令和 4年予特委員会 3月 8日⑤文化商工・子ども・教育費

保育の質の向上CAP、レシダワークショップ

○ふまミチ委員  よろしくお願いいたします。

私からは、保育の質の向上に関わる事業についてお伺いをいたします。

本区では、保育の質の維持、向上を目指した取組として、保育園でレミダワークショップとCAPプログラムが実施されております。私もこの事業に大変期待をしているところでございますが、簡単に事業の内容とこれまでの実績をお示しください。

○鈴木保育課長  まず、レミダワークショップでございますが、こちらはレミダを専門に実施している方にお願いをいたしまして、まだ使っていない企業の廃材や自然物の落ち葉などを使用して、子ども向けの創作活動を行うものでございまして、こちら実績のほうは、令和元年度が2園、令和2年度はコロナの関係もありまして1園、今年度につきましてもコロナの影響で1園の実施を行いました。

もう一つのCAPプログラム、これは子どもの暴力防止のプログラムでございますけども、いじめや誘拐、また性暴力など、子どもが遭遇する可能性のある場面から自分で自分の心と体を守る、そういった方法について子どもと大人、両方に学んでいただいて行う人権教育をベースにした参加体験型のプログラムになってまして、こちらのほうの実績も、令和2年度から実施を始めまして、令和2年度が1園、今年度2園の予定なんですが、今のところ1園を実施して、もう1園はコロナの影響で子ども向けが延期になっておりまして、今月実施する予定になっております。

○ふまミチ委員  ありがとうございます。レミダとCAPの両方の実績と内容を教えていただきました。

まず、レミダワークショップの件でございますけれども、実施園以外の保育園からの職員が参加する公開保育の形式を取っていると伺っております。その部分についてちょっとお聞かせ願えますか。

○鈴木保育課長  レミダにつきましては、1つの園で実施したときに、ほかの保育園から保育士の方に見に来ていただいて、これは区立も私立も関係なくですが、見に来ていただいて、そこで学んでいただく。それを御自身の園に持ち帰っていただいて、それを広げていただく。それによって経験することのできる子どもたちを増やしまして、1園で実施してもそれ以上の効果を生む。そういった形で、公開保育という形でコロナ前はやっておりまして、現在はコロナの影響でなかなか呼べないということがございまして、コロナが落ち着いたら前のような形で元に戻していきたいなというふうに考えております。

○ふまミチ委員  本当にそのようにしていただけると、職員さん、毎年2園とかだとなかなか進んでいかないなというふうに感じておりました。職員さんがそのようにたくさんの方が来ていただければ、また自園に戻ってそういったことが子どもたちに教えていけるのかなというふうに思いますので、ぜひともまたコロナが収まりましたら、しっかりとその辺を進めていただけたらというふうに思っております。

そして、このレミダワークショップに関しましては、利用する材料を、これを法人さんのほうで用意していただいて無償というふうに聞いておりますが、それでよかったですか。

○鈴木保育課長  こちらのほう、職員が集めてきたりですとか、そういったこともありますので、それら持ってきていただくものといろいろ含めて物自体は無料で、ただ委託という形を取っているので、ワークショップ自体は費用がかかっているものでございます。

○ふまミチ委員  分かりました。委託というのは分かるのであれですけれども、何ていうかな、材料をですね、こういうのも職員さんが集めるのがとても大変なのかなと、私的には思ってしまったんですけれども、そういった部分も、また委託先の法人さんから何か頂けるものは頂いて、そしてもうそういった自園で行うときに回していただけたらなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

このレミダに関して、保育士さんや子どもたち、このワークショップにどのような効果が出るのか、どのような効果があるのかというのを、区としてのお考えをお聞かせ願えますか。

○鈴木保育課長  子どもと職員、それぞれあるんですが、子どもに関しては共同でアイデアを出し合ったり、協力しながら何かを作る面白さといったものを感じたり、様々な素材に触れてそれが何に使えるのかをいろいろ試したりする、そういったところで創意工夫につながる、そんな効果がございます。多くの発見にもつながっています。

また、職員に関しましては、実際この子どもたちが物に触れて考えている間に、どういった素材を活用するのかですとか、どういったところに気づくのか、考えが及ぶのか、そういったものを子どもの、御自身の保育、今後やる上でどういうふうに子どもと関わっていけばいいのか、遊び方ですとかその展開の方法といったものを学ぶことができているというふうに聞いております。

○ふまミチ委員  分かりました。子どもの想像力をかき立てるすばらしい取組だと思っております。

【CAP】

○ふまミチ委員 次に、CAPでございますけれども、CAPについては我が党は以前よりCAPプログラムを導入すべきということを要望してまいったわけでございます。令和2年から始まったということで、先ほども2園ですかね、毎年2園ぐらいでやっているというふうに聞いておりますけれども、本当にこの子どもたちの心身のね、自分の体、自分の心身を守るためにとてもよろしい取組かというふうに思っております。

この始まったばかりの取組でございますけれども、こういった取組を、2園だとここもまた広がっていかない、特にこのCAPに関しては、小学校に上がる前までに全豊島区の保育園児さんがそういったものに触れられる、予防教育に触れられる、そのようなふうに進めていただきたいんですけれど、それいかがでしょうか。

○鈴木保育課長  委員おっしゃるとおり、やはり予算も限られていて、2園で今年度ですと、やるというところもございまして、なかなか多くの子どもたちに経験していただくことができない。また、このCAPにつきましては、保護者と職員、大人も学ぶというところがとても肝になっているところでもありますので、いかに多くの方に経験していただくかということを、この2園だけでの実施ではあるんですが、それをどのようにしてほかの方に経験していただくか、知っていただくかということについては、担当を含めて今模索しているところでございまして、何かいい形に変えていけたらなというふうには考えているところでございます。

○ふまミチ委員  分かりました。とにかくどのような形か分かりませんけれども、そのような、ぜひ進めていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

【臨時保育園、千早さくらそう保育園の移転】

最後に、委員長、すみません、もう1件ですけれども、次に臨時保育園、千早さくらそう保育園の移転について短くお伺いしたいと思ってます。

現在千早三丁目にあるさくらそう保育園が、もともとあった千早一丁目に新年度から移転するというふうに伺いましたが、これは間違いありませんか。

○三沢保育政策担当課長  はい、そのとおりでございます。

○ふまミチ委員  分かりました。この千早三丁目の園舎は、令和5年度から南長崎第一保育園の建て替えによる仮園舎というふうに伺っておりますので、この令和4年度から1年間は空くのかなというふうに思ってます。この1年間だけでも以前のように園舎や園庭を地域の子どもたちのために開放をしていただけたらありがたいなと思ってます。地域の皆様の声からもそのような声がありますので、ちょっとそこら辺のことをお尋ねしてもよろしいでしょうか。

○三沢保育政策担当課長  予定では御指摘のとおりとなってございます。臨時保育園さくらそうが移転した後には、まず4月、5月に移転に伴う残滓物処理を行う予定です。その後、南長崎第一保育園の引っ越し準備が今年の12月ぐらいから始まると想定しておりますので、実質的に空いてるのは6月から11月までの6か月間と想定しております。この6か月間、財産の有効活用を図ることは当然のことでございますが、ただ、建物内に人が出入りするとなりますと、出入口や窓の施錠、防犯上の管理、電気、水道、トイレの管理保全といったやはりコストがかかるということも視野に入れる必要があることから、できますれば本施設につきましては、区立園の仮園舎計画をスムーズに進めることを優先的に位置づけた上で6か月間、園庭を地域の皆様方に使っていただくという暫定活用を考えたいと思っているところでございます。

○ふまミチ委員  分かりました。ぜひとも、この地域、園庭のない保育園が多々ありますので、遊び場確保のためにもぜひ検討していただければと思います。よろしくお願いいたします。