令和 4年予算特別委員会 3月 4日 区民・福祉・衛生費自由質疑

人と動物の共生事業

○ふまミチ委員  よろしくお願いいたします。私のほうからは、人と動物の共生事業についてお伺いいたします。

近年、不適正飼養や動物虐待に関する事件が多く報じられています。また、私たち区議団にも、飼い主が亡くなったり、施設に入居した場合に、飼っていたペットはどうしよう、どうなるのか、どうすればいいのかという御相談が、御本人や近隣の方から増えております。

我が会派の高橋委員宅には、保護猫がどんどん増えていき、今7匹おります。そしてまた、去年ですね、近所の御高齢者がお亡くなりになりまして、ペットの全盲の老犬が取り残されてしまいました。しかし、その身内の方が住宅環境とかいろんな面で、引き取ることができなかったということで、方々いろんなことを模索しましたけれども、誰もいなくて、そして高橋委員が引き取られ、今、保護猫7匹、そして保護犬1匹ということで、今生活をされていて、この犬も猫も本当に幸せだなと私は思っております。

以前からですね、この飼養困難になったペットの行く末の問題を私ども提起をしてまいりました。このたび、4年度の新規予算で、都からの補助金を利用して、地域における動物の支援体制整備事業が始まるということをお伺いしまして、一歩前進したと評価をさせていただいております。

初めに、この事業の内容を簡単にお聞かせ願えますか。

○森生活衛生課長  こちらのほうの事業は、東京都の補助金を活用いたしまして、事業が採択された場合、補助期間の3年間、令和4年度から令和6年まで、3年間ですが、実施する予定でございます。飼い主が健康上の理由や高齢等で飼育困難となった場合や、飼い主のいない猫に起因する問題が生じた場合に、身近な地域で相談ができ、支援を受けられる体制を保健所、ボランティア団体、動物病院等と連携して確保し、地域において動物に関わる問題を譲渡を中心に解決する仕組みです。

具体的には、ペットの飼い方の相談会の開催、また、ボランティア団体、動物病院等と連携して、飼育困難になった犬や飼い主のいない猫の一時保護や一時預かりに伴う治療費、入院費、不妊去勢手術や、今年の6月から義務になりますマイクロチップの装着費用、また、譲渡会のための運搬費用などの助成を行っていく予定でございます。

詳細につきまして、仕組みはこれからボランティア団体や獣医師会と連携して、事例を積み重ねて構築することになります。

○ふまミチ委員  今回のポイントを、今伺っておりまして、飼い主か飼い主ではないかという点かなと思っております。飼い主がいない猫とかは、いろいろと今、すぐに去勢手術とかしていただいておりますけれども、この飼い主という定義が、犬は大丈夫なんですけれども、猫が難しいのかなというふうに考えています。

ある方が、家の中で数匹を飼っている、しかしながら、外で、自分の敷地内のお庭で猫を飼っている、そこには10匹とか15匹とかいらっしゃるという方もいらっしゃいます。そういった場合ですね、この猫は、外で餌をやっているんだけれども、その猫は飼い猫になるのかどうか、ちょっとそこら辺の考え方、教えていただけますか。

○森生活衛生課長  犬の場合には登録がありますので、それで飼い主が分かるところでございますが、猫は登録の制度がございませんので、自己申告によるところで、自分が飼っていると言えば飼い猫になりますし、飼っていないと言えば野良猫になるというような仕組みになっております。

○ふまミチ委員  それは自己申告ということでよろしいということでいいわけですね。そうですか、分かりました。

それで、またちょっと逆のことがあって、敷地内の外で餌をあげている方が、この猫は自分の猫ではない、しかしながら、去勢手術は絶対しないということで、どんどん増えた場合もあります。ですので、こういった結構ややこしい問題があるのかなと思いますので、ちょっとここら辺の整理をですね、この施策が始まる前に、またボランティアさんと相談していただきながら進めていただけたらというふうに思っております。

そして、先ほど譲渡会に出すということで、それがポイントになるのかなと思ってますが、譲渡会に猫、犬とか行きます。そのときに、すぐ里親が見つかればいいんですけども、見つからない場合が多々あるかと思っております。最近では、報道とか口コミとかで結構保護犬、保護猫を飼っていただける方がたくさんいらっしゃるとは聞いております、増えているとは聞いておりますけれども、この譲渡会で、言い方悪いんですけど、里親が見つからなかった場合、残ってしまった場合、そういった場合はどのようになるのか、どういうふうに考えておられるか、ちょっとお聞かせください。

○森生活衛生課長  譲渡をしようとして、例えば治療をしたり、マイクロチップを装着したり、不妊去勢手術をしたりした、けれども、譲渡にはつながらなかったという場合には、費用の面では、こちらのほうで負担していきたいというふうには考えております。

○ふまミチ委員  負担とは、どのような負担になりますか。

○森生活衛生課長  すみません、支払い方のフレームといたしましては、例えば病院のほうで治療等を受けたり、マイクロチップを装着したり、一時預かりということで、入院一時預かりをしたということになりますと、病院のほうに、その費用についてお支払いさせていただきたいと思っておりますし、一時預かり等でホテルに預かった場合には、ホテルにその‥‥。

○森生活衛生課長  すみません。

○ふまミチ委員  委員長、すみません。そういうことではなく、譲渡会で戻ってきた場合に、要するに里親が見つからなくて、その場合はどうなるのか、結局、猫だったら地域猫になってしまう、犬だったらボランティアさんに預かっていただくとか、いろんなことが考えられると思うんですけども、区とはして、そこら辺のことはどのように考えておられて、どういうふうにしていこうかと考えておられるか、ちょっと聞きたかったんです。

○森生活衛生課長  申し訳ありませんでした。譲渡につながらなかった場合、猫ですと、地域猫で預かっていただくということが考えられます。犬の場合ですと、そういうフレームがございませんので、ちょっとそこは、今後ボランティアさんや獣医師会等の協力も得て、仕組み等を考えていきたいと思っております。

○ふまミチ委員  分かりました。本当にそこがちょっと問題なのかなというふうに思っておりますので、また、限られた財源だと思いますので、その中で、ちょっとできることはしていただき、ちょっとそこが引っかかるなというか、気になるなって思っておりますので、よろしくお願いいたします。

そして、もう一つですけれども、行政がやはりこういったことをやるにするときは、やはりいろんな手続が煩雑なことが多いんです。ボランティアさんやNPOさんたちは、本当に寝る暇もなく餌をあげてますので、忙しいんですね。ですので、そこら辺を、何か手続の煩雑さというか、これを簡素化していただけたらいいなと思っておりますが、いかがでしょうか。

○森生活衛生課長  この取組みについての申請の仕組みについてだと思うんですけれども、それにつきましては、これからボランティアさん等と詳細を詰めていって、獣医師の先生と連携して、申請の仕組み等も、詳細について決めていきたいというふうに考えております。なるべく負担にならないようにという方向で検討させていただきます。

○ふまミチ委員  ぜひともよろしくお願いしたいと思います。

先ほどから課長のお話伺ってますと、まだまだ正式に決まってないことが多々ありますので、またボランティアさんとかNPOさんとかの意見を聞いていただいて、枠組みを決めていただけたらと思いますので、よろしくお願いします。

まとめます。これまで本当に対象外だった飼い主の飼養困難等の支援の取組みは大変に有効だと思っております。この取組みが使い勝手のよい施策になるよう、間口を広げていただき、これからも動物の命と健康を守るという姿勢で取組みを進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。

以上で終わります。