○此島澄子委員 同じく教育費で、私は区立幼稚園の運営と就学前の幼児の保育と教育について伺いたいと思います。
区立の幼稚園、西巣鴨、池袋、南長崎の3園でございますけれども、いずれも入園料は21年度で3,000円ですね。保育料が月1万円ということで、大変私立幼稚園に比較しても親御さんの負担も少なくてありがたい幼稚園だと思っておりますけれども、3園とも大分建物が古くなっていると伺っておりますけれども、今回大規模施設改修費が計上されております。それについて概略を教えていただきたいと思います。
○岡部学校施設課長 来年度、園舎の大規模整備ということにつきまして計画してございます。施設改修費といたしまして、池袋幼稚園の外壁改修工事ということで853万8,000円の経費を計上してございます。
○此島澄子委員 外壁だからあまりね。ここは4歳児・5歳児ともそれぞれ1学級30名の枠があって、3園定員の充足率を見ますと、4歳児・5歳児ともに定員、各学年とも30名ずつのところ、この5年間の推移を見ますと、19年度に4人増えたけれども、次の20年度には36名減少して、今年もさらに減少という感じで、結局のところ、22年度の予測というのはどのようになりそうなのか、それと今後の推移についてどのようにお考えなのか伺いたいと思います。
○鈴木学校運営課長 22年度の入園予測数でございます。2月15日現在でございますが、4歳児クラス、西巣鴨幼稚園が17名、池袋幼稚園が10名‥‥。
○此島澄子委員 トータルでいいですよ。
○鈴木学校運営課長 トータルで。はい。4歳児・5歳児の合計ということでよろしいでしょうか。
○此島澄子委員 はい。
○鈴木学校運営課長 西巣鴨が37、池袋が33、南長崎が33ということで、合計103ということで予測をしているところでございます。
○此島澄子委員 大分減ってしまうという感じですけれども、そうしますと部屋はゆったりと倍の広さが使えるという状態だと思いますけれども、一方、保育園は、ご存じのように、この経済状況の悪化もありまして、待機児童が平成19年には31名、20年には58名、21年には122名という形で大幅増の状態なんですよね。それで、この区立幼稚園につきましては、19年度の監査で今後の幼児教育や公私の役割分担を踏まえた区立幼稚園のあり方や幼保一元化等について検討を進めるよう意見と要望が出されておりまして、それについて先日いただきましたこの教育ビジョン2010の案の中にも認定こども園導入に関する検討を進めると書いていただいておりまして、よかったなと思うんですけれども、そうしますと、これは今まだ案の状態で、案が取れたとして、この検討結果というのはいつごろ出るものなのかということをお伺いしたいんですけれども。
○山根教育総務課長 認定こども園については新しい教育ビジョンで検討したいと書いておりますけれども、その具体化につきましては、来年度あたりもう少し実施計画みたいな形でもう少し詳細に詰めて、そこでもって見通しをつけるような形になってくると考えてございます。
○此島澄子委員 大至急お願いしたいんですね。今、保育園の待機児童を何とか減らしたいと、ご存じでしょうけれども、必死なんですね。以前もこの区立幼稚園の園児が減少傾向に、前からありますから、いろいろ考えている中で、幼保一元化の道を探ったときに、保育園といったときには給食室がないからできないと、現状、給食室を建て増しすることもできないということで通常の保育園は無理だということなんですけれども、園児が減少してきた余裕のスペースをお借りして施設型の保育ママだったらできるのではないのと、給食室がなくてもお弁当持参でいいわけなので、できるのではないのということで聞いたら、施設型の保育ママだったらできるということで、あとはもう教育委員会が、ではこの部屋をお貸ししますと、この部屋を提供しますと言ってくだされば本当に、乱暴な言い方をすれば、明日からでもできますという感じなんですよね。緊急的な保育室として幼保連携のシステムが直ちに実施できてどんなに助かる家庭が増えるかと思うんですね。ぜひお考えいただきたいんですけれども、いかがでしょうか。
○山根教育総務課長 区立幼稚園でございますけれども、区立幼稚園は幼稚園の施設整備基準によりまして保育室と遊戯室と事務室と、最低限の施設しかございません。人数は少ないながらもそれぞれ保育室を使っておりますので、どこの部屋が空いているということもないということでございます。それから、保育の待機の課題は区としては大変大きいものがあると考えておりまして、認定こども園等にも子どもの施策の調整会議等で子ども家庭部とも検討しているところでございますけれども、今の幼稚園の施設を使ってとなると、唯一できそうなのが池袋幼稚園の上が空いているところがそうかと思いますけれども、保育園を併設するとなると保育園の施設整備基準が要るようになりますので、なかなか簡単にはいかないと思っております。ただ、鋭意検討していきたいとは思っております。
○三田教育長 補足させていただきます。今、課長からお話があったように、様々な課題がございますけれども、委員がおっしゃるように、喫緊の課題ということは私どもも十分理解してございます。ただ、保育ニーズの問題と施設の問題がネックになっているということでございますが、ビジョンを出した後、やはり緊急にそうしたことについての可否も含めて課題を明確にして取り組んでいくという姿勢でビジョンをまとめていくということで考えてございますので、お願いをしたいと思います。
○此島澄子委員 例年だったら3歳児は保育園に入るのは楽なんですけれども、今年は3歳児も入れなくて、もう仕方がないから私立の幼稚園に押し込みしようと思ったら、もう本当にほとんどみんな私立の幼稚園も待機児童がいるんですね。ある園なんかは11人待機していますというんですよ。もう本当に参ってしまって、そういうお母さんが結構多い状況なので、本当に今日言ってすぐというのも、もちろん大変なことは十分承知しておりますけれども、その辺を本当に皆さん、仕事をすぐにでもやらなければいけないのに保育してくれるところがなくてというお母さんが多い中で、やはり役所もできるだけ緊急的にこれについては対応していただきたいと思うんですね。ですので、ぜひその辺を子ども家庭部と話し合いをしていただきまして、たとえ年度途中でもいいですから、もう一日でも早くそういったところに対応できるようにお願いをしたいと思います。
○佐藤教育総務部長 大変厳しい経済状況の中、それから保育園の待機児が大変社会問題化しているという厳しい状況は十分認識しております。ただ一方では、本区の幼稚園3園は大変老朽化しておりまして、それから平成14年の存置基準で、4歳児の入園者が10名未満になったときはその園は廃止をして最終的に1園だけ残すという存置基準もございます。私どもは、この教育ビジョンの検討の中では、現在2年の保育を3年にできないかとか、預かり保育等もできないか、それから幼保一元化の施設検討もできないか、そういったことも十分検討してございます。直ちにというのは非常に難しいですけれども、そういった課題を十分認識して子ども家庭部とも連携してまいりたいと考えてございます。