令和 4年予特委員会 3月 7日④環境清掃・都市整備費

大塚駅の周辺の整備事業、無電柱化・道路空洞化調査

○根岸光洋委員  私のほうからは、大塚駅の周辺の整備事業について何点か伺いたいと思います。

南北自由通路開通し、南口が整備され、そして、さらに北口がきれいに整備されて、コロナ禍ということでなかなか大きなイベントができませんが、本当に区民の皆さん、駅を利用する皆さんにとっても癒やしの空間が広がり、また防犯とか、その辺についてもかなり向上したなというふうに感じている次第であります。

それで、北口の駅前広場にはかつてラック式の自転車置場というか、駐輪場がございました。これが撤去されて、歩道が広くなったということで、歩行者にとっては大変使いやすいというか、空間が広がったなということなんですが、補うために駐車場の整備をさらに北口でやるというようなことを伺って、昨年には何かできるんじゃないかということで、トイレの向こう側ですかね、新しくできたトイレの道路側のほうに、そういった、基礎までできてたということなんですが、これが途中で止まってるということで、これについては様々伺いましたけども、警察との様々な協議が調ってないということなんですが、大体見込みとしてはどうなるのか、また、この、ここに整備する目的、そもそも何だったのか、この辺お聞かせください。

○石井土木管理課長  いろいろと御迷惑をおかけしております。大塚駅の北口のところ、こちらのところの自転車駐輪場のところにつきまして、やはり警察との協議で、歩道幅がやはり足らないということで、昨年の8月に本庁協議が必要だというような形になりまして、やはり歩道を取るようにというような指示で、台数を減らして斜めに置いてというような形での見込みになってございます。

まずは、こちらのところ、南側には自転車駐輪場、地下に大規模なものがつくったんですけれども、北側のところにつきましては、全部なくしてもらうと、やはり利便性が損なわれるということで、一部でもつくってほしいというところが当初の要望でございました。

○根岸光洋委員  これ、私も気がついたのが、繰越明許というんですか、予算の執行が遅れるということで、初めて分かったんですよね、その理由がね。あ、そうなんだということで聞いたんですけど、これ地元の方には説明というのはされているんでしょうか。

○石井土木管理課長  地元のほうには、一応は伝えてはいるんですけれども、具体的にこの警察の協議の回答とか、そういったものでどのくらい減っていくのかという数が確定できたのが、今年というか、昨年のもう12月ぐらいですので、それからというような形になっての御報告というような形で、ちょっと遅れてしまっております。

○根岸光洋委員  理由は様々あると思うんですが、ぜひ、地元の皆さん待望の私もよく聞かれるんですよね、いつできるんですかって聞かれてたんで、できれば早くそういう情報もいただければなと思いますし、来年度入ってからとなると思うので、もうしばらくこの状態が続くと思いますが、協議調い次第、整備をしていただければと思ってます。

それで、大塚には南口に確かに大きな駐車場、駐輪場がございますけども、ここの南口に行くまでは本当に通路が狭くて、人と自転車が通るには、警察の横の、交番の横の通りですけども、ここも一方通行化するというようなことも伺っていますけど、まだまだ時間がかかりそうな状態でございますので、しっかりこの辺をどうするのかも含めて検討していただきたいなと思っています。

逆に、また南口に行くと、最近、アトレの前に駐輪する方が多く見受けられて、もともとはここ止めちゃいけないところ、とにかく下には大きな駐輪場があるんですよね。買物に来る方なのか、また、いろんな用事があって、たまたま止めているのか、少し止めると、昔はアトレの警備員さんがシール貼っていたんです、シールというか、紙をね。それも見受けなくなったら、途端に5台、10台。中には点字ブロックの上まで止めてるケースがあるということで、昨年来からずっとこれお話しさせていただいて、対策としては、放置自転車禁止のシールというか、マークと、また、そういう撤去するというようなことも含めて対応していただいていると思うんですが、現状についてはいかがでしょうか、御認識は。

○石井土木管理課長  昨年のところからお話を受けておりまして、今年も1月の4日から大体週、多いときに2回、確実に毎週のように撤去をかけてございます。ただ、現状では、本当に短時間でパン屋さんとか、そういったものの利用が多いというような状況でございますので、そこの施設の管理会社、JRさんのほうのビルのところに申入れを行いまして、昨日というか、先週ですね、一応対応状況というのが送ってこられまして、店内とかそういうようなパン屋さんのところのレジとか、そういったところに、やはりこのJRさんの駐輪場は時間貸しで2時間まで無料ですので、こちらを使ってくださいというような貼り紙とか、そういうような啓発を行ってございます。私どものほうも、あそこのとこの床とかそういったところにまずはシールを貼ったりして、対応も順次進めているところでございます。

○根岸光洋委員  それで、かつては本当にこの大塚駅、東京都でも有数な、豊島区でも本当1位、2位を争うというか、東京都でも争う、そういった放置自転車のところでありましたので、こういったことが、芽を潰すじゃないですけども、しっかり対応していっていただきたいと思います。

それともう一つ、もともとずっと思っていたんですけど、南口はこの都電の線路の内側は自転車を押して歩いてくださいというようなことができてきてから、そういう注意看板がところどころ貼ってあります。ただ、これほとんど、ほとんどというか、無視して、自転車で通行する方かなり多いんですね。危ないな、危険だなと思っております。ただ、北口側はそういうものがないんですよね。南北自由通路入るまでは、自転車は乗ってもよくて、そこで降りて、南北自由通路を押して歩いていくという、押して歩くというか、通行しているケースというのはあるんですが、これ南と北で対応が違うなって、これが皆さん理解できないとこじゃないかなと思うんですが、この辺について、現状、どのようにお考えがありますか。

○石井土木管理課長  できた当初というところもあろうかと思うんですけど、特に南側につきましては、やはり都電がございます。あそこのところが遮断機がないというようなところで、東京都の中でも都電があるところにお住まいの方少ないわけですんで、その辺りのところ、安全上の喚起を図るために、南側のところには注意をしてきたと。北側のところにつきましてもいろいろと、タクシーとか車の車道のところでの出入りとか、そういったところでいろいろ、今、問題が起きつつありますので、この辺りのところも所轄の警察さんと相談しながら、今後統一をしていくかどうかというところは検討していきたいと思っております。

○根岸光洋委員  ぜひ、またよろしくお願い申し上げます。放送でも南北自由通路は歩行者優先の通路なので、自転車の通行は押してくださいみたいなことをしてくださっています。かつては警備員の方もいらっしゃいましたけど、ぜひ人と、人に優しいというか、人を優先した駅前のまちづくりということでしておりまして、自転車の方ももし万が一ぶつけてしまったら、大変な損害というか、賠償の責任が生じますので、人にも自転車にも優しいまちづくり、駅前づくりというのを進めていただければと思っています。

【無電柱化計画、空洞化調査】

○根岸光洋委員

続きまして、無電柱化計画について質問したいと思います。

私は地元じゃありませんけど、巣鴨の地蔵通りが大変きれいにすばらしい無電柱化の対策が進んでいるということで、また、これを基に立教通りのほうもこれから無電柱化が進んでいくということなんですが、この技術が進歩して、私どもかつては空洞調査ということで、地下の埋設物を調査する、そういった道路、区ではやっていますけど、もう3年たって、いろんな形でこの空洞の調査が進んで、安全・安心を先に先取りするというか、そういった技術もこの無電柱化にも大きく役立ったというようなことも当初伺っております。新技術が開発されていった、こういうことによって、無電柱化が進んでいるというふうに、進んでいくべきじゃないかということで、そういったことが取り上げられたというふうに伺っていますが、これの技術の進捗について、どのような御見解があるのか、まずお聞きしたいと思います。

○小堤道路整備課長  無電柱化と路面下空洞調査の相関関係というか、そのつながりなんですけれども、巣鴨地蔵通りでは3Dマップということで、株式会社ジオ・サーチさんのほうで開発してもらっています、レーダーで地下の状況を調査するというふうなものを巣鴨地蔵通りでは採用しました。私どものほうがやったのが、本当に全国では初めてぐらいの段階だったんですけど、今は23区のうち半分ぐらいはこれを使っているというふうに聞いてございます。実際に掘らないで、埋設管の状況を調べるといったところでございます。ただ、あまり深いとレーダーに入らなかったり、細いとなかなかそれがデータに残らなかったりというふうなところで、技術革新のほうはジオ・サーチさんのほうでまだ進めているといったところでございますけれども、掘る回数は確実にそれによって少なくなっているといったような効果は非常にあるのかなというふうに捉えてございます。

○根岸光洋委員  今、空洞化のほうを先に話しちゃったので、そこに行っちゃいましたけど、それ以外にも、新たな管機材の採用とか、埋設層の浅層化というんですか、そういうのとかも使われているんだなということで、そういったことの技術革新があった。それと、またもう一つは、特徴的には、この巣鴨地蔵通りは特に、何ていうんですか、これ、変圧板というんですか、これをアーケードの中に、アーチの中に入れたというのも聞いているんですけど、こういった技術もやはり豊島区としては、新たに取り入れた技術の一つとして評価されているんでしょうか。

○小堤道路整備課長  巣鴨地蔵通りのちょうど入り口のところに商店街のアーチがございます。ここの中に4基の変圧器を入れてございます。こういったことをやるのは、完全こういったアーケードに囲った中に入れるというのは、うちが初めてなのかなというふうに思ってございます。

いつも無電柱化やるときに、変圧器の場所が非常に問題になるというか、なかなか難しい問題でございますけれども、巣鴨地蔵通り第1工区、電柱が抜けてございますけれども、高岩寺の協力も得ながら、地上のほうには置かずに、先ほど言いましたアーチの中に入れるといったような工夫はやってございまして、非常に、斬新的なというか、新しい工法として評価をしていただいているといったようなところでございます。

○根岸光洋委員  分かりました。さっきの空洞のほうに戻っちゃいます。なるべく掘らずに地中掌握ということもあって、試掘をする回数減らすとか、経費的なものも期間も削減されるんじゃないかということで、ぜひ今度は立教通りのほうにもそういったものを活用していただければと思います。

これ、無電柱化については、目的は本当に皆さんも御存じ、私たちもよく学んでいます。火災とか救急活動、また歩行空間の確保とか、特に大災害とか地震への備えと、そしてまた、都市景観を損なうものをこういったものですっきりとさせていくという、いろんな様々な目的というかね、あると思います。

それで、11月10日ですか、10日は無電柱化の日ということで、セレモニーがあったと。そういったものがあって、無電柱化スピードアップ宣言というのをやったというふうに伺っています。これには中野区長、豊島区の高野区長もはじめ、国交省、また、様々な方が集まってパネルディスカッションなりをしたというふうに伺っています。豊島区もそういう意味では日本一のこういった狭小というか、また高密度地域にあって、こうした無電柱化を進めていくというのは本当に他区の、他自治体のすばらしいモデルというか、先例になるんじゃないなと思ってございます。そしてまた、この新技術を使いながらのスピードアップとコスト削減をしていくということが、この豊島区でやるということは大変有意義でないかなというふうに考えておる次第です。

少し話は替わりますけど、私も区道の中で相談受けたことがあるんですね、電柱が傾いているということで。本当に見に入ったら、電柱が傾いていて、写真を撮りに来て記念撮影している人もたくさんいて、この電柱は大丈夫なんだろうかと、その家の方が、持ち主の方、前の方が東京電力に聞いたら見に来て、大丈夫ですと言われたんです。本当に大丈夫なんですかと聞かれたんで、私、改めて小堤課長に相談したら、また、東京電力の担当の方が見に行ってくれて、倒れることはありませんと、大丈夫かどうかというのはちょっと、分かんないと言わなかったかもしれませんが、本当に斜めになっていてですね、こんなことが残っていていいのか、景観が、まずは。これって本当、地震が来たときに、これで大丈夫なんかなとすごく不安になる地域の方の声はもっともだなと思ったんですよね。これ、無電柱化が今、大きな道路に進んでいるんでしょうけど、ぜひこういった技術の刷新とかコストの削減、工期の削減をしながら、こういう区道の中にも、どのぐらいかかるか分かりませんが、進めていってほしいなと思っております。

私の趣旨としては、こういった豊島区が、先ほど申し上げましたが、高密度地域の中で、日本の中でもそういった地域の中にあって、無電化のスピードアップをしていく、こういうことは大変有意義であるということを改めて申し上げましてですね、この事業がさらに進むことを念願しまして、質問を終えたいと思います。

○高野区長  この無電柱化の問題は特に小池都知事が非常に衆議院時代から熱心に取り組まれて、同じ選挙区でありますので、この無電柱化についてはいろいろとサジェスチョン等々もいただきながら、豊島区がぜひ見本になるようにというような話で、この無電柱化の幹事にもならせていただいて、日本全国でこの問題を推進していこうということでありますが、その中でも特に巣鴨、巣鴨地蔵通りというのは日本一の商店街であり、そして、一番無理であろうという、この巣鴨地蔵通りだからこそ、無電柱化に挑戦しましょうということでありました。

今、るるお話ししたように、今回の無電柱化に関しては巣鴨地蔵通り、変圧器をアーチの上に載せるとか、様々な工夫して、本当に私はこれは一つの大きな無電柱化へのモデルというか挑戦の口火を切ったというような形で評価されるのではないかと思っております。ただ、これに関しては時間がどうしてもかかる、お金がかかる、様々な課題がありますけど、やはりこのような無電柱化に向けて今後も豊島区内の中でもできる限り強力に進めてまいりたいと思います。