令和 3年予算特別委員会  3月 4日 議会政経総務費

平和事業

○西山陽介委員  西山でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

私のほうから最初に取り上げさせていただくテーマは、平和事業についてお伺いをさせていただきたいと存じます。

これまで、平和事業、豊島区としても継続的にされてきたというふうに思いますけども、この平和事業の豊島区がやってこられている目的について、初めにお伺いしたいと思います。

○能登総務課長  平和事業の目的でございますけれども、戦争の悲惨さや非核平和の大切さ、重要性といったものを区民に広く周知をすることで、理解を深めていただき、非核平和に関する意識を持っていただくといったことを目的として実施をしているところでございます。

○西山陽介委員  それでは、その事業の概要、どのような状況になっているかお聞かせください。

○能登総務課長  毎年度実施しております事業といたしましては、8月の終戦記念日前後に庁舎のまるごとミュージアムとして平和関連のパネルを展示するといったことや、広島、長崎で開催される平和記念式典に広島、長崎を交互に訪れるといったこと、また、終戦記念日などの機会を捉えまして黙祷の実施、核実験に関する抗議文の送付などを実施しているところでございます。

また、節目のタイミングでは、事業を拡充いたしまして、パネルの展示をするほか、中学生等々の記念式典への派遣に関する取組みなども行ってきたところでございますが、今年度に関しましては、新型コロナウイルスの影響を受けまして、平和記念式典への参列等は残念ながら中止となっているところでございます。

○西山陽介委員  それでは、今、辻委員も取り上げさせていただきましたけども、このSDGsとの関係についてはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。

○能登総務課長  17ある開発目標の中に16として平和がございます。こちらは「持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進」するといったことが求められていると認識しております。

○西山陽介委員  それでは、この令和3年度、予算も組まれていると思いますけど、来年度に向けたこの取組みについて、特徴などをお聞かせください。

○能登総務課長  令和3年度でございますけれども、今年度、戦後75年事業を予定しておりましたが、コロナの関係で残念ながら実施することができませんでした。そのため、来年度につきましては、75周年事業と改めまして実施をしていきたいというふうに考えているところでございます。

○西山陽介委員  そうですね。節目の年ということも言えるかというふうに思います。

それでは、75周年事業と改めたその内容をもう少し詳しくお聞かせいただきたいと思います。

○能登総務課長  戦後75年を経過する中で、戦争を知らない若い世代が増えてきているという現状がございます。そうしたことから、今回の節目の事業といたしましては、若い世代に対してアプローチをしていきたいというふうに考えております。

現在考えておりますのは、映画の上映と組み合わせて、戦争の、戦争に関連する展示などを実施していきたいというふうに考えてございますが、詳しい内容は、今現在検討中ではございますけれども、東京都や広島、長崎などから展示物などを借りて展示をしていきたいというふうに考えているところでございます。

詳細の日程につきましては、ちょっと会場の関係がございますので、現在調整をしているといったところになってございます。

○西山陽介委員  若い世代に対してということでお話もありました。今般の私の一般質問でも若い世代への支援という、そういったテーマで取り上げさせていただきまして、これからやはり活力となるであろう若い世代に対する行政からの支援ですとか、そういったアプローチも、大事な視点も取り上げさせていただいたところでございます。若い世代と一口で言いますと、私、50代でございますけど、もう若い世代でないのか‥‥。いわゆる数字でいう高齢者の方もまだまだ若い気概でというふうにおっしゃる方もいらっしゃいます。そういうことでいいますと、やっぱり幅が、やっぱりいろんな考え方もあると思います。この事業としては、どういった方々をメインとしてターゲットに置くのか。また、その理由などもお教えください。

○能登総務課長  ちょっと50代までは想定はしておりませんでしたが、若い世代といった場合、小学生なのか中学生なのか高校生以上なのかでアプローチの方法は大きく異なってくるかなというふうには考えております。現在ですけれども、中学生までを視野に入れつつ、メインのターゲットを高校生以上にしていきたいというふうに考えているところでございます。理由といたしましては、小学生になりますと、授業等を通じまして、いろいろ平和に関する授業等で平和に関する内容をそれぞれインプットされてくる中で、自分の中で整理して深掘りしていくことができる年齢ではないかというふうに考えたところでございます。もちろん小学生の方が保護者の方と一緒にご来場いただくのは大歓迎でございます。

以上でございます。

○西山陽介委員  わかりました。より若い世代でこの平和を考えていただく機会を自治体が発信していくということはやっぱりますます重要ですし、戦後75年ですので、その年月を考えれば、やっぱり語り継いでいく、継承していくという要請はますますあると思います。

そこで、中学生を視野に入れたということでありますけども、以前は中学生を長崎、広島の平和記念式典に派遣するという事業の実施をずっと希望してきたわけですけども、それについてはどういうふうなお考えでしょうか。

○能登総務課長  中学生を記念式典に派遣することにつきましては、事業の組立てを考える中で検討したところではございますけれども、新型コロナウイルスの状況が不透明で、今年度のように式典が縮小される可能性もあるといったことで、来年度につきましては事業の実施はいたさないということで考えておりますが、中学生派遣事業につきましては、関係各課とも調整を行った上で、令和4年度以降に検討していきたいなというふうに考えているところでございます。

○西山陽介委員  それぞれいろんな事情がおありだと思います。学校現場のほうでの事情というものも考慮するべき内容のことだと思いますけども、あくまでも大きな目的観に立っていただいて、平和を継承する、平和をこれから託す世代の方々に対してと、そういった思いでご検討のほどをよろしくお願いしたいと思います。

まとめていきたいと思いますけども、今年の1月22日に核兵器禁止条約が発効をされました。核兵器を開発、実験、製造、取得、保有、また他国への譲渡し、使用、威嚇、自国内への配備の指示など、いかなる例外もなく全面的に禁止するものというふうになっております。従来の国家の安全を守るという安全保障観から、人間の命を守るとの本来の目的に立ち返って、核兵器の禁止と廃絶こそが安全保障の唯一の現実的な道筋であることを改めて認識するものであります。戦争被爆国である我が日本がこの禁止条約を批准でき得る状況をつくるためにも、締約国会議にオブザーバーとして参加することを公明党は要請をしています。その実現には、制度としての条約のみならず、条約の精神とそのビジョンの普及こそが核兵器廃絶への必須要件と考えております。

本区は、ほか自治体に先駆けて、昭和57年7月2日に初めての宣言となる非核都市宣言を発出しています。そして、今、私たちはこのSDGsの目標達成に向けてギアアップをしているさなかでもあると思います。この非核平和について、できましたら区のご所見を賜りたいと存じますが、いかがでしょうか。

○高野区長  私が区政に参加する前の年の57年に、非核都市宣言、23区に先駆けて、大変大きな注目を受けて、あれからもう40年経つわけでありますけど、この間、区としても様々なこれらの取組みをしてまいっているわけであります。この度はSDGs、たしか16項目めに「平和」というような記載されておりまして、まさに私たちが進めている平和の理念、今、いろいろおっしゃった、これにまさに一致するというような形でありまして、この度のSDGsの議会からの、特に公明党さんからの要望に応じてSDGsを認定されたということは、大変大きな豊島区の歴史にとってもすばらしいページになったのではないかと。これをさらにさらにやはり平和というものを大事にしながら進めていくというのが私たちの思いではないかと思っておりますので、さらにこれをしっかりと今後も区政の中に生かしてまいりたいと思います。

○西山陽介委員  ただいま区長からのご答弁の中に含まれておりましたけども、SDGsの目標16には「平和と公正をすべての人に」ということがあります。この豊島区から非核平和に取り組んで、それを続けていくこと、これがやはり大きな意義があるものというふうに私どもは考えております。この平和事業という、自治体としての事業としてはなかなかできることというのは数としてはそんなに多いということではないかもしれませんけども、私も含めて、戦争を知らない世代、年代、それから、今、質疑もさせていただきましたけども、若い世代の方々、またお子さんに対する平和の大切さ、そういったものをいろいろな角度から、そして様々なアプローチをもって伝えて、そして平和を大事にする、平和を目指していくという、その心をやっぱりつくっていくということはいろんな場面で取り組んでいくものというふうに思います。この非核平和を取り組んでいくこと、SDGsの大きな柱として、さらに強く前進していただければと、このように思っているところでございます。ありがとうございました。