令和 7年予特 区民・福祉費自由質疑  3月 6日島村議員

災害時ペット同行避難、救援センター受け入れ

○島村高彦委員  それでは、予算書の250ページ、新規拡充事業にも盛り込まれておりますペット災害対策事業についてお尋ねします。

ペットに関しては、過去の災害で同行避難ということを知らずにペットと共にいたことによって被災をしてしまったというような死亡事案なんかも発生いたしました。これを受けて、国は昨年、防災基本計画に避難所にペットと同行避難した被災者について、適切に受け入れるようにするとともに、平時から避難所における家庭動物の受入れ方法の周知徹底を行うことを追加をいたしました。本区におきましては、この防災基本計画以前にペットの同行避難を位置づけていたと思います。これいつ頃から位置づけてらしたっけ。

○秦生活衛生課長  すみません、正確なところは記憶してないんですけれども、当初からというふうに認識しております。

○島村高彦委員  当初というのはどこからが当初。

○秦生活衛生課長  すみません、正確なところが分かりませんので、改めて調べさせていただきたいと思います。

○島村高彦委員  いいです、いいです。要するに、この防災計画より以前から位置づけているという解釈でいいかと思います。

それで、それほど前から位置づけておったんですが、なかなか区民に知られてないということがありまして、去年の一般質問で、区民が問い合わせたところ、たまたま受けた職員さんが知らないということがあったということを言いました。これはうわさレベルの話ではなくて、うちのふま委員のお知り合いの方が直接電話をして、それでふま委員にその話をしたということで、その方もふま委員も大変憤っておったので、そのときの質問に入れた次第でございます。まあ、そういうようなこともあったりして、今現在の職員さんの周知度というのはいかがなもんでしょうか。

○秦生活衛生課長  今、委員がおっしゃったような事案がございましたので、防災課長とも協力いたしまして、少なくとも救援センター配備職員につきましては、ペット防災、同行避難が可能だということを改めて周知し直したところでございます。

○島村高彦委員  区民さんは、別にその防災専門の方だけではなくて、自分が関係した職員さんにそういった質問をすることがありますので、極力多くの職員さんのほうにお知らせをしておいていただきたいと思います。

それで、同時に、区民の方々への周知ということなんですが、この区民に対する周知ということで、どこまで進んでいるんだろうかという感覚ですね。ペット飼っている区民、ペットを飼っていない区民、これ両方含めてどのような周知度だと感じていますでしょうか。

○秦生活衛生課長  実感として分かりましたのは、昨年12月1日に目白小学校で同行避難訓練をさせていただきまして、参加者の皆さんにいろいろとお声を聞かせていただきました。ペットを飼ってらっしゃる皆さんも豊島区の救援センターで同行避難が可能だという方がそんなに多くございませんでしたし、また、同時に行った普通の人間のほうの避難所の訓練のほうもペットの同行避難が可能だという方がそう多くはなかったというふうに聞いておりますので、周知度としてはまだまだこれからというふうに考えております。

○島村高彦委員  今後よろしくお願いします。特に、ペットを飼ってない避難者の方、全く知らないで救援センターに行って、何でこの避難所に動物がいるんだということで大きな問題にならないように、その辺を徹底してやっていただきたいと思います。

次に、受け入れる救援センター、学校ですね。学校側の理解は一体どうなっているんだというところがちょっと気になりました。その前提といたしまして、基本的にケージに入る大きさの小型のペットですね、哺乳類、鳥類、そういったものをケージに入れて一緒に避難するというところで、ケージに入らない大型動物、これはどうするんだという質問を過去にいたしました。発災時の預かり先をあらかじめ決めていただくようにお願いをしているというふうに書いてあるんですが、これお願いできているんでしょうか。

○秦生活衛生課長  全て確実にというところまではまだ至っておりませんけれども、少なくとも人間の動線とかぶらない校庭のはじっこで、入り口がかぶらないところでの設置、それから学校のほうで持っています運動会などで使うテントなどの資機材が搬入できる場所をということで学校長の皆さんにお話をさせていただいておりまして、夏ぐらいをめどに35救援センター全て、具体的にここのここというところまで全ての学校で指定できるように準備を進めているところでございます。

○島村高彦委員  じゃあ、そういった場所をあらかじめ決めておいてほしいという質問したわけですが、現在ではそういう形で決まっているという解釈でよろしいでしょうか。

○秦生活衛生課長  はい、方針というか、どの辺で設置するということはもう理解していただいていますので、あとは具体的な個別の学校の状況に応じて、具体的な場所を決めていくのはこれからということになります。

○島村高彦委員  せんだって、先月ですね、救援センター開設運営訓練に出まして、このペットのお話が指導員のほうからありまして、それでたまたま隣に副校長がいらっしゃったので、このペットについて御存じかということを聞いたら、あまりいい反応じゃなかったんですね。実際に大型ペットはどこに配置するか決まっているというふうになっていますが、御存じですかと聞いたら、全く知らないということをおっしゃっておりました。まだまだ学校が、受け入れる肝腎の学校側がこのペットの同行避難ということを御存じないんじゃないかと思うんですね。今、具体的な場所はこれからということでしょうけれども、大型動物を万が一連れてきてしまったときの一時的な置き場所というのは、やはりあらかじめ学校、区民、それから支援する区側も防災課のほうも、十分に承知をした上で、起こるべき災害に備えてもらいたいと思っているんですが、今なんか、この間聞いたときには、もう置き場所は決まっていますよというふうにおっしゃっていたんですね。今聞いたら、いや、これから具体的な場所は決めるということで、ちょっと事実上、どこまで進捗しているのか分からないんですけど、その辺もう一回、はっきり教えていただけますでしょうか。

○秦生活衛生課長  今、方針が定まっておりまして、校庭のはじっこのほうで、人の動線とかぶらないところで、かつ大型動物が雨風をしのげるようなテントが運び込める場所というところで決めますということを学校長の皆さんには周知させていただいております。

ただ、個別に学校長の一人一人とここの場所にしましょう、あそこの場所にしましょうというのは、今継続実施中でございまして、全ての学校でそれがじゃあ、ここの校庭の東の角ですねとかってところまで、全ての学校で決まったということではないというのは確かでございます。

周知につきましては、学校長の皆さんには周知をさせていただいておりますので、そういう意味では副校長の皆様のほうに情報が行っている学校と行ってない学校とあるのかなというふうに思いますので、改めて夏までの間に全て、確実に決めていきたいと思いますので、その中では副校長の皆様とも話合いをしながら決めていきたいと思います。

○島村高彦委員  分かりました。どこの場所にするかというのは、そのときによって変わってしまうということも当然あるかと思うんですね。ただ、万が一、万が一というか、恐らくあしたにでも災害があれば、みんな大きい動物も連れてきます。黙っていれば、そのまま入れようとする人もいるでしょう。そういった混乱がないように、学校も校長、副校長だけではなく、全職員が昼間にそういった事態が、災害が発生したときにも備えられるような体制を、ぜひ取っておいていただきたいと思います。

以上です。