平成26年決算委員会 全部の補足質疑(10月17日)

女性の視点の防災対策

○此島澄子委員  よろしくお願いします。私は、決算参考書169ページの災害に強いまちづくりの推進ということで質問したいと思います。この夏に参議院会館で開催された地域防災会議というのがありまして、そのセミナーに参加したんですけども、そこで講師の方が防災に女性の視点をということで、豊島区が防災会議委員を47名から女性12名ふやした69名という、本当にすごい拡充をしたということで大変賛嘆をしておりました。それで女性の占有率が高まったわけでございますけども、その効果について伺います。

○樫原防災課長  確かに平成25年度の会議から実質的に女性の議員12名ということで拡充させていただきました。それに先立つ女性のための防災復興対策委員会についても含めて御提言をいただきまして、さまざまな意見の中で地域防災計画、それから救援センターマニュアルといったところの女性の視点がこれまで必ずしも十分ではなかった部分について広い視点で御意見をいただいて、それに反映できたというところでございます。

○此島澄子委員  今、言われましたけども、豊島区は11年に男女平等推進センターで19人のうち17名が女性のメンバーということで、そういう構成で女性の視点による防災復興対策検討委員会が組織されて、その報告がまとめられたんですけど、うちの地元の町会長も参加されて毎回すごく有意義な会合だったというふうに感想を言われておりましたけども、これについて改めてそのメンバー構成とまとめの概略について確認したいと思います。

○小椋男女平等推進センター所長  こちらの19名の方のうち17名が女性のメンバーだったんですけれども、メンバー構成につきましては区民団体の方、あと地域福祉関係者、一般区民、公募で応募された方、ボランティア活動の関係者の方、あと行政職員、防災、防犯、母子保健に関する方等で構成されたものとなっておりました。おっしゃるとおり、男性の職員は2名ということで女性の委員の方で多く構成されておりまして、女性委員が90%を占めていたという会議になっておりました。また、こちらのほうでまとめられました検討結果報告書の概略でございますけれども、救援センターの開設標準マニュアルですとか、豊島区地域防災計画に女性の視点、あと子どもですとか、高齢者の方、障害者の方などの人権に配慮したようなものになるようにですとか、男女双方の視点を導入するようなものというようなことの提言を入れたものとしてまとめたものとなっております。

○此島澄子委員  それで、それを受けた豊島区としてそのまとめをどう生かすかということが大事だと思うんですけども、これまでの災害被災者の状況を伺いますと、本当にいろんな講師の方が言われていたことは、いろんな防災情報は聞いていて頭でわかっているんだけども、だけどもふだんやってないことは実際にはできないものだということをいつもいつも聞いてまいりました。それでこれをどう生かしていくかということが大事だと思うんですけど、それについて伺いたいと思います。

○樫原防災課長  今後、どのような形でという御質問でございますけども、1つは防災訓練、地域における防災訓練というのは御存じのとおり、改善すべき点は幾つかある中で、やはり女性が女性の視点でこういう防災訓練という形で提案をしていく、いわゆる参画をしていただく、主体的に参画していただいて変えていただく、そういった流れというのも一つ考えられるかと思います。それからさらには先ほどの地域防災計画に代表されますように、これまで必ずしも十分でなかった部分についてさらにいわゆる性別に偏らない防災対策という形の流れをつくっていただくというのも大きな役割の一つかなというふうに考えてございまして、今後そういったことが広がっていくということを防災課のほうとしては期待をしているところでございます。

○此島澄子委員  それから女性の視点からの提案なんですけども、今、防災訓練にこれから反映していくということなんですけども、今のところ、この成果報告見ましても町会を中心に開催されているわけですけど、なかなか町会の役員さんたちも結集には同じ顔ぶれという感じで苦労されているわけですけども、全国的な防災訓練の参加状況というのを見ましても、東日本大震災の後、1年後ぐらいの世論調査を見ましても、この1年間に防災訓練に参加された方というのが24.5%。しかもそこに10代は5割ということですから、よっぽど少ないと思うんです。なので、本当に実際は全国的に大変厳しいかなというふうに思うんですけど、本区の場合は大体何割とか、そのくらいの部分はつかめるでしょうか。

○樫原防災課長  申しわけございません。そういった、年齢別ですとか、性別を含めましてですけども、具体的な統計というのは現在とっていないというところでございます。