○此島澄子委員 私は放置駐輪対策について質問させていただきます。
池袋とか大塚がワーストワンだと、ずっと言われていた時期があるんですけれども、最近言われないなと思うんですが、その辺はどうでしょうか。
○原島交通対策課長 一昨年の調査では、大塚が1位、池袋が2位という状態でございましたけれども、昨年の調査につきましては、大塚駅については劇的に減少いたしました。駐輪場をつくって放置禁止区域を設定して撤去活動を開始したということで、実際に1,900台程あった放置自転車が、昨年の調査では190台になったという結果になっております。
○此島澄子委員 10分の1に減ったということで大変大きな変遷といいますか、評価しております。かつて放置自転車対策税について、推進協議会を開催していた当時というのは本当に、そのころは駐輪場も一生懸命つくっていたかと思うんです、12億円ぐらいかかっていたなと思うんですけれども、あれから随分と放置駐輪対策には力を入れていただきまして、駐輪場とかコイン駐輪も大分進んでおりますけれども、現在の自転車の撤去車両状況というのは、どのように推移しているか、それと保管場も十分間に合っている状況なのか、その辺を伺いたいと思います。
○原島交通対策課長 撤去台数につきましては、今のところ年間に約4万台から5万台で、ここ数年推移をしているところでございます。保管場につきましては、現在7カ所をご用意しておりまして、駅ごとに調整をとりながら、今現在では満タンになっているという状況ではございません。大塚駅を改修した昨年の6月には、大塚駅の放置自転車を撤去して保管をしていました東池袋五丁目保管場につきましては、一時期いっぱいになった状態もありますが、現在では安定している状況でございます。
○此島澄子委員 撤去車両の数が4万から5万台ということですけれども、この数年の推移はどうなんですか。
○原島交通対策課長 平成12年までは大体2万台程度でございました。これにつきましては保管場がやはりなかったということで、保管場の空き具合を見計らって撤去していたという状況が続いておりました。現在は千早の第十中学校の跡地でございますけれども、あそこの保管場ができた関係で13年度から3万5,000台、それで14年度には4万台を超えまして、それ以後4万台から5万台の間で推移しているという状況でございます。
○此島澄子委員 いろんな形で取り組んでおられる割には、今はカーシェアリングという形で車を持たない人も増えておりますから、その分自転車の利用も増えているかなと思うんですけれども、その撤去台数が全然減らなくて増えていっているというのはどのように理解したらいいんでしょうか。
○原島交通対策課長 まず駅ごとの台数というのは確実に減っております。ただ、そういった中で、豊島区といたしましては今18駅のうち16駅で放置禁止区域をかけてございます。昨年も大塚駅で放置禁止区域をかけさせていただきまして、今年につきましても2月に、駅前ではないんですけれども、サンシャイン周辺につきましても放置禁止区域をかけさせていただきました。そういった中で放置禁止区域が拡大していくに従いまして、やはりそういったところの撤去を強化しているという中で、やはり4万台から5万台で撤去台数というのは推移しているところでございます。
○此島澄子委員 そのサンシャイン周辺ですね。指定したんだけれども、全然進んでいないじゃないかという声もありまして、特に西友の周辺がひどいという声もありますけれども、その辺はいかがなんでしょうか。
○原島交通対策課長 サンシャインの周辺につきましては、2月16日から放置禁止区域をかけて撤去をしてまいりました。2月中はほとんど毎日撤去をしていた訳なんですけれども、当初は午前中を中心にしておりました。午後についても数回撤去をしておりますけれども、やはり西友の周りにつきましては、撤去しているそばから置かれるという状況がありまして、先般西友の責任者の方ともお話をさせていただいて、その辺の対策について今後検討していくというところでございます。
○此島澄子委員 いろんな取り組みをいろんな民間事業者も取り組んでおられると思うんですけれども、例えば西武鉄道なんかはすごく前から、今回駅舎が見事に変わりましたけれども、それに伴って附置義務以上といっても2台ぐらいオーバーしているぐらいですけれども、やっていただいたり、違うわ、西武鉄道は600台になったから、400から600で大きく拡大していただいたという感じですね。利用者にとっては1カ月の定期利用とか利用時間を見ても、24時間開場していて、それで安いし、本当に利用者にとってはいい駐輪場だという形でやっていただいておりますし、地元のことばかり言って恐縮ですけれども、千川駅のそばにライフコーポレーションがあるんですけれども、そこなども附置義務はちゃんと果たして、込むときはすごいんですけれども、それできちんと整理のおじさんもいて、すばらしい形で協力をいただいているなと思うんですけれども、店舗といってもいっぱい、いろいろ区内にあるでしょうから、その辺の鉄道事業者もそうですけれども、民間の事業者の協力体制というのはどうなんでしょうか。
○原島交通対策課長 民間につきましては、基本的に昭和63年に条例化いたしました条例の中で、新設、増設については附置義務という形で課しているところでございます。ただ、それより以前の建物については課せていないということで、現実問題として、まだ駐輪場が整備されていない建物が多いというのも現状でございます。そういった中で、今、事例にもありましたライフの千川駅前店ですとか、そういったところでは附置義務を活用してコインラック式を入れていただいて、利用者のみならず多くの方が利用できるような形というのも進んできている訳でございます。現実的には今回、サンシャインの放置禁止区域をかけるに当たっては、サンシャインで200台規模の駐輪場を整備をしていただきましたので、それに伴ってかけたということで、民間も徐々に駐輪場の整備をしていっていただいているというところでございます。
○此島澄子委員 その63年以降の附置義務があるところということですけれども、いっぱいあると思うんですよね、いろんな店舗、事業者というのはどうなのと。全然取り組みをしていないじゃないと思うところがかなりありますよね。どうなんでしょうか。
○原島交通対策課長 63年以後附置義務を課した建物というのは多々ある訳なんですけれども、現実問題といたしましてはエレベーターで屋上に行く駐輪場ですとか、地下に行く駐輪場というのが多くを占めている中でございます。そういった中で、条例上つくってはいるものの、やはり広報をしていないとか、あとは管理をしていないという中で、実際に使われていないところが多いというのが現状でございます。
来年度に総合計画の見直しを予定をしておりまして、今年度その附置義務の駐輪場につきましても、どのような利用状況かというのを調査をさせていただきましたけれども、広く使われている駐輪場も幾つかありますけれども、やはり多くが利用率の非常に低い状態ということになっているのが現状でございます。
○此島澄子委員 最近オープンしたヤマダ電機が屋上に駐輪場をつくっているということをお聞きして初めて知って、ああ、そうなんですかと。いつも真ん前に置いてしまっていたもんですから、初めて知った訳なんですけれども、今言われたように、本当にせっかくつくってあっても、皆さんに周知が行き届かなかったりして、何のためにつくったんだろう。一応附置義務を果たしたみたいな感じで終わってしまっているのでは意味がないですから、しっかりその辺をお願いしたいと思います。
あとコイン駐輪をかなり進んでやっていただきまして、これも狭い豊島区の道路で今後どうなのかなと思うんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。
○原島交通対策課長 路上のコイン式の駐輪機につきましては、平成18年の道路法の施行令の改正以後、道路上に設置できるものとして19年に下板橋、千川それから要町等を皮切りに、昨年の11月には大塚駅の駅前北口でも設置をさせていただいた訳でございます。非常に利用率も高く、見てすぐ空いているところがわかるということで、利用者の皆様にとりましては非常に好評でございます。ただ、設置をするに当たりましては、やはり道路上でございますので、他の安全対策というのが必要になってまいります。そうなりますと交通管理者、警察の許可がないとなかなか設置できないということで、設置できる場所というのも限られてくるというところでございます。
○此島澄子委員 リースで設置できて、歳入も図れるということで、最近、駐輪対策ではすごく豊島区が進んでいるというのは区民もよく話題として聞いておりますけれども、そういう中でもまだまだ、先程伺ったように、放置駐輪の自転車を一生懸命運んでいるという状況も見ておりまして、新年度は8億8,000万円ぐらいを駐輪対策にお金をかけている状況がありますけれども、歳入は駐輪場とかコイン駐輪とかをいろいろ計算するとどのくらいあるという形でしょうか。
○原島交通対策課長 駐輪場の使用料とあと撤去した保管の手数料等々を合わせますと約4億2,000万円程の収入が見込まれております。
○此島澄子委員 8億8,000万円で4億2,000万円の歳入が図れるようになっているというのは、大変評価できると思います。今後、区民としては、撤去されてしまうと5,000円が生じる訳で、区民にもしっかり街の美観とか、きちんと決まりを守っていただくという方向で十分対応ができるように、さらに取り組みをお願いして終わりにいたします。