令和 3年予算委員会区民・福祉・衛生費自由質疑西山議員( 3月 5日)

町会活動の支援・プロボノのプロジェクト

○西山陽介委員  町会活動の支援についてお伺いをさせていただきたいと思います。

重点施策としても取り上げられておりまして、町会活動の情報発信、情報共有におけるSNSの活用を支援するため、都が実施する地域の課題解決、プロボノのプロジェクトに参加を促す、こういうふうにあります。この都が実施する、このプロボノプロジェクト、この事業の概要とそれから狙い、これなどをまずお聞かせください。

○星野区民活動推進課長  プロボノというのは、そもそもが企業の業務を通じて得た専門の技術とか能力を有する人材のボランティア活動のことでございます。東京都は、このプロボノの方たちを活用して、町会が抱える様々な課題解決、これにおきましてサポートしていくと、そういう事業を行っております。これが地域の課題解決、プロボノプロジェクトというのが東京都の事業であるものでございます。

○西山陽介委員  そして、その事業での狙い、その辺はいかがでしょうか。

○星野区民活動推進課長  東京都も、これは豊島区だけではございません、町会の加入世帯の減少、それから、会員の高齢化でありますとか担い手不足、これが課題というふうに認識されておりまして、この事業を活用することで、少しでもそれぞれの町会を活性化していきたいと、そういう意図でこの事業をやっているということでございます。

○西山陽介委員  外部専門家の活用という言い方にも言い換えられるかなというふうに思いますけども、このプロボノとボランティアの違い、そういったことというのはどういうふうに理解したらいいのか。というのは、私の感覚では、まだプロボノという言葉が、まだ一般的に聞き慣れないというふうに思います。そういった理解を深めるためにも、解説をしていただければと思いますが、いかがでしょうか。

○星野区民活動推進課長  プロボノでございますけども、これは東京都の事業と申し上げております。東京都は運営事業者を募集して選定してございます。その運営事業者というのは、やはり今はNPO法人がこれを担っているわけでございまして、やはり委員がおっしゃるとおり、いろんな専門家の集まるNPO法人でございます。この方たちを都の事業として、事業者として選定し、一緒に町会の課題解決を図っていくという、お金を出して東京都が、その方たちに事業をやっていただいていると。ボランティアということですけども、事業者として選定して、事業としてはそういう形で成り立ってるというものでございます。

○西山陽介委員  このプロジェクトも以前からもずっとやってこられたんじゃないかなと思いますけども、例えば今年度も含めて、これまでの事業として、どのように豊島区として進められてこられたのか、その辺いかがでしょうか。

○星野区民活動推進課長  平成29年度から東京都が立ち上げた事業でございます。豊島区でも、年度当初からこういう事業を都が行ってます、参加したらいかがでしょうかというようなことを区政連絡会等でお知らせしておったところでございますけども、豊島区においては平成30年度、池袋本町の中央町会さんがこちらに参加いただき、今、町会のフェイスブックを使って町会の情報共有をしているという状況でございます。

○西山陽介委員  過ぎたやつですが、この資料ですね、令和3年2月19日、町会セミナーの御案内、これもこのプロジェクトの一環だというふうに思いますけども、残念ながら、こちらは新型コロナウイルスの影響で中止になったというふうに聞いております。地元の町会でも、楽しみに参加しようという意気込みもあったんですけども、来年度に向けて、このプロジェクトにどのような形で取り組まれていくのか、その辺についてはいかがでしょうか。

○星野区民活動推進課長  おっしゃったとおり、2月19日、町会の方々にお集まりいただきまして、SNSを活用した情報発信でありますとか、オンライン会議、これについてセミナーをする予定でございましたが、7月に延期させていただきました。延期させていただきましたけども、これに参加いただき、その後のプロボノプロジェクトへの参加、さらには実際に町会で使えるような状況にしていただくのが一番の狙いでございます。

○西山陽介委員  このセミナーを経て、この後、入門講座ですとか、また、支援プログラム、そして、成果報告会などにつながっていくものだと思います。ただ、どこの町会もそうとは限らないと思いますけども、町会では区政連絡会を通じて、いろいろな情報をいただいて、それで役員会などを行い、また、町民の皆さんに伝達などをいたしますけども、こういったセミナーの参加を促されても、そのときにすぐ決定できるとは限らないわけでありまして、どうしても1か月もしくは2か月程度、町会として、では、参加の意思を表明しようとか、そういったちょっとスパンが長くなりがちな部分というのは往々にしてあるんじゃないかというふうに思います。ぜひともほかの事業も含めて、所管のほうと皆様には、そういった町会の事情もよく知っていただいて、そういったスパンが必要なんだということも、どうか御考慮いただきますとありがたいなと。そして、スムーズにこの事業が町会の中で、幾つもというわけではないかもしれませんけども、この町会の活性化、そして、支援につながるということを目指していっていただきたいなというふうに思っているところでございます。

一方、このコロナ禍では非常に町会の活動も制限を受けまして、まさしくリズムが狂わされたということでございます。コミュニティーの核となる町会の活動が、停止してるような状態が続いています。総会も、そして、例えば新年会とか、そういったことも町会の中でできない状態が続いています。そういう中で地域のコミュニティーをどうやって、また3年度に向けて盛り返していくか、このことが非常に大きなテーマだと思います。そして、デジタル化、そして、町会活動の中でもIT化またはITの導入というものも必要になってくるかもしれません。ただ、ITはITのよさがあるし、だけども、コミュニティーというのは、やはり本来の基本は顔を合わせた、そのお付き合い、顔の見えるお付き合い、そういったことだというふうに思います。

もう時間も4時になりましたので、最後に総括して御所見を伺いたいと思いますけども、この町内会を核とした豊島区のコミュニティー、このコロナ禍を乗り越えてということで、どのように区政としてお考えになられるのか、また、SDGsの目標としても、11番目には住み続けられるまちづくりというふうにもございます。住みよさというものが、やはりこの町会の活性化、そして、豊島区の発展につながるものと思います。最後に御所見を伺いまして終わりにします。

○高野区長  大変、町会の必要性というのは本当に小さいときからずっとすっと、町会にいろいろお世話になりながらという私の強い思いもございます。今、どんどん変化してまいりますけど、今おっしゃったように、これからもまさに豊島区もSDGs未来都市の認証を受けた区としても、町会がさらにさらに大きな存在になるのではないか、そんな思いをしながら、高齢化がどんどん進む中でありましても、しっかり支えていかなきゃいけない、そんな思いをしております。