令和 4年予算特別委員会 3月 4日 区民・福祉・衛生費

新型コロナウイルスのワクチン・子宮頸がんワクチン接種

○根岸光洋委員  おはようございます。私のほうからは、予防接種ですね、新型コロナウイルスのワクチン接種について中心に伺いたいと思います。

医療関係者の皆様、従事者の皆様、そして保健所の職員の皆様、応援に入ってる区の職員の皆様はじめまして全ての皆様の本当に日々の御苦労に大変感謝を申し上げる次第でございます。

ワクチンの接種状況については、区のホームページで日々更新をされております。直近のデータを見ますと、1回目が、全体ですね、84%、2回目が83.1%で、3回目は24.3%というのが私が調べた中でのデータでございましたけど、1回目、2回目と比べて3回目の接種率のスピード、進捗状況というのはどうなのか、気になるところでございます。国からの様々な変更点があったり、また副反応が強いんじゃないかということで見合わせてる方もいるというような声も聞いておりますけども、豊島区におきましては、このスピードというか、接種の感じは1回目、2回目と比べて3回目はどうなのか、この辺をまず伺いたいと思います。

○澤田新型コロナウイルスワクチン接種担当課長  御指摘のとおり、1回目接種は84%、2回目接種83.1%と。3回目接種につきましては、現時点で25.2%、そして65歳以上は67.3%と、非常に高い数値となっております。

御存じのとおり、3回目接種につきましては、2回目接種からの接種間隔というのが決められておりまして、それが随時前倒しとなったところでございます。接種の申込み状況については、ファイザーのほうがいち早く埋まってしまって、モデルナが若干空いてるという状況でございますが、2月に接種券が届いてなくても予約可能というふうなことが始まりまして、それを踏まえまして、それを活用した予約がモデルナの会場でも入ってきてるような状況となっておるところでございます。

接種のスピードにつきましては、現時点では1・2回目接種とほぼ同じぐらいか、一部接種の様子を見ている方もいらっしゃるかと思いますけれども、今後も周知を続けまして、接種のスピードをさらに上げていきたいと考えております。

○根岸光洋委員  本当にこの豊島区方式ですね、1・2回目のスピーディーな、また細かい対応によって多くの区の皆さんが接種によって陽性率が下がった、また重篤する方が少なかったのかなということ思っていますが、このオミクロンという新しいウイルスの対策をしなくちゃいけないということで本当に大変な御苦労があったと思います。

今お聞きすると65歳以上の方がかなり多くの方がもう既に進んでいるということですが、全体としてこの高齢者の方がいつ頃までに接種が終わるのか、また全ての方の接種が終わる見込みというのはいつ頃なのか、これ見通しがあればお聞かせください。

○澤田新型コロナウイルスワクチン接種担当課長  現在3回目接種の期間につきましては、国のほうで9月末までというふうに示されております。1・2回目の接種のときも2月末までと示されていたものが延長されたということでございますので、こちらのほうも現時点では国からの情報はございませんが、延期の可能性もゼロではないというふうなことでございますが、現時点では9月30日までとなっております。

高齢者の接種につきましては、現時点で67.3%ということでございますが、接種間隔によって、これから接種時期が到来するという方もございますし、予約もまだ入っているような状況でございます。6か月の接種間隔になりましたら随時接種が進むものと思っておりまして、65歳以上の方につきましても国のほうでは早くということで周知はしているところでございますので、そちらにつきましても特に高齢者施設等は2月末までにはおおむね終了しているような状況も確認できておりますので、引き続き高齢者の接種、重症化リスクの高いというところでございますので、そちらの周知は強く進めていきたいと思っております。

○根岸光洋委員  今後、これから若年の方、若い方というか、小さい子の接種が3月から接種券が発送されて始まるということですが、ちょっとこのデータ見てると、例えば1・2回目なんですけど、18歳から19歳が67%ということで、高齢者に比べては低いかなと思うんですが、逆にこの12歳から17歳は76%から77%と、18歳から19歳に比べて10%ぐらい高いんですよね。これは何か傾向として捉えてるところあるんでしょうか。

○澤田新型コロナウイルスワクチン接種担当課長  若い世代の接種の勧奨というところが非常に重要なところとなっておりまして、1・2回目接種のときには12歳から15歳の接種の開始が8月からというふうなこととなったところでございます。若い世代、特に若年層の男性については、心筋炎、心膜炎というようなお話もございましたけれども、こういった若い世代にさらに接種を進めるために勧奨しているところでございますが、この接種率の状況につきましては詳しく分析をしていきたいと考えております。

○根岸光洋委員  分かりました。今それどころじゃない感じなんで、大変だと思いますが、また落ち着いたらしていただきたいと思いますが、この5歳から11歳の接種クーポンが発送されて、これはもう努力義務じゃないということなので、希望する方が様々かかりつけ医さんに相談しながら慎重に判断していただくということになっておりますけども、医療機関については現在見ると8か所ということですが、対象人数に対して、この8機関ですかね、それが十分なのかどうかというか、この今後の見通しみたいについてあればお聞かせ願えますか。

○澤田新型コロナウイルスワクチン接種担当課長  現在3月2日から接種券の発送をいたしまして、一部の医療機関からはかなり問合せと予約の電話が来ていると、かなり殺到しているというようなお問合せもいただいているような状況でございます。

一方で、これまでいろんな自治体で保護者の方に対して接種をすぐに行いたいか、様子を見合わせたいかというような調査も行っている中で、しばらく様子を見たいというようなお考えを持つ方も相当数いらっしゃるような状況となっております。

区といたしましても現在8つの医療機関、そしてさらに3つの医療機関が今後追加される予定となっておりまして、こうした医療機関の接種の状況というものを随時把握しながら、接種体制が不足しているかどうかということも検討しまして、集団接種における小児接種の実施ですとか、そういったものも現在検討しておりますので、あとはワクチンの供給につきましてもそれと併せて総合的に判断していきたいと思っております。

○根岸光洋委員  分かりました。ぜひ丁寧な対応お願いします。

あとこの予約の状況なんですが、先ほど答弁もございましたけども、3月はほぼファイザー、土曜日は、としまセンタースクエアですか、はもういっぱいであると。

ただ、このモデルナについては、まだ空きがあるんじゃないかということで、そういう、ただ、接種券がなくても予約できるということも伺ったんですけども、例えばウェブであれば早く気楽にできるんでしょうが、ウェブができない人、インターネットができない人は電話するんですが、このコールセンターがなかなかつながらないという声もあったと思うんですが、この辺の今の状況はいかがでしょうか。

○澤田新型コロナウイルスワクチン接種担当課長  コールセンターにつきましては、当初オペレーター30人で始まりましたけれども、現時点では平日60人、休日40人というふうな体制となっております。現時点では応答率はほぼ100%というふうな形となっておりまして、現在接種券を発送、まさにしているところでございまして、60人というふうな強化をしているところでございます。

区民の方からコールセンターに電話してもちょっとつながらないというようなお問合せも一時あったこともございますが、コールセンターが始まるのは午前9時からということで、やはり開始当初が電話が殺到するような状況となっております。

また、現在集団接種の予約等始まっておりまして、予約の際、接種券番号、接種券のない方につきましては番号を確認したり、お名前、御住所を確認したりというようなことで一般の問合せと比べて予約手続のほうが時間がかかるというふうな状況となっておりますが、現在オペレーターを増やしているということでございまして、ほぼ対応できているというような報告を受けております。

○根岸光洋委員  続きまして、この副反応についてということなんですけど、これを心配されてちゅうちょされてる、3回目は強いんじゃないかとかですね。いろんな方に聞くと、2回目は熱出たけど、3回目は出ませんでしたという方もいらっしゃれば、3回目やったら1週間ぐらい肩というか、筋肉が痛くて仕事ができなかったという声も伺ってます。

私は、1回目と2回目は、すぐ近所なので、歯科医師会館で歯医者の先生から接種をしていただいて、特にはそのとき問題なく、実は3回目を昨日やったんですけども、ちょっとだけ押すと痛いぐらいで、ほとんど心配なくというか、順調に、ファイザー、ファイザー、モデルナですけども、もう全然問題なく、早く打てたのでよかったなと思っておりますが、こういった副反応の状況についていかがでしょうか。何かあればお聞かせください。

○澤田新型コロナウイルスワクチン接種担当課長  やはりワクチン接種に当たりましては副反応というものが、これまでも1・2回目もそうですけれども、熱が出たり、接種をした部位の痛みやだるさですとか、様々な副反応が出ているというふうなことでございます。

厚生労働省によると、3回目の接種に当たっては、わきの下のリンパのところの痛みですとか、そういったものが特徴的に出るというふうなことで伺っておりますけれども、現在特に重い副反応、入院、通院とか、そういったところまで行った方につきましては、健康被害の救済制度ということがございまして、そちらのほうで対応しているところでございます。

また、接種会場につきましては15分もしくは30分の経過観察を行っておりまして、特に若い世代につきましては接種を行ったことで不安ですとか、そういったことでちょっと気分が悪くなってお休みされる方というのが高齢者のときと比べてかなり出ているというふうな状況を確認しております。少しお休みいただくともうすぐに元気になるというケースがほとんどでございまして、そういった迷走神経反射みたいな事例もございます。重い副反応出た、通院、入院等ございました場合は、区のほうで健康被害救済制度ということで対応してまいりたいと思っております。

○根岸光洋委員  私も昨日受けましたけど、本当に丁寧に、本当に手慣れたというか、様々心配もして声もかけてくださって、特にそういう意味では運営としては、このとしまセンタースクエアしか見てませんが、順調にいってるのかなということで、区民の皆さんも安心して接種を進めていただければと思っております。

もう一つお聞きしたいのは後遺症についてなんですが、私ども区議団でも昨年区長のほうに申し入れしましたけど、後遺症で悩んでる方、また後遺症なのかどうか分からなくて、その不安のまま過ごしてる、特に若い方で倦怠感とか、長い間のこういった気分が晴れないとか、それが病気なのか、ワクチンのせいなのか分からないまま過ごしてる方についても後遺症の窓口ということで都立大塚病院等含めてそういった窓口ができているということも伺ってるんですが、現在のこの後遺症の対応についてはどのようになってるのか、お聞かせ願いたいと思います。

○村上健康推進課長  コロナ後遺症に関しましては、国のほうが一般医療機関で診断の手助けとなるように診断の手引、後遺症に特化した診断の手引を出しておりますので、こちらのほうをまず区内の医療機関に共有してございます。なので、後遺症ということではなくて、何となくだるいとかいうことで受診された方も一般の医療機関でも相談ができるようになっています。

一方、都立・公社病院のコロナ後遺症相談窓口に関しましては、後遺症でということでしたら保健所に御相談あったときにはそちらの窓口を御相談、御紹介しておりますけれども、都のまとめでは1月半ばまででこれまで約5,000件の相談が入っているというふうに聞いております。

都立大塚病院のほうに個別に問い合わせましたところ、相談が詰まっているということはなく、電話は受けられているという状況と聞いております。

○根岸光洋委員  いずれにしましても区民の健康と命を守るためのこの新型コロナウイルスワクチンの接種というのをできるだけ皆さんが安心して早くできるような体制づくりをさらにお願いしたいと思いますし、また職員の皆さんの御苦労も大変だと思いますので、これをうまく休みながらというか、休憩を取りながら本当にやっていただきたいなと思っています。また、これから小・中学生、またそれ以下の方々の接種も始まっていくと思いますので、こういったことの対応も十分にお願いしたいと思います。

 

【子宮頸がんワクチン】

○根岸光洋委員  その中で、またワクチンに関連してもう一つだけ、子宮頸がんワクチンについてお伺いしたいと思います。

子宮頸がんワクチンの積極的勧奨が再開ということで、昨年の決算でもお話をさせていただきました。本当に命を救える、守れるというか、そういうワクチンということで、打ちたいと思った人が打てるような体制、これをつくっていただきたいということで、様々区が情報提供されることで接種する方が増えるという、この相乗効果があるというのは明らかになっておりますので、正しい情報の提供をぜひ引き続きやっていただきたいと思います。

また、あわせて、これ今、国とか製薬会社と裁判をされてる方もいらっしゃって、苦しんでるという実態もございます。そういう意味では心身に不調を来した場合の支援体制も十分に整えていただきたいということが、要望としてそのときも述べさせていただきました。

現在の区のこの子宮頸がんワクチン接種の積極的勧奨再開に向けての取組みはどうなっているのか、概要をお聞かせください。

○村上健康推進課長  委員がおっしゃられました積極的接種勧奨の再開に関しましては、私どもも昨年11月の末から動きを検討しております。具体的な接種勧奨の再開は4月1日を予定をしておりまして、まずは5学年対象のうち4学年、中学校1年生から高校1年生までがより標準的接種期間とされているので、その4学年に対して予診票を送付し、併せて厚生労働省の発出しております情報のリーフレットを添付することで情報を読んでいただいて判断いただいて接種をしていただくということを考えております。

また、何か症状が接種後に起こったときに御心配という話は伺っておりますけれども、都内のほうで相談できる専門病院というのが5か所ございますけども、それより前、手前、まず打ったところの接種医療機関でも相談ができるように国のほうが来週末にも一度研修会を開くというような話がございまして、そういったことも積極的に医師会のほうに情報提供したところでございます。

○根岸光洋委員  ちょっと私の持ち時間がもうなくなってきましたので、いずれにしましてもこの後のキャッチアップ接種ですか、この間打てなかった方々に対するフォローとか、そういったものも十分周知をしていただきまして、本当に救える命、防げるがんということで、こういったものが撲滅できるように区としても最大限の正確な情報の提供をしていただきたいと思っております。

子宮頸がんワクチン、またこのワクチン接種事業、特に新型コロナウイルスワクチンが今現在は主流でございますけども、様々な施策を通しながら区民の健康と生命、財産、全てを守って安心して暮らせる日々を継続できるように御努力いただくことをお願い申し上げまして質問を終わります。 以上です。