令和 2年予算特別委員会 3月10日 補足質疑1

【人と動物の共生事業】

○ふまミチ委員  本日もよろしくお願いいたします。

私のほうからは、人と動物の共生事業についてお伺いをいたします。

東京都の飼い主のいない猫緊急対策事業補助金を平成30年度から活用されております。令和2年度で3年目を迎えますが、その内容について、まずお伺いをいたします。

○森生活衛生課長  地域猫活動を行う地域協議会が設立されていない3分の2の地域でスポット的な地域猫活動を支援しまして、地域協議会の設立を促していくために、個人申請の不妊去勢手術の助成額を増額いたしました。今年度は2カ所の地域協議会が新たに設立され、40協議会となっております。

○ふまミチ委員  わかりました。協議会も40協議会にふえたということで、2カ所ふえたということでございますよね。それで、先ほどの補助金を使った効果は、手術料、一般申請とか個人申請とかがふえているというのはお伺いをしておりました。そして、地域協議会のほうの不妊去勢手術が少し減少しておりますけれども、原因が何かわかりますでしょうか。

私が聞いたところですが、地域協議会の方から、申請書がやっぱりちょっと煩雑になっていて、なかなか使いづらくて申請をしていないという声も伺っておりますが、ちょっとその辺をお伺いできますか。

○森生活衛生課長  不妊去勢手術が減少している主な原因といたしましては、地域猫活動の効果により野良猫が徐々に減少し、件数が減少していく、それがあらわれた結果というふうに考えてございます。

確かに申請書のほうは、写真を添付するなど、少し申請方法変えたところでございますが、そこに関しましては、きちんと適正な支出をしていく上で必要な変更だったというふうに考えてございます。

○ふまミチ委員  それが適正だということでございますが、協議会の皆さん方は、やっぱりちょっと煩雑になっていて、なかなかそちらのほうでは、本当は協議会のほうで申請をしたいんだけれどもやっていないという声は、実際は聞いておりますので、ちょっとその辺もリサーチをしていただけたらなというふうに思いますので、よろしくお願い申し上げます。

それと、自治体によっては殺処分ゼロ、殺処分をされる猫をなくすという目標をしている、目標をゼロにしているところがございます。以前、豊島区のほうでもゼロを目指すというふうに伺ったと思いますけれども、本区は今、どのような考え方になっているのか、ちょっとお聞かせ願えますか。

○森生活衛生課長  豊島区の場合には、地域の方々が御協力して猫のふん尿被害や鳴き声の被害などを減らすために地域猫活動というものを実施して、環境問題を、環境を改善していく、そういった考えで、主な目的として進めているところでございます。

○ふまミチ委員  地域猫活動というか、地域の問題としてやっているということで、ということは、ゼロを目指してやっているわけではないというふうに捉えさせていただきました。

東京都は、動物愛護センターを抱えておりますからかもしれませんけれども、ゼロを目指すと伺っておりますが、ちょっと東京都の考え方とか教えていただけたらと思います。

○森生活衛生課長  東京都のほうは、動物愛護センターを有しておりますので、同センターでの殺処分ゼロを達成したということを昨年の4月に発表されているところでございます。結果的に、東京都の動物愛護センターのほうに豊島区から持ち込まれる猫も、殺処分されていないという結果になります。これは、地域猫活動の効果が反映したものと考えておりまして、今後もこの活動を継続することで、動物愛護センターに持ち込まれる豊島区の猫減少に協力したいというふうに考えております。

○ふまミチ委員  東京都は、そのようにゼロを目指して、実際今、ゼロを達成しているということでございますけれども、本区におきましても、今課長の御答弁いただきまして、殺処分はないと。ボランティアさんというか、皆さんのお力をおかりしてそうなっているというふうに伺いましたので、でしたら、なぜゼロという目標は掲げることができないんでしょうか。

○森生活衛生課長  この殺処分ゼロというのは、動物愛護センターを有している東京都が目標として宣言しているものでございまして、豊島区のほうには、動物愛護センター等ございませんので、あくまでも東京都に御協力している、事実として殺処分ゼロを達成しているというような形で御協力していきたいと考えております。

○ふまミチ委員  事実としてですね。ただ、千代田区はゼロを目標にしているかと思います。千代田区ができて豊島区ができないということもないのかなと、ふと思うんですけども、目標を決めることは大事なんじゃないかなと思うんですけども、ちょっとそこら辺のことをもう一度お伺いしてもよろしいですか。

○森生活衛生課長  千代田区におきましては、確かに、一般社団法人と共催いたしまして、飼い主のいない猫対策ということで不妊去勢手術を区が一緒に進めているところでございます。千代田区ができて豊島区ができないというところですが、そもそも飼い主のいない猫の頭数が違うこと、そこが一番大きな理由になってございます。この千代田区が対応している飼い主のいない猫頭数に関しまして、750万円程度の予算もかけておりますので、それを換算しますと豊島区のほうでは、ちょっと今、計算できませんが、相当数の予算がかかるというところでございます。

○ふまミチ委員  頭数が違うということだというふうに、あと予算のかげんということも今お伺いしましたけれども、実際今ゼロなわけですし、目標なので何かできるんじゃないかなというふうに、素人ですけど、判断ではそういうふうに思っております。その件は、じゃあ、置いておいてですね。

それで、課長には、お忙しいところを3カ月に1回ぐらいボランティアさんとの懇談会をしていただいて、本当に感謝をしているところでございます。でも、そこで、さまざま御要望がボランティアさんのほうから出るわけですけれども、やはり殺処分ゼロのところで、話がそこでとまってしまって、いつもいつも平行線なんですね。ですので、本当に時間かけて懇談会していただいているのに、そのようでは何か申しわけないなと、こちらも思うんですけども、何か区として今後そういった進め方ですね。何か考えておられることあれば教えていただけますか。

○森生活衛生課長  先ほども猫の不妊去勢手術の数が減少しているというところもありまして、一定程度この地域猫活動、地域猫対策の効果があらわれているものと考えております。もちろん、ボランティアさんの御協力も大きなお力になっておりますし、あと、また地域協議会の方が御協力していただく、また、ことしから始めたスポット的な地域猫対策、不妊去勢手術、そういったものを組み合わせて地域猫活動、地域猫対策ということで、今後も継続して、この形で対策をとらせていただきたいというふうに考えております。

○ふまミチ委員  わかりました。今後もこの活動の方針だということがわかりました。

私自身は、本当に千代田区、経費とか、そんなのは置いておいて、考え方、考え方では本当に千代田区のモデルはやっぱりすごいと思うんですね。行政と住民と、またボランティアさんと、また獣医師さんとの連携がすごくとれているということも思います。ですので、そういったところを、今のままもよろしいのかもしれませんけど、もうちょっとそこら辺のことも勉強というか、研究をしていただいてと思いますので、よろしくお願いいたします。

最後に済みません。保健所長の御意見だけお伺いしてよろしいでしょうか。

○植原池袋保健所長  区で進めている地域猫活動については、住民の方々、ボランティアの皆さんの力が必要不可欠で、今後とも従来より活動されている皆さんのお力をおかりしながら、ボランティアさんとの協働を図りまして、人と動物が共生できる社会を目指してまいりたいと思います。