応は一過性のものに限られて、アナフィラキシー以外に重篤な健康被害は見られないとメッセージは出しております。それに先立つアメリカのほうの調査結果によりますと、局所の痛みに関しましてはインフルエンザやほかのワクチンに比べて割と出る割合が高く70から80%であるけれども、アナフィラキシーと言われる強いアレルギーに関しましては、100万人中11から17人という数値が出ております。ワクチン全体から見ますと若干高い数字ではありますけれども、ほかの鎮痛薬等のアナフィラキシーから考えると非常に低い数字と考えております。こういった情報の発信が必要と思います。

○樫原健康担当部長  ちょっと補足をさせていただきますと、今健康推進課長が言ったように副反応については、当然国もそれからファイザー社も公表しているところでございます。そういったものにつきましては、区としても区民の方にお知らせするということで、広報その他で逐次お知らせをしていきたい。なおかつ新しい情報がどんどん出てきますので、それにつきましてもなるべく早い段階でお知らせできるような形でお知らせをしていこうと思っております。

プラス先ほど委員からお話がございましたとおり、豊島区の場合は一番基本になるのが個別接種ということになってございますので、当然医師会の先生たちにもそういったことについては共有していただいて、接種のときには御説明をまずしていただくということを基本にしていきたいというふうに考えてございます。

○西山陽介委員  かかりつけ医さんに接種、足を向けてくだされば、その被接種者の御不安というのはその先生にこういうふうに思っているんだけどということで、そこで先生が大丈夫ですよという一言をいただくかどうかは別としても、そういう気持ちで受け止めてくだされば接種をされる方も安心につながっていくということで、よろしくお願いしたいと思います。

それで申込みはその接種券、クーポンと言われているものが来るということでございますけども、これの方法としては電話などで予約するのかなというふうに想像していますけど、一方でネットを介して申込みができるのではないか。このようにも言われていますけども、この申込みをする手段、方法等についてはどのような準備がなされるんでしょうか。

○直江新型コロナウイルスワクチン接種担当課長  申込みでございますけれども、集団接種や個別接種で異なりますが、区で実施する集団接種、巡回接種につきましては区のコールセンターのほうに連絡いただきまして、そこで予約いただきます。また、個々のクリニックで実施する個別接種につきましては、そのクリニックごとになりますが、電話またはクリニックによってインターネット等で申込みをいただくことになります。

○樫原新型コロナウイルスワクチン接種担当部長  ちょっと補足をさせていただきますと、今もLINEを通じてインターネットで予約をできるというシステムにつきましても検討中でございまして、LINEだけではなくてインターネット上で予約をできるシステム自体も電話予約とは別にメニューとしてはそろえていきたいというふうに考えてございまして、今検討中でございます。

○西山陽介委員  ぜひ利便性の高い申込みも可能になるよう願っているところでございます。

それで私ども公明党としまして、何とかこのワクチン接種も恐らく今1,741ぐらいの基礎自治体ですかね、全ての自治体で。どこの自治体もその大小いろいろな人口の差だとかあると思いますけども、そういった全ての自治体で接種を自治体主動でやっていくということで、私ども公明党としては自治体側が抱える課題というものを何とか吸い上げさせていただこうということで、自治体意向調査も既にさせていただいたところでございます。調査の内容は検討中の接種体制、そして接種計画の策定で困っていること、そして国が導入するワクチンの接種記録システムに対するお考えということで、そこでのお困り事などをお伺いして、党で一本で集めて国に要請活動をしていく。そういった仕組みも整えさせていただいたところでございます。

この3番目に、接種の記録システムについては非常に重要なこのことではないかというふうに考えています。というのは、2回の接種ということになれば1回目を打った後に移動する場合、自治体を替わる場合もあるかもしれない。それから、どういう方がいつどこでお受けになって、そして今2回目を打たれるのかどうかということをやはりそのシステム上できちんと管理が果たされることができれば、円滑な部分がきちっと担保されるんじゃないかと思いますけども、本区においてはそのシステムの構築、また導入についてはどのようなお考えでしょうか。

○樫原新型コロナウイルスワクチン接種担当部長  まず一つ、今委員御指摘の河野大臣がナショナルデータベースというふうにおっしゃっていますけども、いわゆる国が構築する接種記録については既に本区のほうの予防接種のシステムとデータをCSVその他で連携できるような形になってございまして、改修の必要は今当面あまりないんでございますけども、ただ、これを実際に接種をした段階でどんどんそのデータをリアルタイムで更新していくということが一つ課題になってございますので、システムの構築自体はさほど問題には今なってございませんが、我が区としては、もう既にあるデータベースとの連携というのはある程度見込んでございますので大丈夫なんですが、その後のデータの入力その他については若干課題が残っているというところでございます。

○西山陽介委員  一人も漏れなく、接種は任意ですのでお受けを希望される方についてのことだと思いますけども、きちっとその状態、健常者ばかりではありませんので、認知症の方もいらっしゃるでしょうし、またお体などに障害をお持ちの方もいらっしゃるでしょうし、またいろいろな理由で住民票を置いてるけども豊島区内にいらっしゃらない方もいらっしゃるでしょうし、その逆もあるでしょうし、そういったこともいろいろ併せ持ってそのシステム等が有効に活用できるように期待したいと思います。

まだまだ細かいことはたくさんありますけども、私の持ち時間がちょっとなくなってまいりましたのでまとめてまいりたいと思いますけども、接種を終えればこれでもう大丈夫なんだと、新型コロナウイルスに対して自分は大丈夫なんだと。そういうようなことを思いがちにならないことも重要ではないかというふうに思います。直ちにマスクを外して、いわゆる新型コロナウイルス前のときと同じような状態でいいのかということだけでもないというふうに思います。そういった接種後のケアといいましょうか、その呼びかけといいましょうか、そういったことも大事なことになるんじゃないかというふうに考えているところでございます。

この先を争うようなことは絶対に避けなければいけない。どこの自治体が先に始まってとか、どこの自治体がどのくらいもう接種が完了してるとか、そういう先を争うような事業じゃないというふうに思います。接種を御担当される皆さんにとっても、そして接種を受ける私たちもそういう報道とかに惑わされず、きちっと落ち着いて、この接種事業を本当に成功に導いていきたいというふうに思っているところでございます。総括して御所見を賜って、私の質問を終わりたいと思います。

○高際副区長  委員から、本当に今我々が悩んでいる課題をもう大方全て御指摘いただいたと思っております。いろんな課題、まだまだ情報も錯綜してまして、一番の心配はいつ入ってくるのということなんですけども、この間までは豊島区は4月の最終週と情報が入って、それでもげっと思っていたんですが、今朝のニュースだと5月3日以降というのが出てて、もう全くよく分からない状況であります。そういう情報が錯綜してて我々も不安ですし、区民の皆様も不安な状況になっているかなとは思います。

そんな中で、区長からも本当にいつも言われているのは区民の安心、これが一番だ。そのためには、まずもって特に高齢者はかかりつけ医ということで、その御指示の下、全ての検討についてはそれを最優先に検討しております。

医師会とも検討を重ねていまして、その場には区長にも御参加いただきまして、いかにかかりつけ医の皆様に1本でも多く打っていただくか、今そこに全力を注いでいるところでございます。

委員おっしゃるように、ニュースなんかでも多分面白おかしくと言うとあれですけども、ここが早い、こちらが遅れてるというのがこれから出てくるかもしれません。そういうことで区民の皆様の御不安がないように情報提供はしっかりやっていきたいと思いますし、私たちもピッチは緩めないんですが、慌てず拙速にならず着実かつスピード感を持ちながら、難しいですけども、区長の御指示の下、一致団結して進めてまいりたいと思います。