○此島澄子委員  私は先程から話題になっております区民ひろばについてお聞きしたいと思います。

この区民ひろばは18年度に開設してから今年4年目を迎えるということで、18地区で今は実施されているわけで、最終的には全小学校区22地区で展開を目指すということになっておりますけれども、自分が使うときに何々集会室とか、括弧して旧ことぶきの家とか言わないとなかなか皆さんにわかってもらえないというものがいまだにあるわけなんですけれども、区民ひろばの周知という面では、4年目を迎えたところで、多世代の使えるひろばとして、また若い世代の活用という部分も含めて、周知という面ではどのように認識しておられるのか、伺いたいと思います。

○藤田地域区民ひろば課長  昨年ですか、地域のつながりに関する調査というものをさせていただきまして、そのときやはり区民ひろばの認知度というのが46%と、これはある一定の成果はあるかなあと思いますけれども、やはりまだまだ周知されていないなと私は認識をしております。

それで今年ですけれども、区民ひろばのPRということで、例えば庁舎のロビーを使いまして、初めてですけれども、ひろばのそういったいろいろな活動を紹介するようなパネル展を開催させていただいたり、また、これもケーブルテレビ、としまテレビのご協力をいただきながら、いきいき夢ひろばという番組を毎月3回、5のつく日に更新ですけれども、10分番組ですかね、これもやらせていただきまして、現在29回放送させていただいております。そして、またこの間、2月25日号に広報としまですけれども、これに初めて特集という形で、ひろばの特集を広報課のご協力のもとやらせていただきました。こういったことで、利用者数も12月の統計で、昨年の12月と比較いたしまして11.9%の利用が伸びております。ですから、まだまだ足りない部分はございますけれども、これからもひろばのPRに向けて、様々な広報だとか、そういったものを使いながら周知してまいりたいと思っています。

○此島澄子委員  今、課長がおっしゃるように、本当に46%というのは結構いいのかもしれません。意外と区民の方、本当に近くにあっても知らない方が多くて、そういったイベントを実施することによって、初めてわかるという方も多いんじゃないかなと思います。

今年度、地域区民ひろばの施設改修、大規模改修とかも計上されておりますけれども、全体を通して地域のいろんなひろばの施設の老朽化とか、使いやすさの向上という部分ではどうかなあと思うんですね。地元のところなんかも畳の広い皆さんが集えるところなんかも、結構いすをみんな前に要望したとおりに使えるようにしていただきましたし、改善はしていただいているんですけれども、お風呂があった場所がありますよね。あれが今のところの閉鎖されたままという形なので、あれは有効活用したいという声もあるんですけれども、そうしたところがあるかどうか、今後はどうするのかという。

○藤田地域区民ひろば課長  以前、療浴室という形で、お風呂という形であったところでございますけれども、現在6カ所、まだ有効活用していないというか、倉庫という形でさせていただいているような形でございます。ですから、今年、22年の4月からになりますけれども、区民ひろば池袋が療浴室を改修いたしまして、子育て広場という形で展開していきたいと思っております。

今、委員がご指摘のような、まだまだどういうふうにしてこのスペースをデッドスペースにしないような形で考えていかなければいけないんですか、やはりなかなか予算的なもの、それが一番なんですけれども、そういったことから、ひろばとしてそのスペースをどういうふうにして有効活用していくかということは、やはり地域の方のご意見なんかもちょうだいしながら要望していきたいと思っております。

○此島澄子委員  運営協議会の皆さんね、一生懸命取り組み始めるとだんだんそのような要望も出てくるもんですから、財政的なものもあると思いますけれども、ぜひ狭いところは本当に子どもたちのために有効活用をしたいという声もありますので、前向きにお願いしたいと思います。

今回、新規事業でもって地域区民ひろば自主運営移行モデル事業ということなんですけれども、これは具体的にどのように進めていかれる状況なのか、それぞれの地域でいろいろ運営協議会の方々の受け止め方等もありますから違いがあるかと思うんですけれども、そういう部分の現場の状況とか、事業実施のスケジュールとか、先進的なところがあるかどうかわかりませんけれども、そういうお手本とするところがあるかどうかとか、そういう部分はどうでしょうか。

○藤田地域区民ひろば課長  22年度、区民ひろばの自主運営移行モデル事業ということで、後半を予定しておりますけれども、モデル地区に運営協議会が主体型となってやるパターンを1地区、そしてまた、NPOと協働で運営をしていただくという形を1地区、モデル地区といたしまして2地区を今考えております。

そして、これにつきましては、予算といたしまして971万9,000円を計上しておりますけれども、昨年の12月15日に運営協議会の会長をお呼びいたしまして、この運営協議会の自主運営に関する方針を提示させていただきました。そして今、それ以降、各運営協議会役員会、また全体会等でご議論をいただいておりまして、ひろば課といたしましては、2月中という形で今、ご意向というか、そういったことを聞いております。それを今、若干ご議論の途中という形で、まだまとまっていないという部分がございまして、それをこの年度内には何とか方向性をモデル地区というところを決めていきまして、考えさせていただきまして、今後、できれば4月、5月ぐらいまでの間にはモデルの地区を決定してまいりたいと考えております。そして、22年度の10月以降、モデル実施をしていきたいと考えております。

○此島澄子委員  いただいた資料の中で、NPOの力も借りるという形が片方にあるわけですけれども、そのNPOとは何ぞやという部分が皆さんなかなか理解がしがたいと思うんですね。その辺、自治協働推進担当課との協力体制というのはどうなっているんでしょうか。

○藤田地域区民ひろば課長  まさにNPOのことに関しましては、隣にあります自治協働推進担当課と協力しながら、またあと区民活動センター、これが昨年よりもいろいろと活動しておりますので、そういったところの連携をしながら、区内で活動するNPO団体の皆さん、運営協議会の皆さんに、NPOが何ぞやと、さっき委員ご指摘ございましたけれども、その辺も何ていうんですかね、周知をしながらNPOとの協働という部分をやはりこれから推し進めていきたいと思っています。

○此島澄子委員  そろそろまとめますけれども、地方の先進自治体なんか、私たちも視察に行くんですけれども、何ていうか、図式で訴えてもなかなか生かしてもらえないという部分がありまして、ビジュアルにとか、何かもうDVDまでつくって地域の方に啓蒙していくというやり方をしているところもあるんですね。民間でもすごくサロンづくりという形でやっているところもありますので、ぜひそういったところも参考にしながら取り組まれたらいいかなと思います。

本当に、先程来、区民ひろばは目的があって行くのか、それともいつでもついでに立ち寄れるのかと、そういうお話もございましたけれども、羽ばたきから今度は実施運営というものについては、本当に地道にこつこつこつこつという形で大きなエネルギーも要るし、時間もかかるし、金銭的なコストも必要だと思うんですけれども、本当に長期的な視点に立ったら全体、結局は行政だけでやるよりも区民の理解も得られるし、費用対効果も改善されていくことになると考えておりますので、この認識に立って、区民にとってだれもが気軽に立ち寄れるようなサロンという感じでなるように、ぜひ頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。