平成26年決算委員会  1~9補足質疑(10月15日)

公衆浴場でのコミュニティ応援

○此島澄子委員  それで、2点目なんですけれど、公衆浴場の廃業によって生じた、いわゆるおふろ難民と言われる方をどうするかということが大変深刻なんですけれども、何とかならないかなということで、私も地域の特養ホームの施設長に相談したんですね。そうしたところ、施設では大体お昼前後に、その施設入居者と、それから在宅サービスの利用者はお昼前後に終わってしまうと。後はあいていますからということなんですね。それで、要支援の方であれば、ヘルパーの方とかを使っている方もいますので、要支援の方でしたら、介護予防という観点からいつでも受け入れられますと。すぐにでも大丈夫ですということと、それから、それ以外の方も、条件を整備した上で、家庭ぶろみたいな感じで1回1回水を取りかえて、レジオネラ菌ですか、の予防のために塩素消毒しながらということも考えられますよと、そういうふうにおっしゃっていただきました。そういった情報もあるんですけれども、ぜひ、これ、今はそれぞれの運営が任されていますから、ですので交渉しなければいけないことなんですけれども、高齢者福祉課として、その辺を取り組んでいただきたいと思いますけれど、いかがでしょうか。

○直江高齢者福祉課長  浴場は、高齢者にとっても健康保持ですとか閉じこもり予防という観点で大変重要だと思っています。浴場が減ってきている中で、ただいまの特養等のおふろを活用するというアイデアですけれど、おもしろいアイデアだなというふうに思っております。それぞれ民間の法人ですので、それぞれの御事情もあるでしょうし、また、介護保険施設ですので、介護保険法上の基準等もございますけれども、ちょっとどういう形ならいいのか、ちょっとこの場でいいとも悪いとも申し上げられませんけれども、何とかそういったことが検討できるのか、ちょっと法人と話をしてみたいなというふうに思っております。

○此島澄子委員  まとめます。おふろが閉鎖しても、自転車とか歩いていけるという方はいいんですけれども、本当にそういう方たち以外の本当に困っている方のためにぜひ御努力をお願いしたいと思います。

 銭湯は、本当に失われつつある裸と裸の触れ合い、コミュニケーションの場でもあるし、赤ちゃんから高齢者まで隔たりなく、だれでも利用できる施設であるし、豊島区の今後のありようを考えましても、高齢化の増加とか、取り立てひとり暮らしの方がふえていくということがございますので、孤立の防止、生きがいづくりという面を考えますと大変重要だと思いますので、区民にとって先ほどあったピンチがチャンスに変わるように、ぜひ都市整備や福祉部の取り組みをお願いして終わります。

○高野区長  きょうは一般会計等々の総括質疑というか補足質疑でありますけれど、冒頭の村上委員から始まって、きょうは何か、公衆浴場の件について各会派から本当にいろいろな貴重な提言というか、現状を含めて御意見もちょうだいしたわけであります。ほとんどの人が自宅で入浴ができるという形の中で、改めて公衆浴場の意義といいますか、そういうものをきょうの質疑の中で、また今まで以上に強く感じました。まさに日本の文化であり、交流の場であり、さらには地域貢献等々も含めて、いろんな御意見をいただきました。昨日の公衆浴場の代表者の方、喜多さんは組合長なのかな。組合長だっけ、喜多さんは。それで、久保さんが支部長ですか、浴場の。幹部の方がいらっしゃって、非常にいろんな面で、今おっしゃったようなこと、できればきょう皆さんの発言を一緒に聞いてもらっていいぐらいに、非常に真剣な御質問等々いただきました。答弁のほうでも、生活福祉から生活産業から、あるいは高齢者、さまざま都市計画まで及ぶような形でもありまして、改めて公衆浴場に対する皆さんの思いが強いことを強く感じました。これらについての対応等々については、今いただいた御提案等々も含めながら、まさに失われている文化をいかに残していくかというような、先ほどの此島委員のお話等々も私たちもすごく強く、特に私自身は強く感じました。今後の問題について、少しでもみんなと力を合わせて、何としても公衆浴場を地域のために守っていくというような、そんな強い思いを持ちながら、努力をしてまいりたいと思います。

 以上です。