豊島区は、鉄道駅やバス停留所から距離があり、高齢者・障害者・小さな子ども連れの方などの交通弱者が不便と感じる地域の新たな公共交通の導入を進めるため、大塚地域で民間が行ってきたAIオンデマンド交通(注1)の実証運行を引き継ぎ、区が主体となった実証運行を4月19日(水曜日)から開始します。(注2)
豊島区の交通環境は、複数の鉄軌道と複数のバス路線による密なネットワークにより、鉄道駅500メートル・停留所300メートルカバー圏に基づく公共交通不便地域は、区内の一部地域を除き存在しません。しかし、高齢者や障害者等の交通弱者を考慮した鉄道駅・停留所200メートルカバー圏に基づく公共交通不便地域は、道路網が脆弱な木造住宅密集地域を中心に広がっており、交通弱者にとって十分な交通サービスが提供されていません。
そこで区は、「交通弱者へのきめ細やかな対応」・「将来都市活動を支える交通サービスの提供」を目標に、新しい移動手段の検討を開始しており、令和4年4月からCommunity Mobility株式会社が公共交通不便地域の1つである大塚地区で、mobi(詳細はリンク先をご確認ください(新しいウィンドウで開きます))を活用したAIオンデマンド交通の実証運行を行っています。
Community Mobility株式会社の実証実験後の令和5年4月19日からは、区が主体となって引き続き実証運行を行います。今までの実証運行で見えてきた課題に対する改善を行いながら、利用者調査や地域ニーズを把握するための調査を併せて実施。実証期間終了後、豊島区地域公共交通会議にて最終評価を行い、今後の運行について決定する予定です。
区の担当者は、「区の公共交通不便地域の交通環境改善の担い手になり得るか否かという観点で実証運行を実施します。是非この機会にご利用いただき、多くのご意見をお聞かせいただけると幸いです。」と語っています。