平成26年決算特別委員会 清掃環境都市整備土木費(10月10日)

木密地域不燃化事業・高齢者住宅支援

○此島澄子委員  盛り上がりの道路つながりで、私は木密地域不燃化10年プロジェクトについて伺います。

この4月から木密地域不燃化10年分プロジェクトの不燃化特区に4地区が指定されまして、実施されているわけですけども、私の地元地域も補助26と補助172が対象となっておりまして、初めにこの地域の進捗状況を教えてください。

○藤田地域まちづくり課長  こちらの補助26号線、千早・南長崎地区は、もう既に昨年度、事業認可を得ております。で、補助172号線のほうは、権利者の立ち会いのもと、境界確認を行い、現在、用地測量中でございます。面積を確定して事業認可へ進んでまいります。

また、区では、これからその補助26号線の沿道のまちづくりルールの策定に向けた説明会を11月7日に開催をいたします。また、172号線についても12月4日に開催する予定で進めております。

○此島澄子委員  既に事業認可されている本地域ですけども、本当に駅のそばに相談窓口つくっていただいて、みんな行ってきたわという声もたくさん聞いているんですけども、そういった相談窓口の利用内容とか、実績とかありましたら教えてください。

○藤田地域まちづくり課長  相談窓口は、先ほどからも、私、お話ししていますが、東京都が設置しておりますけど、相談のスペシャリストである方々に委託をして行っております。内容は、移転先の物件情報の提供、それから再建プランの構築だとか、あとは税金に関する相談会など、多岐にわたっております。権利者であれば、もちろんどなたでも御相談に乗っております。日曜日、祝日、年末年始を除いて、月曜から土曜日まで、午前10時から午後6時まで営業しております。

実績でございますが、千早地区は1月から開設しておりまして、9月末日までで156件の御相談があったと聞いております。内容は、補償に関する相談が最も多く41件、それから建物の建てかえや残地プランについてが37件、3番目が移転先の情報で29件。それから、南長崎の地区につきましては、7月に開設をしております。で、9月末までの3カ月間で21件の相談がございました。内容、内訳は同様で、補償に関するものが9件、建物残置プランに関するものが7件、権利関係1件という実績でございます。

これらの現地相談所は、先ほどもお話しいたしましたが、これから事業認可を受けたすべての路線に設置をしてまいります。豊島区におきましても、まちづくりの観点から、個別の御相談、移転先確保に関する調整など、東京都と連携しながら積極的に対応してまいります。

○此島澄子委員  身近なところに相談窓口を置いていただけるということが非常に大事だと思うんですけども、本当に補助26の千川駅のほうの地域の方は、もう早くやってくれという声が多いわけなんですけども、それにしても移転先なんですね。問題はね。特に高齢者は、やっぱり住みなれたところにいたいという気持ちでいっぱいですけれども、そういう部分で何か従前居住者対策とか、そういうところで何か方法がありましたら教えてください。

○藤田地域まちづくり課長  区では、これまでも従前居住者対策ということで、東池袋にアゼリア東池袋を整備しております。現在、単身用は満室でございますが、仮住居用は2世帯、まだ空き家がございます。ただ、このほかに、以前も一般質問でもお話しいたしましたが、木密地域不燃化10年プロジェクトとの関連を重視いたしまして、サービスつき高齢者向け住宅を東池袋五丁目のほうに現在整備中でございます。51部屋のうち5部屋について、従前居住者用ということで、木密の関連で確保するということになっております。本事業で移転を余儀なくされた高齢者が入居できるように進めてまいりたいというふうに思っております。

あと、今後ですけれども、現在、まちづくり課では、この不燃化特区事業によって移転を余儀なくされるような方の、特に高齢者の、今お話がございましたけども、どのぐらいの需要があるかということの予測を今課内で調査しております。で、今後は、住宅課と協議の上、この従前居住者対策をさらにしっかりできるように検討を進めてまいりたいと思います。

○此島澄子委員  本当に高齢者にとっては、できるだけ安価で住み続けられるための住宅が欲しいという気持ちでいっぱいなんですけども、2定の一般質問の中でも、多世代型住宅を提案させていただきましたけど、本当にここは保育所や何かを下につくって、病院とかいろんな商店をつくって、その上に若者も住めると。介護者ももちろん、要介護の方も多世代にわたって住み続けられる、コミュニティが維持できるという、そういった住宅を提案したわけなんですけども、その多世代型住宅について、区のお考えをお聞きしたいんですが。

○藤田地域まちづくり課長  これも、その一般質問のときもお答えいたしましたが、この多世代交流型サービスつき住宅については、私、前任が区民ひろば課長でしたので、この多世代が交流できる、地域コミュニティを活性化させるという目的でやってまいりましたけども、今の委員の御提案については、今後のまちづくりにとても大いに参考になるというふうに考えております。

今、うちのほうで、この間、副都心委員会でも御報告いたしましたが、東京商工会議所との協定の件、公民連携について御報告いたしましたけども、そういった企業の誘致だとか、東商に御協力いただく、アドバイスいただくというようなこと、また、その区の福祉部門だとか子育て部門と連携をして、そういった新たなコミュニティづくりの拠点になるような、そういったものができるのではないかというふうに考えておりますので、そちらと連携して、積極的に検討してまいりたいというふうに思います。

○此島澄子委員  積極的にということで、大変ありがたいお話ですけども、実は都議会のほうの2定でも、都議会議員に頼みまして、この多世代型住宅ということで、東京都の意向を尋ねたところなんですね。その答弁が、ちょっと読んじゃいますけども、高齢者とさまざまな居住者とが交流しながら暮らし、災害時にも助け合える住宅をモデル的に整備することとし、新たに一般住宅を併設したサービスつき高齢者向け住宅整備事業を実施することといたしました。事業を進めるに当たっては、民間から創意工夫を生かした提案を公募し、区市町村の意見も踏まえ、年内に事業者を選定いたしますということで、東京都も非常にやる気になっておりますので、豊島区もぜひ積極的にお願いをしたいというふうに思います。

最後に、都市計画道路に伴うこのまちづくりについていなんですけども、先ほどもお話ししましたけども、やっぱり商店街ですね。商店街をどう維持していくかということが大変問題なんですけども、この間、日曜日も商店会長とお話ししたときには、複合型の施設をつくるとなった場合には、やっぱり空き地が必要だねということで、それが確保できない限りはなかなか難しい話だねという、そういった声もあるわけなんですけども、こういう声については、区のほうはどのようにお考えでしょうか。

○藤田地域まちづくり課長  委員の今のお話のとおり、地元からやはり私たちのところにもお声がかかりまして、町会や商店会の皆さんと懇談会だとか勉強会など、これまでも数度行っております。ですから、今のようなお話も聞いております。

それで、その中では、やはり区のほうである程度イメージというんですかね、まちづくりのそういうイメージを出してよというような御意見もいただいておりますので、現在、区のほうはコンサルのほうにそのイメージづくりのために、道路だとか公共施設の配置だとか土地の活用についてだとか、いろいろと調査しております。

ですから、道路ができることでもそのまちが大きく変わりますので、いろんな課題も出現しますので、ただそれをこれからの大きなそのまちづくりのチャンスにしていきたいというふうに考えております。

今、お話がありましたけど、その地元の商店街の皆さんの権利者が共同化してマンションをつくって、1階、低層部を商店街にして、上のほうには居住していただくというような、そういうようなことも考えながら、ある程度のそういう案ができたところでお示しして、またそこで御意見いただくような形で、この地域のまちづくりについて考えていきたいというふうに思います。

○此島澄子委員  期待しておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。